ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

歯の次は 目

2010年10月21日 11時14分37秒 | 日記
今日は 木曜日。
曜日の色は オレンジ。
と思って 配属先に行くと、みんな なぜかピンクと赤。
  

やられた・・・
今日は何かがある日。特別な日。
タイ人は暗黙の了解のようなものが多い。
だけど、私はそれが分からないから、自分からぐいぐい情報収集しないといけないのだけど
し損ねた。

聞くと、王様のお母さんの誕生日を祝っているらしい。
朝からお寺の僧侶が来て、庭でイベントをやっている。
      

私は、センター内で静かに過ごす。
服の色が違うからその中に入りにくいっていうこともあるけれど、
数日前から左目に血がたまってしまい、今見るも無惨な赤い目になっているから。


目の異変に気づいてすぐ、JICA健康管理員にも連絡。
翌日、カウンターパートのビュウに病院に連れて行ってもらった。
政府の運営というシーナカリン大学病院は、コンケンのタイ人が医療費無料のため、
すごい人 人 人。
こんな人だらけの病院みたことない。
まるで、市場。
    


あまりに混んでいて、待ち時間4時間と言われ、病院をチェンジ。
コンケンラム病院へ。
  

そこでの待ち時間1時間半。
診察時間 4分。
先生の所見。
「マイペンライ(大丈夫) 1週間したら直る。」
あっという間の診察だった。

力を入れたとき、小さな毛細血管が切れてしまった、だから、自然と血が引くのを待つ。
先週、ちょっと吐いちゃったから、その時だな、きっと と思い当たる。
自己管理できてない、自分が悪い。
情けないなぁー と思う。


一日がかりだった病院から帰ると、センター長も配属先の皆さんもいろいろと心配してくれた。
でも、
タイの人たちすごいなーって思うのは、心配しつつも、
「今日、センター長の誕生日だから、センター長がさちえを食事に連れて行ってあげるってよ。
 きれいな服を着て用意しておいで。」
と、こんな状態なのに、それはそれ、これはこれなのだ。 お構いなく夜はどこかへ連れ回されちゃうってこと。
センター長・・・・っていう タイ社会では上の人の権力が絶対という重さを感じつつ、コレは行かねば、と思いつつ
かなり悩んだ末、断腸の思いでお断りしました。


しかし、そこからよくなるのではなく、それからがピークで、
目はどんどん血が溜まる。
白目がなくなる。
右目にもたまってきた。
打ち身の時も、打ってしばらくしてそこにあざが出来ることを思うと、まあ当然なのだろうけど。


配属先で
「子どもたちが怖がると思うので、今日は教室には行かないで、事務室にいます。」
と言うと、最初は
「だいじょうぶよ、怖がらないわよ、気にしないで!」
と言ってくれていたのが、数日たってさらに 血が溜まっていくと、
「さちえー サワッディーカー」そしてぎょっとして 「ナクルア!(=こわい!)」
と、言われるまでになってしまった。


痛くもないし、かゆくもないし、うつりもしないし、体の具合は本人ほとんど何ともないのだけど、
こういう形相であることで、さすがに気分そのものが落ちちゃう。
食堂にも行きたくないなー 人に顔あわせたくないなー と思って食堂に行かずにいたら
あとで、食堂のおばちゃんがやってきて
「さちえ、どうして今日、来なかったの!? 今日は竹の子のスープと唐揚げだったのよ。」
それから
「どうしてそんな目になっちゃんたんだろう。先週は何を食べたの? 何か悪いもの食べてない?」
「お腹壊してるの? 吐き気はもうないのね? お菓子じゃなくて、ちゃんとご飯を食べなきゃダメ。」


痛くもない
かゆくもない
熱があるわけでもない。
見かけはかなり気持ち悪い状態だけど、たいしたことはない。
だから、なんてことないはずなのだけど、
おばちゃんの言葉が、じんとくる。
いたわりの言葉が心にしみる。
口だけで心配しているのではないのがすごくわかる。

ハーイ レオレオ ナ (早く直してね)


ヨルダンに派遣された友達が言ってた。
「任国に来て3ヶ月目、ちょうど日本で蓄えていた栄養分がなくなって
 体の栄養バランスを崩しやすいときだから気をつけて。」

タイ料理はおいしくて、種類も豊富で、その点他国の隊員よりも断然恵まれているのだけど、
おいしすぎるのも、また困ったこと。
食べ過ぎも、体を壊す要因になるから気をつけないと。


心も体も健康に保てるように、
心配してくれる大切な人たちのためにも、
自分の身は自分で、しっかり管理する。








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