相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

雨の中に見えたもの

2008-06-30 13:07:18 | 鹿狼山

 先週に続き、日曜は雨でした。松川浦は朝、7時頃が干潮でしたが、サギ類は中洲から周辺の田んぼへ餌取りに飛んでいきます。5月頃のシギチの季節のような華やかさはないのですが落ち着いた雨の松川浦です。大洲海岸から磯部漁港の船団のホッキ漁を見ることができました。底引きの網のようにホッキ貝をとるトラップを引いています。時々、馬力が要るのか黒煙をあげてエンジンを吹かしていました。鵜ノ尾岬には、サーファーが今日も早くから泳いでいます。ハマヒルガオから月見草やテリハノイバラ(資料)の季節へと移っています。再び周囲の青田の中に戻り、鮮やかなオレンジ色の頭のサギ、アマサギです。ダイサギ、コサギも美しいのですがひときわオレンジ色が華やかです。

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午後、雨は降っていましたがカッパを着て鹿狼山へ、自分だけかなと思いましたが結構来てます。先週よりもアジサイが咲きそろってきました。キビタキのいる辺りでは、雨が強いせいか「オーシーツクツク」の一鳴きだけでした。オオルリも今日はだめでした。雨のせいか、カエルが道の真ん中に行く先々に鎮座しておりましてびっくりします。独特の保護色で近くまでこないと分からないのでよけいにです。昔、ひっぱりあって遊んだオオバコも山では大型になるんですね。ヤブレガサも花を付け始めました。そして今年もギンリョウソウがありました。雨に煙る登山道は暑さもなく、むしろ、霧がいざなってくれるようで落ち着きます。道端のスミレが咲いていたあの木株も、キツツキのほじった穴で、人の顔のように見えてしまいます。 Photo_12 Photo_7 Photo_8 Photo_9 Photo_10    Photo_13

鹿狼山の雨の中で、しばしの安らぎを植物等の生き物の姿に見つけました。


雨の鹿狼山

2008-06-22 21:11:24 | 鹿狼山

 雨で行こうか、行くまいか迷っている内に行くべ!(相馬弁)ということとしました。鹿狼山はタマアジサイで有名ですがまだ早いので、ガクアジサイを撮影しました。そして、雨のなかの蜘蛛の巣(きれい)。雨の日は普段見かけない光景に出会います、登山の人はほとんどゼロ、それでも山形ナンバーのマイクロの一行と出会いました。今日の感動はキビキタキ、オオルリ(参考資料)、鳴き声と姿のマッチングができたこと、、撮影より先ず見て、鳴き声とマッチングすることが大切ですね。さて、今年もホタルブクロ、咲きました。梅雨入りだけど、落ち着いていてこの季節は雨でもありますが良い季節です。カモジグサの葉の水玉そしてテントウムシ、サルトチイバラの葉の中に包まれた水玉の真珠、自然の中での偶然の造形、きれいですね。だれひとり人がおらず、かえって鳥も気を許して姿を見せてくれるのか杉林の中にオオルリ、写ってますかね。?画像クリックすると拡大します。1から6までの写真のリンク切れをなおしました。 Photo Photo_2 Photo_4 Photo_6 Photo_7 Photo_8   Photo_11 Photo_12 Photo_13 Photo_14

Photo_15 Kibitaki


靄(もや)かかる磯部

2008-06-22 06:25:56 | 松川浦

 昨日土曜日、夕方4時頃磯部漁港へ相馬市内の気温は24,25度はあったでしょうか、磯部は5,6度低い感じ。海水は10度台でしょう。この海水と気温、湿度ともに高くなった大気とが接して露点に達し、海面から靄(もや)が立ちます。デジカメは逆光のせいか、露出オーバー、ホワイトアウト状態、うまく撮影できません。設定の問題かどうかわかりませんが。3枚だけ。靄の感じが出ていますでしょうか?今日日曜から梅雨入りでしょうか。麦秋の頃降る雨を麦雨というのだそうです。梅、麦と植物に季節感を込めるのは自然をよく観察していたことや、農作業に密接に関連しているからでしょう。アオサギ、シルエットだけですが靄の中にうっすらと。そういえば、昨日は夏至でしたね。日の出も早くなりました。日没もだいぶ遅くゆっくりです。

モノクロームのトーンに包まれている夕方の松川浦でした。Dscn2315_2 Photo Photo_2


古湊(ふるみなと)は太陽がいっぱい

2008-06-15 13:42:40 | 松川浦

 磯部漁港から朝7時松川浦を眺めました。昨日の強風の中、浦を眺めた新田の排水機場が対岸に見え、その奥には鹿狼山が不忘山を背負ってそびえています。風は爽やかで、浦も静かになり昨日の濁り水もうそのように澄んでいます。サギ類も干潟の餌を求めて飛来しています。古湊(ふるみなと)という、現在大洲公園となっているところにはヨットが係留してあり、何となく外国の風景のようにも見えなくもありません。今日は青の光が満ち満ちていて、「太陽がいっぱい」です。そこを遠くに白いダイサギ、コサギ、アオサギが飛びかっています。青と白の対比が鮮やかです。Photo Photo_2 Photo_3昨日Photo_11の楢葉の海もエメラルド色で穏やかな美しい海でした。 

朝食を簡単にすませ、鹿狼山へ登ってみることにしました。最近特に青葉の季節になると小鳥のさえずりは、澄んで良く聞こえてきます。そして、一方でその姿を見ることがなかなか難しくなっています。ホトトギスやキビタキ(資料写真)のさえずりが聞こえる場所でも、鳥の写真が撮れないので、思わず風景をとってしまいました。運がよいときは、小鳥のほうから姿を見せてくれます。植物ではハナイカダ、ウツギ?(空木、卯の花)や園芸種が野生化したのでしょうかゴマノハグサ科ジキタリス?ではないでしょうか赤い斑点のある花が目にとまりました。Photo_15Jpg ふとPhoto_5Photo_8Photo_10 自然に触れているといつのまにか無心な自分に気づきます。      

卯の花はホトトギスと一緒に歌に万葉集にも詠まれてきたようです。

霍公鳥(ほとととぎす)、鳴く峰(を)の上の、卯(う)の花の、憂(う)きことあれや、君が来まさぬ」

霍公鳥(ほととぎす)が鳴く峰(を)の上の卯(う)の花の、憂(う)きこと(思い通りにならないこと)があったのでしょうか。あの方がいらっしゃらないことはかなしく、ことのほか逢いたいとおもうものを「う」と「う」、「き」と「き」の音の響きもいいですね。万葉人はなんてナチュラリストで情熱家なんでしょう きっと何型?


麦秋の新田(にいいだ)

2008-06-14 19:36:16 | 松川浦

 本日、土曜日。前日の飲み会のアルコールが完全に抜けて帰路につきました。途中、楢葉で岬の素晴らしいエメラルド色の海の光景を偶然見る機会がありました。この海の色にしてくれた今日のお天気に感謝し、また6号国道を北上致しました。明日は父の日、日本全国、すべてのお父さんが祝福されてほしいですね。当方は母の日に何にもしてないので、ムリか。さて、今日の夕方は晴天なのですが西風が強く、サギ類は浦よりも田んぼへ餌を求めて来ています。松川浦は青く、鏡のように、かつ、姿の見えないはずの風が水面に姿を現すように波立ちます。突然水面からボラが飛び跳ねるので目を奪われます。新田の排水機場はひっそりと、麦秋の時を迎えています。当たり前過ぎるコサギたち、カルガモの姿を見ることができました。鳥の珍しさも良いですが、その日常の中にある鳥の姿と表情も大切なテーマではと、そんな気持ちです。 ツバメが麦穂の上を飛びかっています。Photo_2 Photo_4 ひっそりとした風景・・・Photo_8地味でも今日はいいとするか!     Photo_13 

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