相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

古湊(ふるみなと)は太陽がいっぱい

2008-06-15 13:42:40 | 松川浦

 磯部漁港から朝7時松川浦を眺めました。昨日の強風の中、浦を眺めた新田の排水機場が対岸に見え、その奥には鹿狼山が不忘山を背負ってそびえています。風は爽やかで、浦も静かになり昨日の濁り水もうそのように澄んでいます。サギ類も干潟の餌を求めて飛来しています。古湊(ふるみなと)という、現在大洲公園となっているところにはヨットが係留してあり、何となく外国の風景のようにも見えなくもありません。今日は青の光が満ち満ちていて、「太陽がいっぱい」です。そこを遠くに白いダイサギ、コサギ、アオサギが飛びかっています。青と白の対比が鮮やかです。Photo Photo_2 Photo_3昨日Photo_11の楢葉の海もエメラルド色で穏やかな美しい海でした。 

朝食を簡単にすませ、鹿狼山へ登ってみることにしました。最近特に青葉の季節になると小鳥のさえずりは、澄んで良く聞こえてきます。そして、一方でその姿を見ることがなかなか難しくなっています。ホトトギスやキビタキ(資料写真)のさえずりが聞こえる場所でも、鳥の写真が撮れないので、思わず風景をとってしまいました。運がよいときは、小鳥のほうから姿を見せてくれます。植物ではハナイカダ、ウツギ?(空木、卯の花)や園芸種が野生化したのでしょうかゴマノハグサ科ジキタリス?ではないでしょうか赤い斑点のある花が目にとまりました。Photo_15Jpg ふとPhoto_5Photo_8Photo_10 自然に触れているといつのまにか無心な自分に気づきます。      

卯の花はホトトギスと一緒に歌に万葉集にも詠まれてきたようです。

霍公鳥(ほとととぎす)、鳴く峰(を)の上の、卯(う)の花の、憂(う)きことあれや、君が来まさぬ」

霍公鳥(ほととぎす)が鳴く峰(を)の上の卯(う)の花の、憂(う)きこと(思い通りにならないこと)があったのでしょうか。あの方がいらっしゃらないことはかなしく、ことのほか逢いたいとおもうものを「う」と「う」、「き」と「き」の音の響きもいいですね。万葉人はなんてナチュラリストで情熱家なんでしょう きっと何型?


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