22歳からの貯蓄学

「22歳からの貯蓄学」というブログですが、今や30代。貯蓄・投資・投資信託・年金などの話題が中心です。

ねんきんネット 年金見込額の試算

2012-09-30 18:45:15 | 年金制度・年金改革
今年も、日本年金機構から「ねんきん定期便」が届きました。

去年までは封筒で送られてきていましたが、今年ははがきになっています。
(特定の年齢の方には封筒で送られているようです)

ねんきん定期便では
●これまで年金に加入した期間はどのくらいか?
●これまでの加入実績に応じた年金額はいくらか?
●これまでにいくら保険料を納めたのか?

などが分かるようになっています。
また、ねんきん定期便に載っているアクセスキーを利用して
『ねんきんネット』というサイトへの登録も出来るようになっています。

ねんきんネットに登録すると、ネット上で
●加入記録の閲覧
●年金見込額の試算

といったことがいつでも可能になります。

ねんきん定期便の場合、これまでの加入実績に応じた年金額しか載っていないので、
(老齢)年金をもらうのがまだまだ先の場合はこの額はあまりあてになりません。
しかし、ねんきんネットの場合はこれから先も保険料を払っていった場合の年金額が出せるようになっています。

「これからも働いた場合、年金はいくらもらえるのか?」というのが分かるので、登録したことがない方はぜひ使ってみて欲しいのですが...
初めて試算をしてみたところ、「なんか、わかりづらいな...」と感じましたので、
以下にねんきんネットでの年金見込額の試算方法を例示しておきます。


0.はじめに

試算を打つには「ねんきんネット」への登録が必要です。
まずは、日本年金機構のサイトへアクセスし、ねんきんネットの新規登録を行ってください。

ねんきん定期便がある方は、ねんきん定期便に記載されているアクセスキーと年金手帳に記載されている基礎年金番号が分かれば登録できます。
ねんきん定期便はない方は、年金手帳に記載されている基礎年金番号や住所等を登録すると郵送での手続きが出来るようです。



1.まずは試算のやり方を選ぶ

ねんきんネットへの登録が終わり、ログインするとこのような画面が出てきます。

今回は「これからも働いた場合、年金はいくらもらえるのか?」を調べるので、<年金見込額試算>をクリックします。


すると、(1)年金見込額試算 額試算メニュー という画面になります。
試算は2パターンの方法があり、

●職業や加入期間の質問に答えながら試算を出す「質問形式」
●自分で条件を設定しながら試算を出す「一覧形式」

があります。
詳細な設定ができるのは「一覧形式」ですが、今回は初めて試算する人向けの「質問形式」で試算を出してみようと思います。
画面下の<質問形式で試算>をクリックします。





2.職業を選ぶ

まずは、今後の職業を選びます。
今回は「今の会社で定年(60歳)を迎えたら」という前提で試算を出してみます。
職業欄で<現在の職業を継続する>を選び、<加入制度に関する確認へ進む>をクリックします。





3.収入と期間を入力する

次に、収入と勤める期間を入力します。
<質問1>に月収金額を、
<質問2>に賞与金額を入力します。

(記入欄の上にある<年金記録照会>から、これまでの月収金額や賞与金額を確認することができます)

そして、<質問3>でその収入がいつまで続くのか期間を設定します。
今回は時間の関係上、月給20万、賞与30万が定年(59歳11ヶ月)までつづくという形で入力しました。



今回は60歳以降は働かない(国民年金にも任意加入しない)ということで、<試算条件一覧へ進む>をクリックし、加入情報を確定させます。
(もし、60歳以降も勤めるといった場合には<年金加入情報を追加>をクリックすることで加入情報を追加できます。)



4.その他の情報はないか?

次のページでは「受給開始年齢情報」や「追納・後納等の情報」等を修正することができますが、特に問題がない方や分からない方はそのまま飛ばして下さい。
一番下でこの試算の名前をつけることができますので、自由に記入して下さい。
最後に<試算>をクリックします。





5.試算の結果が出ます

全て入力が終わると、試算の結果が出ます。




今回は「同じ会社で定年を迎えた場合」を想定して試算を打ちましたが、
3番目の収入と期間を変更すれば、「だんだん昇給していった場合」や「途中で転職・独立した場合」も試算が打てるようになっています。

慣れてきたらいろんなバージョンを考えてみると良いかと思います。
ただし、サイト上では最大5パターン(かつ90日間)しか保存できません。
それ以上の試算を打ちたい場合には保存されている試算を削除する必要があるので注意して下さい。


※あと書くまでもないとは思いますが、ねんきんネットで出る年金額はあくまでも『試算』です。
これからの加入状況や保険料、さらには年金制度の変更で金額や支給のタイミングが変わり得ることもご留意下さい。


~参照~
年金見込額試算の流れ
コメント (2)
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2012年9月末日のポートフォリオ

2012-09-30 17:00:00 | 定時報告

こんにちは、セロンです。
年度の折り返しで色々忙しかったりするのですが、そんな忙しい状況でも少しの手間で投資できるというのは
コツコツ投資の利点ですね。


それでは、2012年9月末日のポートフォリオです。

まずはコア部分から。

 


保有しているのは、
・【1306】TOPIX連動型上場投資信託

・eMAXIS TOPIXインデックス
・eMAXIS 先進国株式インデックス
・eMAXIS 新興国株式インデックス
・eMAXIS 国内債券インデックス
・eMAXIS 先進国債券インデックス です。

eMAXISは、9月末に買い足しを行いました。


次に全体の資産ポートフォリオです。

コア以外の資産として保有しているのは、
・鎌倉投信 結い2101 (国内株式)
・国内個別株 1社 (国内株式)      です。

なお、2012年6月より積立定期預金による貯蓄を開始しています。
積立の効果で、前月末と比べ少しだけ現金比率が上がりました。

今後も積立定期預金によって現金資産比率を高めていき、年末には15%近辺にしたいと考えています。

以上です。

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2012年8月末日のポートフォリオ

2012-09-09 23:14:36 | 定時報告

引き続き、2012年8月末日のポートフォリオです。

まずはコア部分から。

 


保有しているのは、
・【1306】TOPIX連動型上場投資信託

・eMAXIS TOPIXインデックス
・eMAXIS 先進国株式インデックス
・eMAXIS 新興国株式インデックス
・eMAXIS 国内債券インデックス
・eMAXIS 先進国債券インデックス です。

eMAXISは、8月末に買い足しを行いました。


次に全体の資産ポートフォリオです。

コア以外の資産として保有しているのは、
・鎌倉投信 結い2101 (国内株式)
・国内個別株 1社 (国内株式)      です。

なお、2012年6月より積立定期預金による貯蓄を開始しています。
積立の効果で、前月末と比べ少しだけ現金比率が上がりました。

今後も積立定期預金によって現金資産比率を高めていき、年末には15%近辺にしたいと考えています。

以上です。

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2012年7月末日のポートフォリオ

2012-09-09 23:03:17 | 定時報告

こんばんは。セロンです。
「2012年8月末日のポートフォリオ」記事を作ろうと思ったら、作成を失念していたことに今気づきました...。

ですので、さらっと2012年7月末日のポートフォリオを見ていきます。

それでは、今月のポートフォリオです。
まずはコア部分から。

 


保有しているのは、
・【1306】TOPIX連動型上場投資信託

・eMAXIS TOPIXインデックス
・eMAXIS 先進国株式インデックス
・eMAXIS 新興国株式インデックス
・eMAXIS 国内債券インデックス
・eMAXIS 先進国債券インデックス です。

eMAXISは、7月末に買い足しを行いました。


次に全体の資産ポートフォリオです。

コア以外の資産として保有しているのは、
・鎌倉投信 結い2101 (国内株式)
・国内個別株 1社 (国内株式)      です。

なお、2012年6月より積立定期預金による貯蓄を開始しています。

今後も積立定期預金によって現金資産比率を高めていき、年末には15%近辺にしたいと考えています。

以上です。

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厚労省の「若者の年金は払い損」に対する反論について

2012-09-03 07:00:00 | 年金制度・年金改革
8月24日の日経電子版に、次の記事が載っていました。

「若者は支払い超過」に反論 厚労省、年金改革議論をけん制(日経電子版 8月24日配信)


厚労省では、社会保障の教育推進に関する検討会が開催されています。その検討会で「若者は支払い超過」になるのではという疑問に対し、
年金への「支払額」と「受取額」を単純に比較しただけでは世代間の公平を語るには不十分、という反論が出たという記事です。
もう少し詳しく見てみます。

(以下、資料5-2 社会保障の正確な理解についての1つのケーススタディ ~社会保障制度の“世代間格差”に関する論点~ 17頁より抜粋)

● 各世代の生活当事者達が意識する「公平」「不公平」感に近似できる指標を作るというのであれば、次のような要素も考慮にいれた方がいいのではないか。
 ◆老親への私的扶養は、社会保険制度の充実に伴い減っているのではないか。
 ◆前世代が築いた社会資本から受ける恩恵は、今の若人の方が高齢者より大きいのではないか。
 ◆教育や子育て支援による給付は、今の若人の方が高齢者より充実しているのではないか。
 ◆少子高齢化の中で、親からの1人当たりの相続財産は、昔よりは増えているのではないか、等

 → これらを考慮に入れて世代間の「公平」「不公平」を表す指標を作成しないと、各世代を生きる人たちにとって生活実感と外れた指標で議論していることにはならないか。
   もっとも、同一世代の中で、相続財産を受ける者とそうでない者がいるであろうが、そうした問題は、世代内の格差問題として把握すべきことである。

(以上、抜粋終わり)

日経は、現行制度の肯定に終始しており、制度への不信感をさらに強めるおそれがあるとの批判的な論調です。
この記事を書いている時点では議事録が公開されていませんので、公開されたら改めてこの問題について考えてみたいと思います。


ところで、前回(第4回)の検討会での議事録を読んでみると、「若者は支払い超過」であるという新聞各紙の報道についても反論が語られています。


年金、50代半ば以下は負担超 27歳は712万円赤字  内閣府が世代別試算(日経電子版 2月6日配信)
年金や医療、55年生まれ以降は負担超過 内閣府試算(朝日新聞 1月26日配信)


(上記の記事の内容・論調を厚労省がまとめた資料→ 資料2-2「社会保障を通じた世代別の受益と負担」について
(試算<内閣府ペーパー>の出処→ 社会保障を通じた世代別の受益と負担 内閣府経済社会総合研究所 鈴木 亘、増島 稔、白石 浩介、森重 彰浩 ESRI Discussion Paper NO.281

私もこの日経の記事を読んだ記憶がありますが、厚労省の検討会ではこの試算について、
・社会保険は、あくまでも保険であり、金融商品ではない。
・仮に金融商品と比較するにしても、(この試算は)保険のリスクヘッジから得られる期待効用の増加をカウントしていない。
 つまり、保険ということを考えていないのだから、そういう計算をすること自体がおかしい。
・試算で使用している割引現在価値が不適切。
 試算では社会保険の制度設計で用いる“賃金上昇率”よりも高い“利回り”を割引率とすることにより、世代間の栺差が大きく見える示し方をしている。
・試算では社会保険料支払に事業主負担を含めて個人の負担額を計算しているが、それは妥当なのだろうか。


さらには、
・そもそも試算が載っている論文には「論文は、すべて研究者個人の責任で執筆されており、内閣府経済社会総合研究所の見解を示すものではありません。」
 と書いてあるのに、それがなぜか新聞報道では不思議と全部、「内閣府の試算」という形で出しまっている。その結果、テレビやラジオでの偏向報道を招いている。

etc...

と、「若者は支払い超過」であるという新聞各紙の報道について総攻撃状態でした。

個人的に気にかかったのは、

『日経新聞は「ただ企業負担分を受け取って、個人で運用した方が生涯収支は得と見ることもでき、若い世代の公的年金離れにつながる懸念もある」
 と書いていますが、勝手に言ってくださいという話ですね。』

と座長の方が語っているという点です(第4回の議事録より)。
確かに、今回の試算は厚労省の検討会が指摘したような問題点を含んでいます。
ただ、これらの問題があるからといって「一考に値しない」ような風潮に傾いていることが不安でなりません。

このような新聞記事が作成され、また閲覧されているという意味を再考していただきたいと思います。
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