相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

蓮に遊ぶカルガモ

2008-08-10 09:51:12 | 季節話題

 旧相馬藩中村城址には二の丸というお堀端(ほりばた)があります。そこから、かつて米を船で運ぶ、運河として使われた水路があります。そこに市民の方が蓮を植え、写真のように今、一面に蓮が繁茂しています。昨日夕方通りかかり、花期を迎えていることに気づきました。夕方で花は閉じていたので、今朝再度撮影に出かけました。相変わらず、デジカメの調子が悪く、だましだまし撮影するしかないのですが、f3.5付近なら撮れるのです。新調するしかないかな?さて花を見ていると結構大きい蜂が密を吸いに飛びかっています。白蓮の一重咲きの白光蓮でしょうか?大変清らかで美しい花です。時々、突然あちこちで蓮の葉が揺れます。なぜかな?と見てみると、カルガモが蓮の葉の下で採餌しているようです。思ってみると蓮の花は様々な意味が込められ、象徴的な植物ですが目の前でゆっくりと眺めると何となくそうかなという気がします。目を移すと葉の表面に二つの水の雫が銀色に輝いていることに気づき、惹かれました。そしておそらく葉が揺れれば、この二つの雫は一つの雫へと合わさってゆくのでしょう。蓮の葉は水も埃も清濁あわせて両手で掬(すく)っているようにも見えます。蓮の花咲くお堀を水禽(水鳥)が遊ぶ様はある意味、完結した光景にも思えてくるのでした。そして今、この朝のお堀端で撮影している私の背後を私という顔をしたランナーが息を弾ませながら走り去っていくのが見えた気がしたのです。Photo 過去、現在、未来(ちょっとシュール?)Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_8