ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
神奈川県作文の会
綴方理論研究会
国分一太郎「教育」と「文学」研究会

「ひらがな」という便利な文字

2011-06-01 22:20:45 | Weblog
ツルピカ先生とゆかいな仲間40人の作文教室

子どもたちに、ツルピカ先生は、こんなふうに『作文指導のコツ』―①②③―と3冊出しているけれど、この本に書いたことの奥に、もっと大事なことがある。
文章を書くときに、いちばん大事なコツ・原則を、ツルピカ先生が尊敬する国分一太郎先生はこう書いているといって、板書した。

――「ありがたいことであった。わたしたちの祖先は、わたしたちのために、「****」「****」という便利な{もの}をつくっておいてくださった――。

さて、****には何がはいりますかときいてみた。
「鉛筆。」
「紙」
なるほどそういうふうにも考えることができる。でも、国分一太郎はそういうふうには書いてない、
「漢字。」
いいとこ、いってるなあ。
「文字。」
「文字。」と言うコトバは、実は「もの」という所に入っている。

――「ありがたいことであった。わたしたちの祖先は、わたしたちのために、「****」「****」という便利な文字をつくっておいてくださった――。

さあ、「****」「****」にはいるものは。
「ひらがな」と「カタカナ」
あたり。

 このことを、こころのなかに大事にしまっておいてほしい。――「ひらがな」と「カタカナ」を知っているみなさんだから――書きたいことを、「ひらがな」と「カタカナ」をつかって書けば「作文」が書けるということを、とこう話した。
 だからといって、このことを十分に理解は出来ないだろう。
 けれども、作文は、正直に、素直に、自分がとらえた「こと」「もの」といっしょに思ったこと、考えたことを自分のつかいなれたコトバで書けばよいという「安心感」を持たせたいと思ったからだ。
 
 国分一太郎先生は、〈「ひらがな」という便利な文字〉という小見出しのあとに、次のように書いている。

ありがたいことであった。わたしたちの祖先は、わたしたちのために、「カタカナ」「ひらがな」という便利な文字をつくっておいてくださった。
 「かな」は、一文字が一音をあらわすので、その文字を知っておれば、そして、話したいことがありさえすれば、「ぶん」をつづけることができる。「文章」をつづることができる。それがやさしくできる。

                         《『文章表現指導入門』国分一太郎著・明治図書》

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ツルピカ先生の作文の授業…テーマソングは「森のくまさん」

2011-06-01 11:58:06 | Weblog
  生活を書く
        田中 定幸
毎日の生活を
目、口、耳、鼻 皮膚
感覚をはたらかせ
脳をはたらかせ
からだをつかって
一生けんめい過ごす。

時には
「森のくまさん」のうたを口ずさむ。

感覚をつかい
脳ををつかい
からだを動かすことは
かしこくなるためには
大切なこと。

ある日、ある時の生活を
ふりかえり
よく思い出して
作文に書く。
作文をみんなで読む。

くりかえしある出来事を
ふりかえり
ことがらをよくまとめて
作文に書く。
作文をみんなで読む。

書くことで育った
文章表現力は
生きる力となって
生活をゆたかにする。

                       2011,6,1


今日から、「ツルピカ田中定幸先生」の作文の授業がはじめる。数えて5回目、PTAの主宰である。
放課後、学校行事のない時に、6回コマ行う。4年生から6年生までの、40名。
どんな子どもとの出会いがあるか、ドキドキしている。
 終わった時には、「たのしい作文教室5」という一枚文集が出来あがる。
その扉に掲げるのがこの「生活を書く」である。
 

                         ーーこの授業のテーマソングは「森のくまさん}ーー
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