ここからは2年間投資をしてきて分かった問題点について、考えていきたいと思います。
今回のお題は「本当に今の投資金額でいいのか?」です。
現在は、「毎月4万1,000円、ボーナス時に7万円増額(計11万1,000円)」を基準にしています。
(この投資金額になった経緯は、下記の記事をご参照下さい。)
【資産形成への道・2010年春】3.『4万1000円』の行方は?
【資産形成への道・2010年春】3.『4万1000円』の行方は?つづき
この金額を決める上で参考とさせていただいたのが、イーノ・ジュンイチさんのブログ「ファンドの海」にある「アセットアロケーション分析」と「積立と複利計算」でした。
投資方法や金額を決めようと準備していた頃、イーノさんは「リスク資産の複利確率」というシリーズで「運用資産は複利で増えない」という結論を出されていました。
(非常に読み応えのあるシリーズですので、読まれたことがない方はぜひご一読を!)
「運用資産は複利で増える」ことを前提として運用方法や金額を決めようとしていた私にとっては少なからずショックな話でしたが、
かといって「運用資産は複利で増えない」ことを前提として計画を立てることも(当時は)出来なかったので、ひとまずは上記記事の内容で投資金額を決めました。
その後、イーノさんが「リスク資産の複利確率」シリーズを基に「長期投資予想/アセットアロケーション分析」を公開されました。
これをもとに再試算してみると...
期待リターン:4.26% リスク:14.18%
元本:0万円 総投資額:5.26万円 期間:38年
(期待値:5861.3 標準偏差:3758.1 中央値:4934.1 最頻値:3496.6)
- 38年間の総投資額は 2398.6万円 です。
- いちばん起こりそうな運用結果は 3496.6万円 です(最頻値)。年率にして約 1.0 %です。
- 運用結果が 3627.1万円 以上になる可能性は高く(確率70%)、
もしかしたら 4934.1万円 以上になるかもしれません(確率50%)。
しかし、 6712.1万円 以上になる可能性はそれほど高くありません(確率30%)。 - 期待リターンの複利では 5861.3万円 になります(期待値)。ただしその確率は 38.5% です。
- 元本割れする確率は 11.0% です。
- 表示される確率や金額は「連続複利年率の収益率が正規分布する」ことを前提に計算されています
(長期投資予想/アセットアロケーション分析より。資産クラスの配分比率は日本債券:日本株式:先進国債券:先進国株式:新興国株式=15:35:15:15:20。
信託報酬は△0.7%。eMAXISの信託報酬を参考にしています。下線部・赤字はセロンが加筆しました)
目標の6,000万に到達する確率(最頻値)は約3分の1という結果に...orz
前提条件を変えず積立金額だけを変えていくと、9万円/月で「いちばん起こりそうな運用結果は 5982.8万円 です(最頻値)。」となりました。
...現状の私にとって月額9万円を投資に充てるというのは無理です。
ですので今精一杯やれることとしては、
「支出を抑えて投資へ回す金額をなるべく増やす」!
もう一つは「将来の収入増のために自らの価値を高める努力をする」!
になるかと思います。
そうすることで目標の6,000万円へ到達する可能性を上げていきたいと思います。
結論。
Q「本当に今の投資金額でいいのか?」
A「良くない。現状だと目標金額に到達する可能性は約3分の1。自らの努力でこの確率をさらに上げていく必要がある。」
(ご参考)
6万/月
→いちばん起こりそうな運用結果は 3988.5万円 です(最頻値)。
7万/月
→いちばん起こりそうな運用結果は 4653.3万円 です(最頻値)。
8万/月
→いちばん起こりそうな運用結果は 5318.0万円 です(最頻値)。