マツモトの研究生活。

研究生活を綴ります。
近況報告が多いです。
コメント頂くと狂喜乱舞します。

猿嫌い。

2009-10-05 03:44:50 | 研究。
霊長類の社会性についてこれから研究していこうと思うんですが、
ぶっちゃけ嫌いなんですよね、猿。(ぇ)
わけわからん行動ばっかりするし。すぐ怒るし。
もともと人間性についてより深く理解したいというのが俺のモチベーションなので、
別に猿が好きだから今の研究室にいるわけじゃないんです。
3回生の実習終わった後は、
「こんな猿ばっかのとこ2度と来るか」と思ってましたからね。(モンキーパーク職員の方々すいません…)

それが今では…。
たまたま妹と二人でテレビを見ていて、そのときのニュースでたまたま猿が映ってたんですよ。
大阪でニホンザルに餌をやってはいけないという条例ができたんですね。
その時の俺の反応、「やー1歳児だよ、じゃれ合ってるww」「おー木ゆすり木ゆすりww」
もうね、完全におじいちゃんですよ、孫を可愛がる。
これじゃいかんのですよね。
ニホンザルに下手に感情移入したらいかんのです。
だってあいつらは人間のことを「すぐヒス起こすけど餌もってるやつ」くらいにしか思ってませんから。たぶん。
感動は危ない…!んですよ。
俺のような妄想家は特に、猿を過剰に擬人化してしまいますので。





つい先日(9月30日)、教育実習の関係でたまたま知り合いになった高校の生物の先生に
嵐山モンキーパークでちょっとしたレクチャーをしてくれないかと頼まれまして、
はじめての研究普及活動してきました。
俺みたいなペーペーが何話すのだとツッコミ入れられそうですけど、
ぺーぺーなりに、楽しさ重視で話してきました。

生憎の雨だったんですが、2,30人くらいが参加してくれました。
自己紹介で、俺がシェイクスピアの没後100年ちょうどに生まれたという話で例の如くスベりまして(汗)
軽く焦ったんですが、
都合よくみんなが見えるところでメス同士がマウンティングを始めたので助かりました。
マウンティングの社会的役割の諸説、同性愛行動、交尾期、足の掛かり具合、等
これだけでメシ3杯はいけます。もとい、数十分話しできます。
あとは目の前の猿の行動・状況を詳しく説明したり、質問に答えたり。
まぁなんとか楽しくできたと思います。
もっと情報のソースをはっきりさせなくちゃなぁ、とか
課題もいくつか見つかりました…。

話のあと、個人的に生徒の質問を聞いてたんですが、
みんななかなかするどい視点を持っているというか
俺ひとりではぱっと考え付かない疑問を発してくるんで勉強になりました。

「人間の方が猿より単純ですよ」

とある生徒に言われてハッとしました。
どうも「人間の方が複雑だから、単純な猿を見よう」という考えが俺の中で中心になってた気がするんです。
そうじゃないんですよね。
「ニホンザルは身体による情報伝達が主だけど、人には言語があるから、
文字の組み合わせの分だけ、たくさんの情報を端的に伝えることができる。」
みたいなことをその場では答えておいたんですけどこれでは浅い!
端的になった分、伝えられない部分がはっきりしてくるわけで、
お手軽な分、捨象されてきた情報があるわけで、
ただただ浅い答えです。ん~、もっと勉強しなくては!





いやそれにしても、猿の話をしてまともに猿の質問がくるというのは素晴らしい。
教育実習中も猿の話をしたんですが、それはあくまでも雑談として、なんですよね。
ボノボの同性愛行動の話を授業でしたら、
次の授業のとき黒板に相合傘書かれてましたからね、松本先生とボノボで。
すぐさま「ボノボとヒトの間ではマジで子供ができる可能性がある!冗談じゃない!」
という話をしてやりました。30分かけて。(指導教官の先生すいませんでした…)

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