日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

一泊二日のミニミニ修学旅行(笑) 下呂温泉 松月

2011-10-18 07:14:55 | 旅行・休養
そこかしこ贅沢なしつらえ、風情たっぷりの和風のリゾートホテル。
一本のお誘い電話を受けて、私にとっては44年ぶり「ご対面!」だった。
確かに60代になっているのだけれど、面影「ある、ある!」
私ら夫婦以外は、こんな旅をしばしば挙行しているらしく、ツーカーの仲らしい。

貸切露天風呂など、サービスを満喫しながら、喋る、喋る(アッハハ)。
定年退職になったばかりだから、退職金を使い切らなくっちゃ、とこの1年で3回も海外旅行に行って来た彼女。
県知事と地元経済界トップらとの海外視察旅行でのエピソードを語ってくれる彼女(こんなご時世、経営者は大変です)。
○○センターの館長職を勤めている彼女。
いろんな組織の世話役を、年金支給されているから、給料が少なくてもいい退職先生たちが担っているらしい。

そんな今の彼女たち。

新任のころ。
教壇に立ち、「あっ、何を喋ればいいのか。自分が喋らなくてはならないのだー」、とプレッシャー満杯の日を口にした。
話すのが得意じゃないのに、どうしようかと思った、とか。
国語で、二つの学年にまたがると、教材2種類で大変だよね、と、自分の少ない経験を言うと、
だから、家に帰ってからの教材研究が大変だったー、そんななかで、子供も育ててきたのよ、と。(彼女ならいい授業してきたのだろうな、と思うわたし)

ああ、やりぬいたのだー。ご苦労様。

で、今がある。

バチが当りそうな一言。
「私に、『ドンドン好きなことにお金を使って欲しい。キミが使うから、ボクが頑張って働こう、という気になる、そうじゃないと何のために働いているのか、頑張る気がでない』といわれるの」と。すごい幸せトークでしょ(笑)。…駅のホームで汽車を待つ姿しか浮かばなかった真面目な彼女、大学で知合った同級生と結婚したらしいけど、いい夫婦をやってきたのだな、と拍手です。
それを聞いた、もう一人
「いいなー、ワタシも使うから、ワタシの分も働いてって、言っといて」とか、
「○ちゃん、あんな細い男を選んで大丈夫かな、と心配していたのだけれど(まったく余計なお世話発言です。笑)、今は太って丁度よくなったねー」とキャンパス時代から面識があったようです。
こんな会話の連続で、爆笑に次ぐ爆笑。

アホな冗談も加わって、みんなで笑い転げた旅でした。

飛騨路で柿を買って来ました。渋柿、干し柿用です。
もう一人の彼女も。
「干し柿の皮を剥くのは、バァチャンのしごとだよ!」と男子(笑)から声がかかって、
「しっかり、バァチャンだからねー」と。

秋の旅は、45年後の修学旅行のようでした。
…私たちの県では、高校の普通科は修学旅行はなかったのです。


追記。

「私、ガンバレばものごとどうにかなる、と思って、子供たちにもそういって育ててきたの(やはり、おとなしいけど意志の強い頑張り屋だったんだ!)。でも、がんばってもどうにもならないことがあるって、知ったわ」と、彼女の綺麗な目に涙が滲む。
白血病で27歳の息子を亡くしたと。
 もう一人も、出発前日に息子の13回忌の法事を済ませた、とさらっと口にする。脳腫瘍だったと。思いがけぬ話に驚きの連続。
それぞれに与えられた人生。泣き暮れた日をしまいこんで、今を生きている。
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