22歳からの貯蓄学

「22歳からの貯蓄学」というブログですが、今や30代。貯蓄・投資・投資信託・年金などの話題が中心です。

2011年10月末日のポートフォリオ

2011-10-29 21:21:33 | 定時報告

こんばんは。セロンです。
欧州の金融危機も10月27日の包括合意をきっかけに、株式市場が上昇へ反転しているようですね。

りそな国有化のように、後から見た時のターニングポイントとなるのでしょうか?
要注目ですが、やることは変わらず!コツコツ投資です。
では、今月のポートフォリオ構成を見てみましょう。




保有しているのは、
・【1306】TOPIX連動型上場投資信託
・【5940】不二サッシ(株)
・【1671】WTI原油価格連動型上場投信


・eMAXIS TOPIXインデックス
・eMAXIS 先進国株式インデックス
・eMAXIS 新興国株式インデックス
・eMAXIS 国内債券インデックス
・eMAXIS 先進国債券インデックス

です。
eMAXISは、10月末に買い足しを行いました。
なお、今月は【1306】TOPIX連動型上場投資信託 にて受け取っていた今年度の分配金を
・eMAXIS TOPIXインデックス
・eMAXIS 先進国株式インデックス
・eMAXIS 新興国株式インデックス
へ再投資しました。

先月はかなりの下落率となっていた新興国株式も、月末の上昇でだいぶ戻っていました。
次に、全体の資産ポートフォリオです。




以上です!
次回をおたのしみに!!

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eMAXISシリーズに新ファンド! 逆波乗り型ってどうですか?

2011-10-22 22:37:35 | 経済ニュース
こんばんは。セロンです。

数あるインデックスファンドの中から私が投資しているのはeMAXIS(イーマクシス)シリーズですが、
今回eMAXISに新しいファンドがラインナップ入りしました。

公式リリースはこちら

『eMAXIS バランス(8資産均等型)』
『eMAXIS バランス(波乗り型)』

の2つです。

公式リリースによると、
「eMAXIS バランス」は、資産運用を行う上で難しい資産選択や資産構成の見直しといったメンテナンスの必要がなく、
投資の世界に踏み出す“はじめの一歩”としてもご活用いただける商品です。
投資初心者の方々や運用メンテナンスから開放されたい方々にとって有益なファンドになると信じております。

と書かれており、「これから投資を始める人」や「運用メンテナンスから開放されたい」人達に有用だと説いています。

上記リンクのリリースを見ましたが、特に「eMAXIS バランス(8資産均等型)」は、
投資をこれから始められる方々にとっては有力な選択肢になり得ると思います。

何しろ、
○国内株式
○先進国株式
○新興国株式
○国内債券
○先進国債券
○新興国債券
○国内リート
○先進国リート

の8つに(12.5%ずつ均等に)分散投資するというものは、
長期投資の基本である分散投資がしっかり出来ていますし、
何よりも長期投資をする上で必須になってなる定期的な投資比率のリバランスを
やらなくていいという大きなメリットがあります。

逆に、型決めなので細かな要望には答えられないというのが欠点だとは思いますが。

「eMAXIS バランス(波乗り型)」はトレンドフォロー戦略ということで、
直近に良好な運用成績を記録した資産は、一定期間好調なパフォーマンスが継続するという
仮定を基に、過去の資産成績が良い資産の投資比率を上げるというもののようです。

最初は「えー・・・なんか、高値掴みになりそうだな」と思ったのですが、
よく見ると『トレンドフォロー戦略の活用部分を25ユニットに均等分割し、毎営業日1ユニットずつ資産の入替えを行います。』とあるので、
高値圏でも機動的な入れ替えが出来そうだなと感じています。

信託報酬は2つとも年0.525%(税抜 年0.5%)ということで、十分検討する価値ありかと思います。




この記事を書いていて思ったのですが、波乗り型ならぬ「逆波乗り型」のファンドって出来ないですかね?
直近に悪い運用成績を記録した資産は、下げが続くかもしれませんが、長期的に見ると割安な水準で買えている(はずです)。

「過去の資産成績が『悪い』資産の投資比率を上げる」ファンド、出来ないですかね?

・・・出来たとしても、宣伝しにくいファンドになるでしょうね(笑)
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年金の支給年齢引き上げ(2) 引き受けるべき「損」。引き受けるべきではない「損」。

2011-10-16 21:45:45 | 年金制度・年金改革
前回のつづきです。

もう一度、厚生労働省の論点を見ていきます。
○ 支給開始年齢の65歳以上への引上げは、世代間格差を拡大するのではないかとの指摘について、どう考えるか。



厚生年金の支給開始年齢の引上げを行うことで、総計としての年金給付費が減少し、年金積立金に余裕が生じることにより、マクロ経済スライドによる給付抑制の調整期間が短くなることから、「スライド調整終了後」の年金給付水準の低下が緩和されることとなる。このため、世代間格差の縮小に寄与する面がある。(このことは、スケジュールの前倒しにおいても同様。)

・ 一方で、支給開始年齢の引上げが行われる以降の世代については、年金給付費の減少が生じることとなる。つまり、支給開始年齢の引上げは、将来世代に影響が強く出ることについて、どう考えるか

・ 特に、20ページの③のようなスケジュール(2年に1歳ずつの引上げ)の下では、受給者数が多く、年金財政上影響の大きい、いわゆる団塊の世代(1947~1949年生まれの者)には影響が無く、それ以降の世代の者(1950年代以降生まれの者)に影響を与えることによって、世代間格差を広げる要因ともなりうることについて、どう考えるか

以上、抜粋終わり。
(下線は原文ママ)
出典:第4回社会保障審議会年金部会資料 資料1 支給開始年齢について (厚生労働省HP) 24ページより


1番目の論点は、マクロ経済スライドの発動は「おおむね100年間の財政均衡期間にわたり年金財政の均衡を保つことができないと見込まれる場合」が前提ですので、年金財政に余裕が出来れば
マクロ経済スライドは発動されず、年金給付水準の低下が緩和され、世代間格差も縮小するかも!というものでした。

ただこのマクロ経済スライド、一度も発動されたことがありません。
マクロ経済スライドが発動されない理由については、こちら(リンク)が詳しいのでご参照下さい。
(リンク先:「マクロ経済スライド」発動の遅れ ニッセイ年金ストラテジー 2010年04月号 vol. 166)


結局、マクロ経済スライドという制度を作ったはいいものの、使われずに世代間格差が拡大し続けていることになります。
1番目での論点では世代間格差の縮小にはマクロ経済スライドの実施が必要なのですが...。

そして、このマクロ経済スライドには特例措置があり、物価や賃金が下がったとしても発動されない仕組みになっています。
詳細は こちら(リンク)をご参照ください。
(リンク先):基礎から理解する年金改革 ― (2)マクロ経済スライドと例外措置 ニッセイ年金ストラテジー 2004年05月号vol. 095)
激変緩和のためでしょうが...もはや既得権化してるのではないでしょうか?


今回の年金の支給年齢引き上げ。
年金受給額を考えると、若年層にとってはどう考えても「損」です。

でも、この年金制度が破綻してしまうと、全体がさらなる「大損」を被ることになります。
ですから、「損」の大きさを考えれば、今回の支給年齢引き上げはしかたないものと理解できます。
(論点2・3は支給年齢引き上げに伴い自然発生する問題であり、制度存続のためには引き受けるしかありません)


しかしです。
制度存続のための「損」は受け入れるべきですが、必要以上の「損」を引き受けるべきではありません。
『正常な』マクロ経済スライド(=現状のような例外措置が無い)を通じて、現在の受給者も「損」を受け入れてもらわないと、
しわ寄せがすべて若年層や後の世代へ流れていきます。

支給年齢引き上げは年金制度存続のためというのは分かりますが、物価や賃金が下がったとしても発動されない『現状の』マクロ経済スライド制度を存続するなら年齢引き上げは「反対」。
これが現時点での私の意見です。



※今回は「世代間格差」に絞って記述しました。
ほかにも論じる点はあるかと思いますが、大切なのは「自分で調べ、考え、意見を言う」ということだと思います。
「やっぱりもらえないのか」「どうせ破綻するんじゃないの?」と言うのは簡単ですが、それだけでは何も変わらないのです。

どんな意見でも「自分の意見を発信してほしい」。
そう切に思います。
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年金の支給年齢引き上げ(1) 損なのか得なのか?

2011-10-16 14:30:41 | 年金制度・年金改革
こんにちは。セロンです。
最近、厚生年金の支給開始年齢の引き上げ案が検討されているとのニュースが話題になっています。

twitterやSNSでの友人・知人の意見を眺めていると、「やっぱりもらえないのか」「どうせ破綻するんじゃないの?」
といったネガティブな意見が多いという印象でした。

一方で、この支給年齢引き上げが若年層にプラスに働くという意見を持つ方もいらっしゃいます。
(リンク)「年金70歳開始だと若い人も得をする!?」 山崎 俊輔 氏

いったいどっちなんだ!?と考える人もいるでしょう。

厚生労働省側もこの点は意識しており、「支給開始年齢の引上げについての主な論点」として次のように記述しています。
以下、抜粋です。

○ 支給開始年齢の65歳以上への引上げは、世代間格差を拡大するのではないかとの指摘について、どう考えるか。



厚生年金の支給開始年齢の引上げを行うことで、総計としての年金給付費が減少し、年金積立金に余裕が生じることにより、マクロ経済スライドによる給付抑制の調整期間が短くなることから、「スライド調整終了後」の年金給付水準の低下が緩和されることとなる。このため、世代間格差の縮小に寄与する面がある。(このことは、スケジュールの前倒しにおいても同様。)

・ 一方で、支給開始年齢の引上げが行われる以降の世代については、年金給付費の減少が生じることとなる。つまり、支給開始年齢の引上げは、将来世代に影響が強く出ることについて、どう考えるか

・ 特に、20ページの③のようなスケジュール(2年に1歳ずつの引上げ)の下では、受給者数が多く、年金財政上影響の大きい、いわゆる団塊の世代(1947~1949年生まれの者)には影響が無く、それ以降の世代の者(1950年代以降生まれの者)に影響を与えることによって、世代間格差を広げる要因ともなりうることについて、どう考えるか

以上、抜粋終わり。
(下線は原文ママ)
出典:第4回社会保障審議会年金部会資料 資料1 支給開始年齢について (厚生労働省HP) 24ページより

上から順に見ていきます。
まず1番目です。

【マクロ経済スライドとは?】(以下、抜粋)
少なくとも5年に1度の財政検証の際、おおむね100年間の財政均衡期間にわたり年金財政の均衡を保つことができないと見込まれる場合は、年金額の調整を開始します。
 年金額は通常の場合、賃金や物価の伸びに応じて増えていきますが、年金額の調整を行っている期間は、年金を支える力の減少や平均余命の伸びを年金額の改定に反映させ、その伸びを賃金や物価の伸びよりも抑えることとします。この仕組みをマクロ経済スライドといいます。
 その後の財政検証において年金財政の均衡を保つことができると見込まれるようになった時点で、年金額の調整を終了します。
 なお、このマクロ経済スライドの仕組みは、賃金や物価がある程度上昇する場合にはそのまま適用しますが、賃金や物価の伸びが小さく、適用すると名目額が下がってしまう場合には、調整は年金額の伸びがゼロになるまでにとどめます。したがって、名目の年金額を下げることはありません。
 賃金や物価の伸びがマイナスの場合には、調整は行いません。したがって、賃金や物価の下落分は年金額を下げますが、それ以上に年金額を下げることはありません。

以上、抜粋終わり。
出典:厚生労働省 年金用語集

つまり、マクロ経済スライドが発動されれば賃金や物価の上昇と比べてもらえる年金額が抑えられてしまいます。
このマクロ経済スライドの発動は「おおむね100年間の財政均衡期間にわたり年金財政の均衡を保つことができないと見込まれる場合」が前提ですので、年金財政に余裕が出来れば
マクロ経済スライドは発動されず、年金給付水準の低下が緩和され、世代間格差も縮小するかも!というものです。

・・・・・突っ込みは後に回します。



次に、「支給開始年齢の引上げは、(年金給付費の減少として)将来世代に影響が強く出る」とあります。
これはまさに!という感じです。
これを避けるには支給年齢を上げる代わりに支給額を上げるということも考えられますが、そうすることで年金制度の持続性に問題が出るかもしれません。


最後は「今支給年齢を上げても(支給総額が大きい)団塊の世代には影響が無く、むしろそれ以降の世代に影響が出て世代間格差が広がるのでは」というものです。
今支給年齢を上げても、今すぐ全員に適用!というわけにはいきません。
急激な支給年齢の引き上げは特定の年代が損をすることもあります。(年齢が上がっても、支給年齢も一緒に上がってなかなか年金がもらえない!なんてことに...)
ですので、支給年齢は徐々に上げていく必要があります。

しかし、支給年齢を上げ終わったころには年金財政に最も影響している団塊の世代の人達はとっくに年金をもらい始めています。
結果、それ以降の世代のみが影響を受け、世代間格差は大きくなるのでは?というものです。

以上、厚生労働省が提示した論点を見ていきました。

次回につづきます。
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相関係数(2) eMAXISの相関係数

2011-10-10 10:00:30 | eMAXISの相関係数
さて、これから現状の相関係数がどのように変化しているか見ていきたいと思うのですが、今回指標として使用しているのは

・eMAXIS TOPIXインデックス 基準価格
・eMAXIS 先進国株式インデックス 基準価格
・eMAXIS 新興国株式インデックス 基準価格
・eMAXIS 国内債券インデックス  基準価格
・eMAXIS 先進国債券インデックス 基準価格

となっています。

今回は私が投資している投資信託の基準価格をそのまま使わせていただきます。
「設定されてからの期間が短い」「純資産が少なすぎてぶれるのでは」といった意見もあるでしょうが、
できるだけ身近な影響を見てみたい!ということで今回はこの指標を使わせていただきます。

結果は、こうなりました。


【見方】
相関関係
      ・+1.0 (リスク分散の)効果なし
      ・ 0.5 緩やかなリスク低下
      ・ 0 かなりのリスク低減
      ・-0.5 ほとんどのリスクが消滅
      ・-1.0 すべてのリスクが消滅
(見方はウォール街のランダム・ウォーカー 第9版 バートン・マルキール著 260頁より)

+0.5以上は赤、-0.5以下は青を付加しています。

全期間と直近3ヶ月を比較してみます。
+0.5以上となっているのは共に3つ。
一方、-0.5以下となっているのは全期間が2つに対して直近3ヶ月は4つ。

さらに、全期間と直近6ヶ月を比較してみると、
+0.5以上となっているのは全期間が3つに対して直近6ヶ月は5つ。
-0.5以下となっているのは全期間が2つに対して直近6ヶ月は4つ。

+1.0に近いほどリスク分散ができてなく、-1.0に近いほどリスク分散が出来ているということなので、
直近6ヶ月のデータでは先進国債と先進国株式・新興国株式は同じ動きをとってしまい、
リスク分散が出来なかった、ということになります。

金融危機ではリスク分散も効かない!といった声も聞きますが、この直近6ヶ月のデータでは
ある程度、その声を裏付けているとも言えます。

でも、です。
直近3ヶ月では先進国債と先進国株式・新興国株式の相関関係も0に近づいていますし、全期間で見ればきちんと
分散投資が出来ている状態です。

結論としては、相関係数はけっこう変動していて、今回のような事態では株式と債券の相関関係も+方向に向かうけれども、
時間がたてばその相関関係もまた逆方向へ向かっていく...

という至極真っ当なものとなりました。


「金融危機ではリスク分散が効かないこともある。が、もっと長い視点で見ればちゃんと効いている。」ということですね。





調べたら意外に面白かったので、今後も定期的に相関係数はチェックしていこうと思います。


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