22歳からの貯蓄学

「22歳からの貯蓄学」というブログですが、今や30代。貯蓄・投資・投資信託・年金などの話題が中心です。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」は11/1(金)に投票&チケット販売開始です!

2019-10-28 07:00:00 | インデックス投資ナイト/ FOY
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019の投票&チケット販売開始がいよいよ今週金曜日(11/1)に迫ってきました!

公式ページ

チケット販売ページ(Peatix)

投信ブロガー達が、自分達にとって本当によいと思える投資信託を投票で選び、
それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントになります。

(投票について)
投票期間は2019年11月1日(金)~11月30日(土)です。
また、投票は「2019年9月30日までにブログを開始している投信ブロガー」が可能です。
※投信ブロガーか否かの判断は運営委員会が行います。

なお、結果については2020年1月18日(土)のイベント「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」で発表する予定です。
その他の注意点については投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019公式ページをご確認下さい。

(チケットについて)
イベント参加チケットはPeatixのサイトで2019年11月1日(金)から販売を開始します。
チケットはすべて前売り制で、当日券の販売はございません。
詳細はPeatixのチケット販売ページをご確認下さい。

たくさんの方の参加をお待ちしています!

※なお懇親会は別の主催者が行いますので、別途入場券の購入が必要です。ご注意下さい。
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日興アセットマネジメントのイベントに参加してきました!

2019-10-27 23:10:00 | 投資

10/26(土)に日興アセットマネジメントのイベント「山崎元が斬る!グローバル3倍3分法」に参加してきました。
今回は経済評論家の山崎元氏と日興アセットマネジメント商品開発担当の有賀潤一郎氏の2名による討論がメインで、
会場には30人程度の方が参加されていました。また、討論の様子はライブ配信も行われていたようです。

今回は日興アセットマネジメントの「グルーバル3倍3分法ファンド」に関する討論となります。
このファンドの最大の特徴は、国内外の債券を手元資金の3倍にして(レバレッジをかけて)投資している点です。

(当日の配布資料より)

通常の債券投資であれば、購入金額を全額用意する必要があります(レバレッジは1倍)が、このファンドは先物を
活用することで、手元資金の3倍の投資を行えるようにしているそうです。

(なお、債券も年限によって動きに大きな違いが出てくるので、気になって懇親会の時に有賀氏へ「どの年限の先物を利用しているのか?」と聞いたところ、
「株式とのリスクも考慮して10年物を利用している」とのことでした)

こうした商品設計にした理由として、有賀氏が「分散投資をリスク(の抑制)だけではなく、リターンも享受した形
にしたい」という思いを語っていたのが印象に残りました。
私の場合、債券についてはリターンというよりも株式が暴落した時のクッション役を期待して組み入れています。ですから、
債券をリターンを享受する観点から多く組み込むというのはある意味新鮮でした。

また、対談の中ではファンドが上手くいかないケースとして金利が上昇すると共に株価が下落するケース(直近では
2013年のバーナンキ・ショック)があげられていました。
このファンドではこうした状況は長期では起きにくいと想定しており、そうした前提を元に投資を行うそうです。
 
(当日の配布資料より)

ただ、1970年代にはアメリカで「株式の死」と言われるスタグフレーション(インフレによる金利上昇と景気後退による株価の下落)
が長く続いたケースがあります。実際に投資を検討する際には、過去にこうしたこともあったということを念頭に置く
必要があるかと思います。



こうした商品設計の方から直に話を聞ける機会は貴重なので、とても勉強になりました。
こうした直に話を聞ける取り組みが今後も広がっていくと嬉しいですね。

【おまけ】
今回、会場が六本木のミッドタウンだったことから、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」で利用されていたカフェの跡地を訪ねてきました。
 

このイベントは初めて参加した投資関係のイベントで、人生の転機となったイベントとも言えます。
「コンビニになった」とは聞いていましたが、唯一、店の外にあるデッキにかつてのカフェの名残を感じました。
うーん...やっぱりよく知った場所が変わっていると寂しいですね...。
(なお、現在「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」は偶数月に銀座で開催されています。

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勉強会「2019年財務検証発表!私たちの年金はどうなる?年金課長がわかりやすく解説!」に参加しました

2019-10-05 07:00:00 | 年金制度・年金改革
9/24(火)にサムライズ勉強会「2019年財務検証発表!私たちの年金はどうなる?年金課長がわかりやすく解説!」に参加してきました。

今回の講演者は厚生労働省年金局年金課の伊澤知法課長と日本経済新聞編集委員の田村正之氏、主催の岩城みずほ氏の3名。
当日は約30名ほどの参加者でした。
プログラムは、伊澤課長の講演→田村氏・岩城氏も交えてのミニセッション→最後に会場からの質問コーナーという流れ。

ここからは、個人的に印象に残ったお話を抜粋してお伝えします。

<伊澤課長の講演>
・今の公的年金制度は若い人が考えるほど高齢者を優遇した制度では無い。今年(2019年)は+1%の物価上昇だったが、
+0.6%の賃金上昇率とマクロ経済スライド▲0.2%、キャリーオーバー分のマクロ経済スライド▲0.3%分で、年金額は+0.1%しか伸びなかった。
今の受給者も痛みを分かち合っている。

・年金では名目運用利回り賃金上昇率を「スプレッド(実質的な運用利回り)」とよんでいる。
名目運用利回り物価上昇率実質運用利回り)ではなく、スプレッド(実質的な運用利回り)が年金にとって重要なのは、年金財政に影響を与える各種要素(保険料や給付など)が長期的には
賃金上昇率に応じて上下するのに対し、運用だけは賃金と関係ない指標であるため。
スプレッドがどれだけプラスになるか(マイナスになるか)が、将来の給付への影響を決める。例えば、名目運用利回りが+2%でも賃金上昇率が+2.5%なら年金財政にはマイナスの影響(▲0.5%)となる。
逆に、名目運用利回りが+1%でも賃金上昇率が+0.5%なら年金財政にはプラスの影響(+0.5%)となる。

公的年金はあらゆるリスクに備えるための「保険」。払った分が戻ってくるという「貯蓄」とは違う。老齢(長生きリスク)、障害、死亡(遺族として収入が少ない状態で残されるリスク)を保障する真性の「保険」。
民間金融機関が販売する年金は将来の物価上昇を考慮していないが、公的年金は実質的な価値に配慮した年金となる。公的年金は最強の終身年金。

・給付について、年金制度の中で小手先の議論をしてもダメ。年金は分配だから、賃金が伸びないとどうにもならない。でもみんな年金制度の中で議論したがる。

(2018年3月9日 第4回社会保障審議会年金部会 年金財政における経済前提に関する専門委員会の資料より)

・今回の財政検証について。どのケースでも所得代替率(現役世代の手取り収入に対する年金額の比率)は、求められている50%を確保した。
・ケース3で見ると、所得代替率は下がるが給付の絶対額は上がる。(下表の赤枠)(この金額は名目ではなく、物価上昇率で割り戻した実質額)

(2019年8月27日 国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通し 2019(令和元)年財政検証結果の資料より。ただし赤枠はセロンが追加)

・今回の財政検証では若者に向けたメッセージとして、現在の所得代替率(61.7%)を確保するためには、もう何年長く働く必要があるか示した。
現行制度であれば、現在20歳の若者はもう1年9ヵ月長く働けば、現在65歳の世代と同じ所得代替率(61.7%)を確保できる見通しとなった。

(2019年8月27日 国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通し 2019(令和元)年財政検証結果の資料より)

<ミニセッション・Q&A>
・よく、所得代替率が低下するのと同じだけ、年金の実質額も減ると誤解されるが、実際は、年金の実質額は所得代替率の低下ほど減らない
また、財政検証で示されている年金の金額は将来のインフレでかさ上げされているので実際の購買力はもっと小さいと誤解されるが、実際は、
財政検証で示されている年金の金額は2019年の物価に換算した実質額となっている。
年金「大幅減」に潜む誤解 実質額、代替率ほど減らず(日経電子版)
・ただし、所得代替率が低下するということは現役世代との差が広がっているので、相対的に貧しくなっていくことは事実。公的年金を軸として、この結果をどう受け止めていくかが大事。



よく「年金を払っても、どうせ払った分は戻ってこない」という話を聞きますが、今回の講演を通じて、公的年金制度はあくまで保険であって、貯金・貯蓄ではないという点を改めて認識しました。
また、以前参加したセミナーで竹川美奈子さんが『「自分ごと」として捉え、マネープランやライフプランを考えてほしい』と話していましたが、年金について考えるときには、色々なメディアの煽りに踊らされず、
まずは年金がどういった制度なのか知り、自分のライフプランと比較して公的な保障で足りること、足りないことを把握していくことが大事なのではないかと感じました。
(老後2,000万円報告書の時もそうでしたが、老後のお金が足りる・足りないは人によって変わってきますからね...。)

あと、講演の内容とは直接関係ない話ですが。
財政検証の内容を年金に詳しくない方が読むにはかなり無理があると思うなーと感じていたら、初心者向けの解説ページがありました。(前回の財政検証ベースですが)
情報面での歩み寄りが、公的年金制度への不安を和らげる一歩になり得ると思うので、厚生労働省もこの初心者向けページをもっと大々的に活用してはいかがでしょうか。
せっかくあるのにもったいないな、と。
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