彩雲弦楽器工房

山形市にあるギター等の弦楽器工房です。製作、メンテナンスや修理、改造はお任せください。

ネックリシェイプ

2009年08月17日 | 修理日記
今回はネックリシェイプです。
写真はリシェイプ後の写真です。

ネックを削る時は闇雲に削るとロッドが現れてしまうのでどこまで削れるのかをしっかり見極めなければいけません。
ロッドの種類、メーカーによっての傾向等を考慮してどのくらい削れるかを考えます。
中にはネックの厚み方向、要するにシェイプの頂点はほとんど削れない物も多くあります。フェンダーのネック等はそうです。その場合は頂点は残してその両脇を削ぎ落とすように削ってVシェイプにするという手もあります。

今回のギターは3mmくらいは削れそうだったので、結構細くできました。

http://www.justmystage.com/home/saiunkoubou/neckresheipu.html

また、リシェイプは細くも太くも出来ますが、太くするとなると少し見た目が悪くなりますのであしからず。
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2 コメント

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Unknown (マシュー)
2009-08-18 00:55:39
記事を読むとトラスロッドの関係上、リシェイプするのに相当技術を要するみたいですね。

リシェイプのリペア経験はないのですが、ストラトのネックの反りがロッド調整が利かずして、仕方なくリペアショップで指板を削ってもらい水平を出してもらった事があります。結果、肉厚が減りましたが、個人的に極太・幅広ネックが好みなので、物量が減りもったいない(笑)というのと改善前のネック厚が気に入ってたりして、削る傾向は極力避けたく考えております。ただし、これも個人的意見で、ポリ塗装のネックのギターをサテンフィニッシュに変更したり、ヒスコレ57モデルクラスの極太ネックであれば、弾き易さを追求してリシェイプを考えるかもしれません。
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Unknown (彩雲)
2009-08-18 20:53:34
ロッドもここ数年で高性能なものが出てきています。なかでもダブルアクション(順反りと逆反り両方に効果のある物)のロッドはネックに仕込む時にしならせないでいいので、このロッドが仕込まれているギターはかなりネックを薄くすることができます。

ちなみに今のチャンネルロッドは昔のと違ってダブルアクションになっています。

ロッドも進化したな~
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