アーサー・ビナード(Arthur Binard)さん
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。
2001年に詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、05年に『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、 07年に『ここが家だ――ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、08年には『左右の安全』(集英社)で山本健吉文学賞を受賞。詩集に『ゴミの日』(理論社)、訳詩集に『日本の名詩、英語でおどる』(みすず書房)、エッセイ集に『日々の非常口』(朝日新聞社)、『出世ミミズ』『空からきた魚』(ともに集英社文庫)、絵本に『くうきのかお』(福音館書店)、『はらのなかのはらっぱで』(フレーベル館)、翻訳絵本には『ダンデライオン』『どんなきぶん?』(ともに福音館書店)、『あつまるアニマル』(講談社)、『ひとりぼっち?』(徳間書店)、『カーロ、せかいをよむ』『カーロ、せかいをかぞえる』(ともにフレーベル館)、『焼かれた魚――The Grilled Fish』(パロル舎)などがある。「花椿」「マガジンアルク」などに連載中。文化放送の午前6時「吉田照美ソコダイジナトコ」の木曜日のラジオ・パーソナリティーもつとめる。辛口のユーモアで、人気上昇中。
第58回全国作文教育研究大会(2009年7月31日~8月2日・長崎)の1日目の記念講演「まぬけが勝ち?」を1075人の参加者の前で、ユーモアを交えながら、事実に即して言葉を使うことの大切さを訴えた。
亀村 五郎さん
1927年、千葉県に生まれる。元成蹊小学校教諭・校長。日本作文の会常任副委員長。その後、立教大学・東京学芸大学・琉球大学・文教大学の講師を歴任。著書に「日記指導」「読書指導」「子どもをはげます赤ペン(評語)の書き方」「子どもを生かす作品研究」「子どもを伸ばす作文の書かせ方」「日記の見方・書かせ方」(以上百合出版)その他、著書多数。現在、日本作文の会・日本国語教育学会・児童文学者協会会員。
亀村さんの指導した作品は、物やことに寄り添って、一文一文をていねいに書かせる作品が多くあった。読み終わると、「文章表現力を高める」指導方法を具体的に、作品を通して教えてくれた。
かって、日本作文の会の全国大会の折りに、「その年の年刊文詩集に応募・掲載された作品の傾向」を、亀村さんがよく話された。そこでいくつかの作品の「書きぶり」と「生活のしぶり」を的確に取り上げていた。自分の指導した作品を取り上げてくれるかどうかを、息を飲んで聞いていた人がたくさんいた。日本作文の会の何かのお祝いの席では、アコーディオンをおひきになり、童謡をみんなでよく歌った。その会場が、和やかな雰囲気になったことも懐かしい。
鈴木 由紀さん
70年に東京にサークルを作ろうという呼びかけで始まった豊島作文の会。最初の記念講演は、国分一太郎先生にお願いした。池袋第三小学校に200名くらいの教師・父母が集まった。日本作文の会の常任委員会が提案した、「われらの描く系統案」をつねに大切にしてきた会である。この7月例会も440回を迎えた。その作文の会に新卒の頃より加わり、今では有力な会員になり、豊島作文の会を牽引している。例会の提案は、作品を重視して、そこに行き着くまでの指導をていねいに発表している。今回は、全国大会の長崎で提案されたものに、補筆・加算して発表する。
国分一太郎「教育」と「文学」研究会事務局長
榎本豊 090・4920・7113(連絡先)