日曜日の夜に、
私と友達で異業種交流会を企画した。
若い人たちが集まって、仕事の話の他に
最近興味を持っていることなど、いろいろな会話が飛び交い、
とても良い感じに盛り上がった。
10時に1次会終了とし、
私と翌日に仕事のある数人がそこで帰った。
翌日の月曜日、
軽い頭痛で目が覚めた。
体が少し気だるい感じ。
また新しい1週間が始まる。
その準備がまだできていない、、そう思った。
支度をしているうちに、耳が変なのに気づく。
何となく塞がっている感じ。
高い所に行って、気圧に内耳圧が
調整出来ていない、、そういう感じだ。
『そのうち治るだろう』と
たかをくくっていた。
職場で、電話に出た時に、
相手の声が聞こえなかった。
『あれ?』と思って、
右側の耳に当てるとちゃんと聞こえた。
恐る恐る左の耳で聞いてみる。
ほとんど聞こえないことが分かった。
夕方になって少し落ち着かなくなった。
『やっぱり、行かなくちゃ。』
やっと決心して、耳鼻科へ行った。
聴力検査をして、診察。
診断の結果は「左突発性難聴」
・聴力はかなり落ちているから、すぐに治療を始める
・当然、明日から仕事を休むこと
・紹介状を持って、指定病院へ行くこと
・入院が必要だ
・高圧酸素療法を行う必要がある
・治療をしてもそのまま難聴になる確率も高い
一気にそんな話を聞いて、
なんだか、自分のことには思えなかった。
夕方になっても閉塞感がなくならなかったから、
嫌な予感がしていた。
病名も「やっぱり、、」と思った。
仕事は手いっぱい、毎日朝から夜まで頑張っていた。
家に帰ったら、やらなければいけない書類系の仕事をする。
自分の楽しみも持ちたくて、週1回はパソコン教室に通っている。
たまにはデートもしたいし、
みんなとワイワイ飲み会もしたい。
贅沢かもしれないけれど、やり過ぎたのかもしれなかった。
特にこの半年は、アパートとデイサービスの管理を兼任していた。
当直も週1回、通常の仕事に上乗せでやっていた。
事故にならないように、気がついたことを一人一人に
注意をすることでヘルパーに反感を買う。
どんな表現をすればいいのかと、思い悩む日々だった。
6月からは新しい管理者が来て、引き継ぎも終わり、
少しホッとしていた矢先のこと。
本当に自分でもどうしていいかわからないのに、
残されたデイサービスの職員たちはちゃんと出来るだろうか。
職場に戻り、段取りを考える。
シフトの変更、誰が何をするのか、今まで私しかしていなかったことを
他のパートさんたちに割り振る。
・・・それにしても仕事が多い。
大丈夫だろうか、、、
アパートの職員に協力をお願いして、
取敢えず、休みのシフトを作り、家に帰った。
夜に眠れず考える。
これからはもっと自分の体も大切にしよう。
もう良い歳なんだから、無理は止めよう。
これは警告だ。
この先の人生をもっと考えなくちゃ。
つづく