ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
神奈川県作文の会
綴方理論研究会
国分一太郎「教育」と「文学」研究会

横須賀・逗子作文の会12月例会のご案内

2014-11-28 22:13:25 | Weblog

□「横須賀・逗子」作文の会

  12月例会のお知らせ

向寒の候、いかがおすごしですか。早いもので「霜降月」もあとわずかですね。

11月の例会では、子どもの本研究家の斎藤仁子先生がたっぷりと絵本の話をしてくれました。その最後に、こんなまとめをしています。

「読み聞かせをすることは、生きた言葉を伝えています。読み手が語っているのです。読み手と聞き手が、楽しさを共有できます。絵本の世界に入ることにより、さまざまな”体験”をし、想像力をふくらませます。ぜひ、継続的に、読み聞かせをしていただければ幸いです。」

「たくさんのさまざまな絵本と出合い、自分自身、思考が柔らかくなり、自分の弱味もさらけ出せるようになったかなと思います。本の分野も広がり、さまざまな生き方が受け入れられるようになりました。

 子どもたちに読み聞かせをしていると思っていたのに、実は、自分が育てられていたのだとわかってきました。」

師走、忙しい毎日でしょうが、学びのおおい例会に、是非、ご出席下さい。

 

《提案・Ⅰ》作文「林間学校の思い出を書こう。」

~五感でとらえ、生き生きと伝わる描写的な表現の指導~

                             石田 さん

 5年生最大の行事である林間学校の思い出を、生き生きと文章表現することで、いつまでも古びない記憶として残してほしい。そんな思いから、描写的な表現をいかして、自分の感覚や気持ちをどれだけ再現できるか、挑戦してみました。

 

 

《提案・Ⅱ》子どもたちの自己肯定感を育む『宝物ファイル』

                           高橋 さん

福井県の小学校教諭岩堀美雪先生の実践されているパーソナルポートフォリオ作りを始めてみました。今回は、作文というより、カードを書いて貼ったり、メッセージを贈ったりする温かい活動の紹介をさせていただこうと思っています。

                      

□司会者   山本さん 甲斐さん(次回提案者)

□日 時   20141210日(水) 18:00~作品紹介 提案18:302050 

□場 所   総合福祉会館 5階 第一研修室

□会 費   1回300円(年会費として3,000円を納めていただけると幸いです。) 

□連絡先   田中定幸  自宅 逗子市新宿3―2―45  ℡・FAX 046-873-4339   

□次回例会  1月14日(水) 18:00~20:50  総合福祉会館 5階 第一研修室

■ご案内  〈豊島作文の会・綴方理論研究会・合同例会〉12月6日(土)午後2時より・豊島区立本町小学校 

講義「とつおいつ」乙部武志さん。提案 作文指導における「推考」を考える。片桐弘子さん。

案内状をご希望の方は、ご連絡ください。ブログ「ツルピカ田中定幸先生」にも掲載しています。

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豊島作文の会・綴方理論研究会合同例会のご案内

2014-11-28 21:57:38 | Weblog

第491回豊島作文の会・綴方理論研究会合同例会通信

   

 ◆日時・場所 12月6日(土)午後2時~       

 ◆豊島区立池袋本町小(元文成小)

   東武東上線の池袋駅から2つ目、「下板橋」駅下車。徒歩3分ほど。先日の国分一太郎「教育」と「文学」研究会が開かれた学校です。このブログに会場案内が出ています

 ◆講義 「とつおいつ」  乙部武志さん

 ◆提案  作文指導における推敲を問う。(「作文と教育」4回連載」)

     提案者  片桐 弘子さん

    "作文と教育"2013年10月号 2013年12月号 2014年1月号 2014年2月号「私の学習ノート」宮村皇史 作文指導における推敲を問う-推敲指導を巡る論争を再検討。この文章に対して、大きな反論もなく、現在に至っている。子どもたちが書いてきた文章を、「教師が手を貸す行為を自重しなければならないのではないだろうか」と結んでいる。はたしてそうだろうか。今回、片桐さんにこの文章を読み直していただき、問題点を整理し、それをもとにして討議する例会にした。

 

 12月例会の日が、理論研究会と重なり、今回は合同でやろうと言うことになった。乙部さんには、理論研究会の「とつおいつ」をいつもと同じように30分ほど講義していただく。大変長い文章なので、事前に読んできていただきたい。コピーを日色さんにお願いした。なお、 野名・田宮論争のあと数年経ち田宮さんが、「推敲」について整理して書いたものも、入れた。今回のことには、直接関係ないが、参考資料にして欲しい(資料提供日色)。 

 

◆第8回国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会報告

  ❏2年生の作文指導  富山 悦子(豊島作文の会)

  ❏「言葉」「文字」に注目して読もう  今井成司(東京作文教育協議会)

  ❏「綴り、読み合う学級づくり」藤田美智子(福島県元公立中学校教員)

  3人の方に報告していただいた。土曜授業などが重なり、人数がふだんより少なかったが(25人参加)、内容の濃い報告討議が行われた。来年は、土曜を避けて、3連休の日曜日が良いのではないかという声も聞かれた。2次会は、参加者のほとんどが参加して、大いに盛り上がった。ご苦労様。

〈紀要の活用を!〉

  片桐さんの街の公民館「詩のひろば」17年間をまとめを、じっくりお読み下さい。国分さんの「日本の児童詩」や「しなやかさというたからもの」などの考えを大切にしながらの実践。この本が書かれてから、半世紀経ち、「子ども時代は、野蛮な時代である。」その特権が大人によって奪われ、一層難しい時代となっている。しかし、しなやかな心を育てるために、「詩」という表現方法を大事にしたいと結んでいる。

  「本間繁輝さんを偲ぶ」は、お別れ会の言葉を、小山守さんが、テープ起こしで忠実にまとめた。どの文章も、本間さんの人柄が色濃く出ている。国交回復前に中国にご夫婦で行き、上海外国語大学で日本語を教えた子どもたちの弔電も載せられている。高野根さんの文などは、若い頃に本間さんが情熱的に教える姿が出ている。本間さんが「日中友好訪中団」の団長で、南京で再会したときのことなども克明に書かれている。理論研や豊島作文の会や横須賀作文の会のメンバーが18人の構成員だった。

  安部貴洋さんの巻頭論文は、70年代以降の日本作文の会の流れが、変更していく時期である。それを、国分一太郎さんの論考を中心に、明らかにしている。「人間への注目」は、70年代の作文を書かせる教師の合い言葉だった。

  年配の人から昔の貴重な体験を聞き書きする実践は、私の実践の柱になったが、改めてこの論文を肯きながらじっくり読んだ。「現代つづりかたの伝統と創造」(百合出版)や「国分一太郎文集」(新評論・全10巻)を、丁寧に読み直してみたい。

  国分一太郎さんの「生活綴方と昭和国語教育史」のテープ起こし「生活綴り方の展開」4回目の連載だ。田中さんの家のインコが、何度もテープを起こすのでまねをすることが出てきたと以前聞いた。インコは、もう亡くなったとか。ストレスかな?本当にご苦労な労作だ。

 「長瀞と国分一太郎」の3人の座談会のテープ起こしも小山さんの労作だ。起こした文を、もう一度現地山形の人に読んでもらい、加筆訂正して出来上がったものだ。吉田さんは、朱をたくさん入れて戻してくれたとのことだ。この討論会に寄せる思いが強いことが伝わってくる。なお、山形の研究会場を国分さんの勤務校であった長瀞地区で行った。地区の会長あいさつは、長瀞で開かれたことを大変喜ばれたあいさつだったので、急遽載せてある。(テープ起こしは工藤哲さん)

*紀要は、1冊600円で頒布することになった。大勢の人に広めていきたい。                      (文責榎本)

 

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わかれのことば

2014-11-10 12:12:55 | Weblog

『こどもと教育』の読者のみなさん、こんにちは。

2014年11月発行の「つづる13」で「共通体験を書く」―新聞紙スリッパ作り―のなかで、「ツルピカ先生の作文教室」では、その教室のスタートで、自己紹介をかねて、退任式のときの読んでくれた子どもの作文を紹介していると書きました。紙面の都合で、のせられないので、その文章はこのブログでごらんくださいという(注)をつけました。

よくぞ「ブログ」へお越し下さいました。ありがとうございます。 

 

◇今でも心にのこる作文

  

 ツル・ピカ・ハゲ・まる校長先生が、明浜小学校をやめてから何年もたちます。けれども、今もわすれられない作文があります。それは、たいにん式のときに読んでくれた作文です。自己紹介をかねて、読んでみます。

 

 

おわかれのことば

                  直生

                  亜海

 

「ツル・ピカ・はげ・まる校ちょう先生」。

この名まえは、ぼくがかんがえた名まえです。

「ツル・ピカ・ハゲ・まる校ちょう先生。」

と、いったらみうら先生に、

「校ちょう先生をそんなふうにいってはしつれいです。」

と、いわれました。

 でも、校ちょう先生は、わらっていました。おかあさんは、こまったかおをしていました。どれが本とうなのかわかりませんでした。

 校ちょう先生とプールにはいりました。校ちょう先生は、いかおよぎとたこおよぎがとくいです。口からみずをピューとふきあげたときはたこそっくりです。また、校ちょう先生が足のトンネルをつくって、その中をくぐってあそびました。とてもたのしかったです。

 バスにのってえんそくにいったときの校ちょう先生はガイドのまねをしました。

「左手をごらんください。カラスがおよいでいます。」

と サーファの人たちのことをいっていました。

 ぼくはなぜ校ちょう先生は、こんなことをいえるのかかんがえました。ぼくは、としをとったからかなあとおもいました。わたしは、みんながいつもえがおでいられるようにかなあ、とおもいました。

 校ちょう先生に、もっといてもらって、おかしなはなしをしてほしかったです。みんなにツル・ピカ・ハゲ・まる校ちょう先生といわれたときわらっていた校ちょう先生のようにたのしくおもいやりのある人になりたいとおもいます。

 ツル・ピカ・ハゲ・まる校ちょう先生、ありがとうございました。お元気で、さようなら。

 

 2006.4.7

 

 この文章を読むと、教室に参加してくれている子どもたちの距離がちじまることが表情をみていて分かるのです。ですから、恥も外聞もすてて、いつも読んでいるのです。

ひきつづき『こどもと教育』をご覧下さい。『こどもと教育』は、新しい時代を創るこどものと教職員のために兵庫教育研究所が発行している教育雑誌です。

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