22歳からの貯蓄学

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公的年金シミュレーター

2022-06-10 00:00:00 | 経済ニュース
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今年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」が閣議決定されました。
この中には、貯蓄から投資のための資産所得倍増プランを今年中に策定することが盛り込まれており、
特にメディアではNISAやiDeCoの抜本改革を行う点が盛んに報道されています。

個人投資家としてNISAやiDeCoが今後どうなっていくか非常に関心がありますが、今日はあえて別の点に注目してみたいと思います。
実は、骨太の方針2022にはNISAやiDeCoの抜本改革以外にも投資に関する取組方針が記載されています。該当箇所を抜粋してみます。

・・・本年末に総合的な「資産所得倍増プラン」を策定する。その際、家計の安定的な資産形成に向けて、金融リテラシーの向上に取り組むとともに、
家計がより適切に金融商品の選択を行えるよう、将来受給可能な年金額等の見える化、デジタルツールも活用した情報提供の充実や金融商品取引業者等による
適切な助言や勧誘・説明を促すための制度整備を図る。
(抜粋終わり)

ここで「将来受給可能な年金額等の見える化」「デジタルツールも活用した情報提供の充実」といったキーワードが出てきましたが、
実行計画では「公的年金シミュレーターを本年4月に導入したが、民間アプリとの連携を図り、
私的年金や民間の保険等を合わせた全体の見える化を進める」と記載されています。

Bogleheads®投資哲学の1番目は「実行可能な計画をたてる」ですが、実行可能な計画を立てるには現状を正確に把握することがとても大切です。
そのことを考えると、公的年金シミュレーターを拡充することで現状を把握できるようにし、
将来どうすればいいかを見える化することはNISAやiDeCoの抜本改革にも引けを取らない重要な動きだと感じました。
公的年金シミュレーターはまだ試験運用中ですが、今後もぜひ使い勝手を改善していき、資産形成に必須となるツールに成長してもらいたいですね。

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