ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

川越の茶舗・お茶亀屋

2010年11月05日 | 川越
川越人の私にとって、お茶は、生活になくてはならないもののひとつです。我が家が昔から飲んでいるお茶は、近くにある亀屋山崎茶店のお茶です。地元の人たちは、「お茶亀屋さん」と親しみを込めて呼んでいます。




亀屋山崎茶店は、天明3年(1783年)創業の和菓子の老舗亀屋(山崎家)から明治10年に分家し、お茶の商いを始めたそうです。この店舗部分は、明治26年の川越大火後に新築されたもので、周囲に黒漆喰の重厚な蔵が多い中で、千本格子をはめ込んだ京風の繊細なデザインは、軽やかで洗練された雰囲気を漂わせています。銀灰色の瓦は京都の一文字瓦とのこと。(亀屋山崎茶店(茶陶磁苑)のHPより一部引用)

外から見たのでは、何屋さんであるか、わかりませんね。あまり派手な宣伝をしないのが、川越人のお商売なのです。

店内に入ると、お家の歴史を感じさせる古い茶壷やお茶の缶があって、圧倒されます。(昔から、買い物をしていても、毎度、感じます。)








店内の梁もすごい。



揚戸(あげど)と呼ばれる雨戸。




川越に蔵造りは数多く残っていますが、ご先祖さまが造ったお家に子孫がそのまま住み続け、また、お商売も続けていらっしゃるお家は、そう多くはありません。このお家のハードとソフトの両面が文化遺産です。

私は、このお店のお茶を切らしてしまうと、とても生きてはいけない心持ちがして、慌てて買いに出掛けます。我が家が好きなのは、「亀齢」という銘柄。狭山茶ベースのお茶です。とろっとしてとても美味しいです。



お店は、仲町交差点の近く、川越商工会議所の前にあります。ちょっと敷居が高いように思われるかもしれませんが(本当に敷居が高く造られているのですが)、一度、訪れてごらんになりませんか?


ユラーナ


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