22歳からの貯蓄学

「22歳からの貯蓄学」というブログですが、今や30代。貯蓄・投資・投資信託・年金などの話題が中心です。

金融庁のNISA拡充案説明会に参加しました!

2022-09-01 07:00:00 | 投資
8月31日に開催された、金融庁のNISA拡充案説明会に参加しました!
今回は説明会で個人的に気になった部分を中心にご紹介します。

<冒頭の挨拶(金融庁 今井様)>
・道のりは長いがスタート地点についた。最後は政治で決まるので皆様の声が重要。ぜひご支援頂きたい。

<NISA改正の要望事項>

制度の恒久化、非課税期間の無期限化、年間投資枠・非課税限度額の拡大を行う。
・非課税限度額の金額は決まっていないが、今よりも多く枠を確保したい。
・つみたてNISAに一般NISAの機能をビルトインすることを考えている。ハイブリッドNISAと言っていい。NISAが合体する形となる。
・これまでは緑枠(つみたてNISA)か青枠(一般NISA)どちらかを選ぶ形だったが、新しいNISAではどちらも使える。
(セロン補足:現行NISAの金額で例えると、長期の積立・分散投資に適した株式投信は緑枠(つみたてNISA)40万円と青枠(一般NISA)120万円を両方使って合計160万まで買えるイメージ。)

<質問コーナー>
・NISAと名前がつく制度はつみたてNISAのみになるという理解でいいか。
  →名前はこれからだが、制度としては1つになる。
・年間上限額は12で割り切れる金額にしてほしい。
  →割り切れる金額にするのは必須と思っている。
・つみたてNISA対象商品を一般NISA枠で買った方が、つみたてNISA対象商品の積立が早くなるということか。これだとつみたてNISA対象商品を買いたい人にとっては、つみたてNISA枠が無くなるまでつみたてNISA枠を利用するメリットがないような気がする。
  →緑枠青枠のどちらから使ってもいい。片側でも両側でもOK。
・成長投資枠の対象商品は一般NISAと同じような枠になるのか。例えば、国内を対象とした株式や投信に限定する様な形になる可能性もあるのか。
  →成長枠は国内外OK。
・ジュニアNISAの購入分を新NISAにスイッチングできないか。
  →できない。
・国内債券のインデックスファンドや個人向け国債などを新NISAで取扱できるようにできないか。
  →債券は入れる予定なし。
・枠の復活はどのタイミングか。
  →翌年を考えている。ただし、リバランス・スイッチングの仕組みや枠は別途考えている。

<感想>
・多くの人が望んでいた制度の恒久化、非課税期間の無期限化、年間投資枠・非課税限度額の拡大がワンセットで提示されました。すごい...。
 これからがスタートというのは分かっていますが、スタートラインに立つだけでも相当大変でしょうからね...。
 改正実現に向けてぜひ頑張って頂きたいです。
・非課税限度額の金額が明示されなかったのは残念でしたが、老後への備えを十分準備できるレベルまでの拡大に期待したいと思います。
 個人的には非課税限度額2000万円は欲しいと思っていますが...。金額が明示されなかったのは、金額だけが独り歩きするのを防ぐ目的もあるのかなー、と邪推しています。
 (実際、某新聞が2000万円という金額をセンセーショナルに伝えて独り歩きした実例もありますし)
・できれば、ジュニアNISAの購入分を新NISAにスイッチングできるようにしてほしいです。非課税期間が変わってしまうので難しいかもしれませんが。
 回答の通りできなければ、手作業でジュニアNISAから新NISAにスイッチングすることも考えたいと思います。
・そして一番驚いたのがリバランス・スイッチングの別枠設定。これはポートフォリオのリバランスをするにはとても助かります。ぜひ実現してほしいです。

<余談>

・今回の改正で年金への特別法人税撤廃も要望されていました(画像は厚生労働省の改正要望資料)。こちらもぜひ実現してほしいです。
コメント
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