相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

雨はやんで 磯部漁港へ

2008-08-31 18:43:51 | 松川浦

 ずっと秋霖というのか、雨が降り続き午後3時頃まで降ったりやんだり。県内では高校の文化祭が各地で行われています。ある高校の文化祭の見学に行ってきました。若い人たちは熱気いっぱいでした。終了後、急に晴れてきて、日差しが暑いくらいでしたので、久しぶりに磯部漁港へいきました。内陸に降った雨は、松川浦、太平洋へ、当たり前のことを実感してきました。サギ類は採餌ができないので岸壁上に集まっています。海水は雨水で茶色になっており、鹿狼山は雲に包まれています。Photo Photo_2 Photo_3遠く中洲コロニーも写しましたが遠すぎますね。

さて、戻りますが見学した文化祭は吹奏楽、バンド演奏、自主製作ホラー映画などなどいろいろ趣向を凝らしたものばかりでした。   ロックバンドの演奏に高齢の母も連れて行ったのですが、若者に混じり、前の方で立って演奏を聞いていました。元気、やりますね!以前にも聞いたことのあるバンドは最後は2人でボーカルとギターで弾き語り風に演奏していました。ギターも2年前に比べればうまくなったような気がしますが。 Hot 暑い!Photo_8 Photo_9 Photo_10


雨上がりの空から 中洲の今

2008-08-17 09:43:42 | 松川浦

 16日土曜日、台風11号と停滞前線で雨模様。雨上がりの空を見て、鹿狼山へ、雨雲が鹿狼山付近の大沢峠一帯にかかり、まるで雨雲に向かっての登りでした。ヒヨドリの鳴き声くらいで、鳥たちはどこかで雨をしのいでいるでしょうか。先週よりもキツネノカミソリの群落がたくさん増え、足下にはキンミズヒキの黄色い花やヤマホトトギスが雨の中に咲いています。頂上は雨雲の中で鹿狼山神社は墨絵のような風景でした。下山すると登山口は雨が降っておらず。標高差400mでこんなにも天候が違うんですね。帰路につき西部工業団地IHI付近の田の電線にチュウサギがたくさんとまっていました。松川浦のコロニーから5,6km離れたここまで採餌に来るのですね。昼食後、県内支部大会でお世話になった釣り具店へ中洲への渡航を依頼、委嘱されたカワウの調査もかね午後3時から中洲へ渡ることにしました。調査時間帯が夕方2時間という条件もあったからですが。「松川 浦太郎」船長と久しぶりの再会です。話に聞くと中洲のサギ、カワウのコロニーの影響で松林が荒れているとのでした。遊覧船から、小型の浦船に変え、直接コロニー付近に近づくことにしました。10分ほどかけて中洲へ接近したところ、途端にカワウ50羽ほどが一斉に飛立ちました。いるいる。5,6年前にはカワウの棲息は確認しておりませんでしたが、サギのコロニーが、林の奥に後退し、岸壁側の松にカワウが営巣して棲み分けているようです。飛び立つことができないのか、カワウの幼鳥が巣の近くに止まっています。ロープ等も巣の材料に運んできてるんですね。松は枯れ、林床付近の低木は糞でまっ白です。養鶏場を想像して頂くと臭いがわかりやすいかもしれません。中洲南側にコロニーは集中していましたが、北側にもサギが止まっていることが多く、拡大して行く可能性があります。カワウは北側には確認されませんでした。カワウの採餌場所は宇多川河口、宇多川、小泉川を5,6km遡行して採餌しているようです。(目視確認)調査1時間ほどで雨が降り出し、帰路につきました。Photo Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_8 Photo_9 Photo_20 Photo_13 Photo_14 Photo_16 Photo_17 Photo_18 Photo_19 Jpg


静かに佇むコバギボウシ その祈りの形

2008-08-12 17:56:39 | 鹿狼山

 日曜日の昼、鹿狼山はめずらしく涼しい気候で、先週紹介したキツネノカミソリがオレンジ色にあちらこちらにその群落が見られます。登山口には熊出没の表示が新しく、ブルーベリーのつみ取り最盛期とも関係しているのではと内心考えたところです。かつて鹿狼山で出会った動物で最大のものは、ニホンカモシカ(特別天然記念物 資料写真)の若い個体でした。パッカラパッカラとリズムよく蹄の音が聞こえたと思ったら、きょとんと振り返り私の方を見ていたのです。(カモシカの特徴的行動)もう10年前のことです。その後南相馬区ではカモシカ出現の報道がありました。阿武隈川を越えて(ひょっとしたら橋を渡って?)来たのでしょうか。阿武隈山系にはいないはずなのですが。さて熊には遭いたくないので、鈴をつけて(青森のねぶたの「ラッセー」の落とし物らしい(笑)、いただいたものです。)熊よけとします。植物の写真を撮り始めてもう1年がたち、道端には再びコバギボウシ(小葉擬宝珠)が花を咲かせてくれました。紫、白と特には目立たないのですが「擬宝珠」の漢字から、どこか「祈り」の形を感じさせます。調べてみると宝珠は如意宝珠に由来し、その意味はチンタマーニ(えへん!勘違い注意)という梵語らしいです。チンターとは「思考」、マニは「珠」を指す言葉で、「意のままに様々な願いをかなえる宝」という意味だそうです。日本では一般的に、下部が球形で上部が円錐形に尖った形で表され、仏塔や仏堂の頂上や橋の欄干などの建造物の装飾として取り付けられているのを見かけますね。紫のギボウシのつぼみを良く見ると先端がとがり茎に向けてふくらんでいるそこに名前の由来があるのかもしれません。そして暗い林床にはフシグロセンノウが鮮やかなオレンジ色ですナデシコの仲間だそうです。ありましたキツリフネ(黄色い釣船のような形の花、つり竿を伸ばしているようにも見えますね)、見るにつけおもしろい形の花で、良く昔の人はぴったりな名前をつけるものだと感心いたします。クマシデの木の枝にはコゲラがチョンチョンとエサを探しています。(資料写真)Photo_2 Photo_2 Photo_7 Photo_3   Photo_5Photo_6  Jpg 2


蓮に遊ぶカルガモ

2008-08-10 09:51:12 | 季節話題

 旧相馬藩中村城址には二の丸というお堀端(ほりばた)があります。そこから、かつて米を船で運ぶ、運河として使われた水路があります。そこに市民の方が蓮を植え、写真のように今、一面に蓮が繁茂しています。昨日夕方通りかかり、花期を迎えていることに気づきました。夕方で花は閉じていたので、今朝再度撮影に出かけました。相変わらず、デジカメの調子が悪く、だましだまし撮影するしかないのですが、f3.5付近なら撮れるのです。新調するしかないかな?さて花を見ていると結構大きい蜂が密を吸いに飛びかっています。白蓮の一重咲きの白光蓮でしょうか?大変清らかで美しい花です。時々、突然あちこちで蓮の葉が揺れます。なぜかな?と見てみると、カルガモが蓮の葉の下で採餌しているようです。思ってみると蓮の花は様々な意味が込められ、象徴的な植物ですが目の前でゆっくりと眺めると何となくそうかなという気がします。目を移すと葉の表面に二つの水の雫が銀色に輝いていることに気づき、惹かれました。そしておそらく葉が揺れれば、この二つの雫は一つの雫へと合わさってゆくのでしょう。蓮の葉は水も埃も清濁あわせて両手で掬(すく)っているようにも見えます。蓮の花咲くお堀を水禽(水鳥)が遊ぶ様はある意味、完結した光景にも思えてくるのでした。そして今、この朝のお堀端で撮影している私の背後を私という顔をしたランナーが息を弾ませながら走り去っていくのが見えた気がしたのです。Photo 過去、現在、未来(ちょっとシュール?)Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_8


頂上にツバメ舞う

2008-08-04 16:24:50 | 鹿狼山

3日、日曜日は蒸し暑い一日で、夕方近くに鹿狼山へ向かいました、登山道は無風状態で、汗が滝のように流れ出ます。それでも、道すがら、夕立でも局地的にあったのか、アザミの小さな花に光るしずくがきれいでした。キツネノカミソリもようやく花を咲かせてきました。平地でもカンゾウが土手に咲くのが見られてきたので花期も同じかなと思いました。ウバユリも咲き始めました。やっと頂上につくと太平洋側から吹き上げてくる風が気持ちよく、しばしの間、海を眼下に眺めながら涼みました。上空にはツバメが気持ちよさそうに頂上を飛び回っています。が、早すぎてなかなか撮れません。分かるでしょうか。下山する道端にはこの湿気のせいか、キノコがあちこちに見られます。そしてタマアジサイのツボミが咲きこぼれる様子を載せます。カワウの調査はもう少し渡る方法を段取ります。Photo Photo_2 Photo_3 Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_8