相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

お堀端   そして続いていくもの

2008-09-23 08:43:52 | インポート

 台風13号は浜通りには雨を残し、穏便に過ぎ去っていき、稲の被害もないようです。松川浦には雨で観察に行けなかった土日でしたが、二本松支部の皆さんが来相されるとのことでした。シギが見られると良いのですが・・・。午後、雨が上がり、馬陵城址のお堀端(二の丸)に散歩がてら足を運び、前に述べた白光蓮のところへ、もちろん蓮の花は面影はなく種を実らせています。ダイサギやカルガモが蓮の葉の周囲で餌を求めています。蓮と言えば大賀蓮の話が有名ですが、夏、訪れた平泉の中尊寺にも藤原氏の棺から出てきた蓮の種の開花の話があり、寺の池の片隅に由来の蓮の花が咲いていました。(写真は毛越寺のもの)泥の中の根茎、蓮の花、結実させた花床(蜂巣はちす→はす)の種と続いていく生き物の営み、やがてこの葉も茎も泥の中に還っていきます。そして、隙間をぬってカルガモが近くまで寄ってきて目を楽しませてくれました。カモも見ている私もみんな同じ営みの中にあるのかな。おや!昨年と違い、お堀端に異変が起きています。それは、オオカナダモが大繁殖、かつてないほど水面に繁茂しています。雌雄異株のこのモは日本には雄株しか帰化していないそうで、栄養体生殖で増えているそうです。気づかないほどの白い小さな雄花を咲かせています。水中の溶存酸素量は増えるのだから鯉にも、微生物上も、BODの面からは浄化に寄与するのでしょうね。清流の流水の中の梅花藻(バイカモ)のようなイメージを持っていましたが、意外にも止水域、弱い流水で繁殖するのだそうです。汚水にも強いとのことでした知りませんでした。今日はお彼岸、萩の花が咲きこぼれています。毛越寺の石庭にサギが佇む写真があったので(不鮮明ですが)載せます。蓮の台(うてな)で瞑想するごとく                                         「久方のPhoto Photo_2 雨も降らぬかPhoto_3 蓮葉(はちすば)にPhoto_14 P1000136 たまれる水の 玉に似たる見む」 万葉集 

Photo_19P1000069_3 Photo_16 Photo_18 Photo_10

Photo_13


松川浦にトウネン 秋のおとずれ

2008-09-15 09:56:56 | 松川浦

調子の悪かったカメラを修理に出し、並行してCP5100へ新調、まだ使い慣れないのでうまく撮れないのですが、CCDがCP4300と違い、透明感が増したような、変わらないような?メディアはSDとなり携帯のmicroSDを使っています。さて、朝8時台の松川浦爽やかな風に、草木は色づき始めたわけではないのですが初秋の予感がします。シギの独特のピョーイという鳴き声が聞こえてきました。北へ向かっていたシギ達がそろそろ南下してくる渡りの季節です。何万キロも旅をすると聞きます。松川浦にも渡ってきました。15cmくらいのシギの仲間「トウネン」でしょうか?10羽くらいの群れです。最初、雀かと思いましたが、細かい、速いテンポで干潟でゴカイなどをつつき採餌しています。1羽片足で動いています。テンポが遅れるので、写真は撮りやすいのですが、怪我でもしたのかな。自然は厳しいもの、自前で餌をとらねばなりません。数十枚撮り続けあっという間に1時間、でもピントが合っている物は少ないです。難しい。お!オオセグロカモメとウミネコ嘴の赤い斑点の違い。よくわかりますね。Photo Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7