22歳からの貯蓄学

「22歳からの貯蓄学」というブログですが、今や30代。貯蓄・投資・投資信託・年金などの話題が中心です。

Bogleheads投資哲学その5「マーケットタイミングを探らない」

2021-11-27 15:42:46 | Bogleheads
私が参加しているBogleheads®の日本チャプターでは、毎週土曜日にBogleheads®の
普遍的な投資の10原則をご紹介しています。

このブログでは、それぞれの原則について私自身の体験談や意見も交えつつご紹介していきたいと思います。
今日は5回目です!

Bogleheads®投資哲学その5
【マーケットタイミングを探らない】
米国の調査によると、典型的な米国のファンド投資家は、値上がり後に投資し、下落した時に売却するため、
実際に運用されているファンドよりもはるかにパフォーマンスが悪いことがわかっています。
リターンデータを用いたマーケットタイミングに関する研究は、マーケットタイミングの肯定的な証拠は示されていません。
マーケットの平均リターンを得られないほとんどの投資家は、マーケットタイミングについて2つの共通する過ち、
すなわち、「昨日のトップパフォーマーに投資すること」、「株式市場の予測を試み、感情を持ち込むこと」により、
市場平均以下の成績となっています。
それよりも、適切な投資計画を作成し、その計画を堅持することが大切です。長期的には一貫して良好な結果が
得られることでしょう。

出所: Bogleheads®日本チャプター facebook
注: Bogleheads®は The John C. Bogle Center for Financial Literacy によって商標登録されています。

昨日(2021年11月26日)の株価は南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が見つかったことが報道され、
日経平均が747円下落、ダウ平均株価が905ドル下落しました。
こうした大きな変動を事前に分かっていれば大きな利益をあげられますが、現実的ではないでしょう。

投資がリターンをあげる上でマーケットタイミングはとても重要ですが、タイミングを「探る」ことは困難です。
それよりも、(チャールズ・エリス氏が言うように)相場が突然上昇する「稲妻が光る瞬間」に市場に居られるかどうか。
これが重要だと思います。

(過去リンク)
Bogleheads投資哲学その1「実行可能な計画をたてる」
Bogleheads投資哲学その2「早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る」
Bogleheads投資哲学その3「リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意」
Bogleheads投資哲学その4「分散」
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投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021はまもなく投票締切です!

2021-11-24 07:00:00 | インデックス投資ナイト/ FOY
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021の投票期間も残り1週間となりました!
(私も昨日投票を行いました)

今回の表彰式も新型コロナウイルスの影響でオンライン(ツイキャス)による配信となります。
投票締切り11/30(火)23:59までとなっていますが、表彰式のチケットは引き続き販売しています。
投票の参加の有無に関係なく表彰式の視聴は可能となっています。ぜひご覧下さい!
表彰式チケット販売ページ
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Bogleheads投資哲学その4「分散」

2021-11-20 11:45:53 | Bogleheads
私が参加しているBogleheads®の日本チャプターでは、毎週土曜日にBogleheads®の
普遍的な投資の10原則をご紹介しています。

このブログでは、それぞれの原則について私自身の体験談や意見も交えつつご紹介していきたいと思います。
今日は4回目です!

Bogleheads®投資哲学その4
【分散】
将来的にアウトパフォームする可能性のある市場の特定の株式やセクターを選ぼうとするのではなく、
幅広く分散、または市場全体に投資出来る投資信託/ETFに投資してください。
市場全体に分散投資することで、全投資家の平均リターンを得ることが出来るのです。

平均的であることは悪いことのように聞こえますが、実際には良いことです。
ほとんどの投資家は、アクティブファンドの高い手数料を控除した後は、
平均よりも低いパフォーマンスになっています。

米国でのファンドマネージャーのパフォーマンスに関する調査によると、
ファンドマネージャーは銘柄選択スキルを持っている可能性がありますが、
彼らによってもたらされる超過収益よりも運用管理コストが上回ることが一般的です。
そして、継続して高いリターンを上げ続けることが出来ないというデータはありますが、
継続的にアウトパフォームし続けられたというデータはありません。

ある年にアウトパフォームしたファンドは、次の年にはアンダーパフォームする傾向があります。
そして投資家はアクティブ運用のファンドに高い手数料を支払います。
その結果、長期的には、アクティブファンドの半数以上が、インデックスファンドの成績を下回っています。

出所: Bogleheads®日本チャプター facebook
注: Bogleheads®は The John C. Bogle Center for Financial Literacy によって商標登録されています。

私が投資を始めた2010年頃は「日本や米国は成長の伸びしろが無い。これからはBRICs(ブリックス)の時代だ」という話をよく聞きましたが、
この10年間の株価パフォーマンスは想像もしていないような結果になりました。
10年前の私自身に「10年後、日経平均が3万円になるよ」と言っても絶対に信じなかったでしょう。
それだけ伸びる国やセクターを「当てる」のは難しいことなのだと思います。

世の中には「当て続ける」素晴らしい能力を持った方もいますが、
少なくとも私自身にはそうした能力は無いですし、そうしたファンドを選ぶ目利き力もありません。
ですから、どこが伸びてもいいように(あるいは伸びなくてもいいように)市場全体への分散投資を続けたいと思います。

(過去リンク)
Bogleheads投資哲学その1「実行可能な計画をたてる」
Bogleheads投資哲学その2「早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る」
Bogleheads投資哲学その3「リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意」
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Bogleheads投資哲学その3「リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意」

2021-11-13 16:29:03 | Bogleheads
私が参加しているBogleheads®の日本チャプターでは、毎週土曜日にBogleheads®の
普遍的な投資の10原則をご紹介しています。

このブログでは、それぞれの原則について私自身の体験談や意見も交えつつご紹介していきたいと思います。
今日は3回目です!

Bogleheads®投資哲学その3
【リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意】

ご自身のリスク許容度は、困難な市場環境においてもご自身の投資計画を保持し続けることが出来るかどうか次第です。アセットアロケーション(資産配分)がご自身のリスク許容度に沿っているか確認するには、「次の下落相場の間に売却するつもりか?」と自問してください。

株式は有効なリターンの機会を提供しますが、一方で値動きが不安定でリスクもあります。2008年には、いくつかの市場において以前の高値から50%下落しました。時間の経過とともに、株価は成長する経済のトレンドにほぼ追随しますが、10年以上にわたって株価が停滞、または下落する可能性もあります。これが、アセットアロケーションに株式だけでなく債券も含める必要がある理由です。

では、債券にどの程度配分すれば良いでしょうか?アセットアロケーションを決める上で基本となる質問です。まずご自身のリスクに対する能力や意思、どの程度リスクを取れるかということを理解した上で比率を決める必要があります。リスクを取れれば取れる程、組み入れるべき債券比率は少なくなります。もし年齢が若い方であれば、収入が増えるのはもう少し先になるでしょうし、引退用資金が必要になるのは数十年先でしょう。したがって、今後株価が大幅に下落しても、下落時に売却しなければ悪影響はないため、株式へのより高い資産配分が適切だと考えられます。

リスクを過小評価することや、ご自身のリスク許容度を過大評価することは簡単です。2008年には、多くの人が、もっと多くの債券を持つべきであったことを後から理解しました。株式への配分が多いアセットアロケーションに決める前に慎重に検討してください。

夜ぐっすり眠ることができるアセットアロケーションにすれば、次にマーケットが急落したときにパニックになって売りたい衝動に駆られたり、いつ株価が戻るか心配することを回避できます。慎重な投資とは正反対の、高値掴み、安値売りを避けることにつながります。

出所: Bogleheads®日本チャプター facebook
注: Bogleheads®は The John C. Bogle Center for Financial Literacy によって商標登録されています。


【2008年 リーマンショック】日経平均 15,307.78円→6,994.90円(54.3%下落)(注1)
【2020年 コロナショック】日経平均 23,656.62円→16,358.19円(30.9%下落)(注2)

ここ十数年で起きた2つの経済的なショックで、日経平均は5割、3割と下落しました。
しかも1年の間に。
「1年後に自分の資産が半分になっても、気持ちが耐えられるか?生活が成り立つか?」
と想像することは、リスクを考える上でとても大事だと思います。
(そして下落率(%)ではなく、実際の金額(円)で考えることも重要です)
もし「耐えられない(かも)、成り立たない(かも)」と思うのなら、リスクの取り過ぎかもしれません。

期待リターンやリスクに基づいて資産配分(アセットアロケーション)などを考えることは重要なことですが、
気持ちが耐えられず、市場から退場してしまっては何の意味もありません。

大きなショックがあっても、ノックダウンされずに立ち続けられるか?
私自身も時々振り返ってみたいと思います。

なお、投資哲学その3では債券の組み入れについても書かれていますが、
日本国債を組み入れるメリットは、現状の低金利下ではかなり小さいと考えています。
私も以前は個人向け国債(変動10年)に投資していましたが、日銀のマイナス金利政策によって
適用金利が最低の0.05%近辺に張り付いてしまっており、ポートフォリオのクッションとしての役割は
銀行預金で十分代替できると判断しています。

(注1)2007年の終値から2008年の最安値の比較。
(注2)2019年の終値から2020年の最安値の比較。

(過去リンク)
Bogleheads投資哲学その1「実行可能な計画をたてる」
Bogleheads投資哲学その2「早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る」
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Bogleheads投資哲学その2「早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る」

2021-11-10 00:17:27 | Bogleheads
私が参加しているBogleheads®の日本チャプターでは、毎週土曜日にBogleheads®の
普遍的な投資の10原則をご紹介しています。

このブログでは、それぞれの原則について私自身の体験談や意見も交えつつご紹介していきたいと思います。
今日は2回目です!

Bogleheads®投資哲学その2
【早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る】
健全な家計の生活スタイルを確立し、定期的に貯金が出来るようになったら、つみたて投資を始めます。どのくらい投資に回せば充分でしょうか?答えは、ご自身の投資目標や、ご自身が居住する国の年金制度、投資からの収益にどの程度課税されるのかによって大きく異なります。いずれにせよ、長期にわたる複利効果を得るには、早く投資を始めることが大切です。
ご自身の会社の年金制度を利用出来る場合は、給与からの自動引き落としによる掛金拠出が有効です。そういった制度が利用できない場合は、証券会社を利用して、銀行口座からの定期的な自動引き落としで投資されることをお勧めします。投資習慣を確立し、継続することに役立ちます。
定期的なつみたて投資は、時間の経過とともに平均購入単価を平準化するのに役立ちます。これは、リターンの変動幅を軽減するだけでなく、自国通貨と購入するファンドが保有する株式または債券の通貨との間の為替変動を穏やかにすることにも役立ちます。定期的に一定金額ずつ買い付け、購入時期を分散させることは効果的な方法です。
常に覚えておいて頂きたいのは、最初にすべきことはお金を貯めることです。何に投資するかよりも定期的な貯蓄習慣を確立することのほうがより重要です。

出所: Bogleheads®日本チャプター facebook
注: Bogleheads®は The John C. Bogle Center for Financial Literacy によって商標登録されています。

私は22歳で社会人になった時、月4万5000円ずつ積み立てる投資方針書を作り、実行してきましたが、「早く初めて本当に良かった」と思っています。

早く始めることによって長期にわたる複利効果を享受することができ、またリターンの変動を軽減することができますが、
それに加えて「何かあったとしても道を選ぶことができる」と心の余裕も持てるようになりました。
(私が投資を始めたきっかけは老後への不安でしたので、なおさらそう感じているのかもしれません)

また、投資習慣の確立に銀行口座からの自動引き落としが紹介されています。
私はこれまで証券口座への振込を続けてきましたが、実は先日からクレジットカードによる投資に切り替えました。
私が投資を始めた時よりも、より投資習慣の確立がしやすい環境が整ってきたと思います。

(過去リンク)
Bogleheads投資哲学その1「実行可能な計画をたてる」
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