ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

くさい??

2010年08月09日 22時26分58秒 | 日記
タイ語と日本語の大きな違い。
 発音…… 日本語と英語なら、英語に近い。でも、英語にもないのが有気音と無気音。
 文法…… 主語の次には動詞、そして目的語。 だいたい英語や中国語と同じ。
       例)日本語→ 私は(主語)あなたが(目的語)好きです(動詞)
         タイ語→ デチャン(=私:主語)チョーップ(=好き:動詞)クン(=あなた:目的語)
         英語→  I(=私:主語)LIKE(=好き:動詞)YOU(=あなた:目的語)
      
 声調…… 単語に、音の上げ下げ5種類があります。 まるで音楽のよう。

 
厄介なのは、発音と声調です。

「タ」行 「パ」行 「カ」行などには 有気音(息を出す)と無気音(息を出さない)があって、
日本人からするとすごく微妙な区別ですが、タイに人はまったく違う音となるようで、
違う、違う! と訂正されたり、通じなかったり。

ちなみに、 あの有名な タオ島。
タオ島の「タ」は息を出しません。
口の前に手を当てて、息が当たったらアウト! 間違いです。 通じません。
口の前にティッシュを置いてもいいです。 ティッシュが揺れたらアウト!

そんな微妙な部分がありながら、タイ語には「さしすせそ」と「たちつてと」の区別がありません。

「さちえ」の名前は、タイ人にとって とても難しく、言いにくい名前なんです。
「さじえ」「さきえ」「さちこ」「さじ」「すし」「さしみ」など、いろいろ呼び間違えられました。
「すし」「さしみ」は、こちらでも みな知っている日本食の名前なので、ちょっと故意的な気もします・・・

「さきえ」とずっと言いながら私に話していたある女性。
他のスタッフから
「ちがうよ! さちえよ!」
と言われ
「あ! ごめんなさい! さちえ!」
と すごく申し訳なさそう。
「マイペンライ!(=大丈夫です) 問題ないです。 
 さきえでもさちこでも 何でもいいです。 名前は重要じゃないです。」
と言うと、
「ごめんね~」と言いながら笑っていました。


そんな私に、かねてから、センター長も、その周りの方々も
「呼びやすいタイネームをつけてやらねば。」
と言っていました。

タイ人は すごく名前が長く、名前では呼びづらいので
あだ名のようなタイネーム(チューレンとも言います)を皆もっています。
日本人のあだ名よりも、もっと重みのあるもので
職場でも、学校でも タイネームで呼び合い、 実は本名を知らないという場合もあり、
郵便物の宛名にも、確実に届くように、タイネームを添えるなどします。

職場でもらったみなさんの名前リストがあります。
それを見せると、
「おいおい、これ誰だ?」 「○○の名前知ってるか?」と、本当にみなさん、本名を把握していませんでした。


そんな中で、私も、タイネームがほしいなあと思っていました。
「『さちえ』の意味はなんだ?」
と聞かれ、
「うーん、、、『さちえ』の漢字一字一字に特に意味はないんです。
 一応、親は、優しくてかしこい子に育ってほしいと思ってつけてくれました。」
と言うと、
は??? と はてな顔。
「なぜ、『やさしい』と『かしこい』の2つも意味があるんだ??」
と理解できない様子です。

タイ語の名前には、1つの意味しかありません。
漢字を組み立てて使う日本語の名には、漢字が2つあれば2つの意味があったり、
漢字が3つあれば 3つの意味があったりします。
これは、タイ人には理解しがたい様子。


「子どもたちが、呼びやすくて、短い、覚えやすいのがいいな!」
と、センター長はじめ、みなさんが考えてつけてくれたのは

「エー」。

うん、呼びやすくていいかも。
と思っていたら、
やっぱり、

「『サーイ』がいいな!」

との意見が。
そうだそうだ、 「サーイ」がいい、となり、

さちえの タイネーム(チューレン)は 「サーイ」に決定!

自己紹介するときにも
必ず、タイネームまで紹介する、重要な位置づけなんです。
これから、長くお世話になります。この 「サーイ」

さて、この「サーイ」の前に
年下の人は 「ピー サーイ」というように「ピー」を
年上の人は 「ノーン サーイ」というように「ノーン」をつけて
私を呼びます。
これが、タイでは普通。
他に、先生という意味の「クルー」をつけることが多いです。

この「クルー」という言葉。カタカナで書いたら「クル-」ですが
実際には ほとんど「クー」です。
だから、私が呼ばれるとき
「クーサーイ」です。


クーサーイ クーサーイ
 =さちえ先生 さちえ先生
ですが、ちょっと笑ってしまう。


そんな クーサーイ(さちえ先生)は、子どもたちやお母さん、先生達の名前を覚えるのに必死です。


ノートと辞書とペンを手にいつもウロウロ。

顔と特徴と、名前(本名ではなくタイネームの方)を聞いては書き留めます。
相手が読めないことをいいことに、日本語で、覚えやすい特徴を書いています。

   

毎日のお昼のメニューも、説明されるたびに、 クーサーイは せこせこと 書き留めます。
    



大事な大事な、私の 「何でも帳」と「辞書」
   





クーサーイ は、今日、クーリー(リー先生)から これをもらいました。

コーカイ表。 子どもたちのためのものです。
コーカイというのは、タイ語のアルファベットのこと。
子どもたちが勉強している アルファベットを私にもくれました。

ありがとう~ 部屋に貼っておきます。 裏には母音がのっています。

      

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2 コメント

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おめでとうございます! (ちどりん)
2010-08-10 00:26:50
この世に生まれたときにつけてもらった名前、いろんな人の思いがこめられた大事な大事な、一生かかわっていく名前。でも自分の希望だったりじゃないわけで(*_*)
(でも、どれかを選択をするとき、赤ん坊の顔を見たら「あ、コイツは○○って名前の方だな」って感じることはあるんですよ)
しかも結婚したりで名字はかわることはあっても、下の名前はなかなかかわらないですよね(^-^)それはもうホントに一生モン!
自分の意識のある中で自分の名前を考えてつけるってなんかすごいですね。これからの人生を「自分で」持っていく感じ!!ステキな名前をもらいましたね大事にしてくださいね。
産まれた!!って感じ(^O^)
おめでとうございます!!
返信する
ありがとうございます!! (さちえ)
2010-08-11 01:34:05

う・・・ う・・・


うまれましたーーーーー!!!!


 体重○○キログラム 元気でまぬけな女の子(?)です!
 
 命名 「サーイ」です
返信する

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