言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
<川柳展望ネット句会・10月>
「味わう」 (互選)
味わいが変わる器を変えた酒 (8票)
わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。
はつものは先に味わう仏様 西岡ゆかり
横道にそれて味わう人情味 おくやま貴峰
味わってもらっちゃ困る鵜飼の鵜 寺井一也
反芻の牛は何度も味わえる 平尾定昭
移りゆく四季を味わう和の料理 戴けいこ
こっそり着てスリル味わう姉の服 高田桂子
人生を味わいながら飲むワイン 真田義子
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<推せん句> 9月号近詠より・鈴木 順子
ほめた芽がすくすく伸びるプランター
<9月号(8月句会吟)作品の中から推薦句> 彦坂 直政
もう少しこの世で粘り見る景色
<近詠>
半袖は仕舞えず進む温暖化
夏と秋の花が並んで咲いている
もう十月なのに熱中症予防
気温差に応じてくれるカーディガン
<課題句>
「テキパキ」 (尾方 静子 選)
テキパキと動けば消えてゆく邪念
テキパキとしたい自分の後始末
「幻」 (佐藤 恭子 選)
まぼろしのままでよかった青いバラ
幻想が果てなく続く雨しずく
まぼろしと消える約束した祭り
「許す」 (鈴木 順子 選)
コロナ禍の許容範囲を模索する
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