春夏秋冬お散歩日記

ガーデニングと愛犬のお散歩。徒然なるままに…

車椅子に乗ったデンちゃん 9月

2011年10月28日 | ウチの柴犬

9月に入っても、まだまだ暑くて、デンスケはずっと部屋の中にいたのですが、
本人は起き上がる練習をひたすら続けて、太めの上半身を前脚だけで一生懸命に起こして、お座りの姿勢をとります。
また、横倒しの姿勢だけでなく、「スフィンクス座り」の状態で眠ることができるようになりました。
人間が手伝って、室内でハーネスを付けたり、手で後脚を持ち上げたりして、前脚でのたっちと歩行の練習をずっと行いました。
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9月6日
台風が通り過ぎ、さわやかな気候になったので、ハーネスを装着して、怪我後、初めてお外に出てみた。
すると、歩こうとしないので、砂肝で誘ってみると足踏み状態で実にゆっくりと進んだ。
三週間ぶりの外の空気とアスファルトの感触に、びっくりしているようで、身体はカチコチだった。
素晴らしい気候で涼しく快晴だった。以前なら、こんな日には思いっきり歩いただろうに、
以前は何気なく凄い距離を歩いていたのに、今は2m進むのがやっとだとか、
あまりの違いに涙が止まらなくなって、たまらなかった。一日中ひどく苦しかった。
怪我をさせた翌日と同じように自責の気持ちでつらく苦しかった。

夕方にも近所の運動場まで抱っこで運んで、ハーネスを装着して歩いてもらった。
周りにはゴソワラや草むらがあるので、臭いにひかれて、小股でトコ・・・トコ・・・と歩き始めた。
朝の足取りとは違って、小股でほんの少しだが、しっかりと歩いた。少し安心できた。


この頃、秋のバラの剪定を気力を振り絞って行いました。
今放っておいたら、10月に後悔する・・・車椅子に乗って、お散歩に復帰するデンちゃんと秋バラを一緒に写真に撮るんだ・・・と
それを当面の目標にするのだと思い定めて、さっちゃんと一緒に剪定しました。

当時、暑い中咲いていたパープルタイガー

9月中旬まで、近所の運動場や、隣村の山手の涼しい運動場などに自動車で行っては、
ハーネスを装着して、オヤツで誘って歩かせる練習を続けました。
途中で顔見知りのワンちゃんと飼い主さんに出会って、あいさつをしたりもしました。
皆さん、暖かく励まして下さいました。涙を流して心配してくださる飼い主さんもいました。

デンスケの歩みは少しずつ距離を伸ばして、登り坂も歩くようになってきましたが、なかなか動きの固さがとれず、
上手に歩けたり、さっぱりだったり、日によっていろいろでした。

9月23日の涼しい朝に、初めて、家から150mほどの運動場に自らの足で行って帰ることができました。
9月下旬には隣村の運動場での歩行距離が伸びてきて、1km近くを歩けるようになっていました。
9月初めに外に出したときには、2mも歩けなかったのが嘘のようで、14才ですがデンスケは本当によくがんばります。
怠け者の私が泣いている横で、彼は一心に自分の身体を治し、新しい状況に適応しようと身体を造り直していました。


早朝のお散歩。路傍に咲く千日紅と一緒に。