相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

松川浦中洲 カワウの調査

2009-08-23 14:25:53 | 松川浦

 8月になり更新がなかなかできませんでした。22日(土)久しぶりに松川浦中洲へ船で渡航致しました。船長は「松川 浦太郎」さんです。カワウの営巣状態を調査するためですが、サギ類の営巣状況も併せて見てきます。15:10の待ち合わせ、小型の船でいざ出発。曇り空ではありますが穏やかな浦内で、上げ潮に変わりつつありました。中洲だけにサギ類が営巣しているのかと思いましたところ、中洲手前の島にもダイサギ、アオサギなどが見られました。いよいよ中洲に接近すると、黒松林に覆われた中洲の南西部側の林縁部(松川浦側)に営巣しているカワウが一斉に飛び立ちました。すごすごい。5,60羽はいると思われます。近くの「のり網」の竹杭上にとまり、上陸する様子をうかがっているようです。ここで渡航船の浦太郎船長は沖防波堤の釣り客を迎えに向かい、無人島の中洲にしばし島流しというか、孤立というか、調査というか、まっ、しばし滞在のような、変な感じです。目を山側に向けると阿武隈山系の夕焼けがきれいです。鹿狼山の間から南蔵王不忘山の姿(清風荘の奥)も見られました。カワウは用心深く、近寄ってきません40分経過、カワウがしびれをきらしたか様子伺いに上空を旋回、何度も繰り返しますが巣近くに人影があることが分かるとまた、竹杭の方へ去っていきます。17時近く、浦太郎船長の迎え船のエンジン音が聞こえてきました。あっ!やっと帰れる(用が足せるとも)カワウは飛行特性として滑空型で、体重の関係で垂直上方への飛行はサギのようには行かないため林縁部に営巣し、結果として棲み分けの形でサギ類が松林内部の低めの枝に営巣しているようです。サギ類はコサギ、ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギなどです。浦太郎船長談では万羽単位で営巣しているとのことです。上陸中ずっと養鶏場の中にいるようでゲコゲコ、ガーコ、ゲコゲコ、ガーコ(カエルではなく)延々と。それでは撮影した状況写真を掲載します。なぜかカワウはロープが好きのようです。巣作りのためだろうとおもいますが

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