優れたリーダー

オシム氏

サッカーの話を。
ブラジル・ワールドカップに出場したボスニア・ヘルツェゴビナについて。
先日、勇気を持ったリーダー、サッカーというスポーツの素晴らしを改めて教えてくれたテレビ番組に出会いました。

■ＮＨＫ
昨夜のＮＨＫ。元サッカー日本代表監督のオシム氏を追ったドキュメンタリー番組でした。
オシム氏が生まれ育ったサラエヴォを首都とする、ボスニア・ヘルツェゴビナが今回のＷ杯出場を決めるまでの、複雑で困難だった道のりを紹介しておりました。

ボスニア・ヘルツェゴビナは３つの民族から成り立っております。
民族は宗教が異なり、内戦を繰り返し、今の国が誕生しました。
つまり、同じ国で生活しながらも、ちょっと前までは殺しあった間柄。その憎悪はいまでも、一部の国民の中では続いているらしい。

オシム氏はいまだに隔たりのある民族間の壁を、サッカーで取り除き、まとめようと尽力してきました。
「サッカーには人を結びつける力がある」
あの、いつも何かに怒っているような目でカメラを見つめ、小さな声で話すオシム氏。

ブラジルＷ杯。ボスニア・ヘルツェゴビナの初戦の相手は強豪アルゼンチン。
サラエヴォのスポーツバーで多くの市民と一緒にテレビ観戦したオシム氏。
大差で敗れたものの、試合終了間際にボスニア・ヘルツェゴビナの選手がゴールを決めた時、
あの険しい顔を得意とするオシムが涙を拭く姿をカメラはとらえていました。
オシム氏は本物のリーダー、真のサッカーマンでありました。

この番組をぜひ見てほしい。。ＮＨＫオンデマンドなどでチェックを。