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ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

「和文英訳」を仕事にして

2015年08月01日 | 英文ライティング
毎日、暑いですね。中庭の蝉の声を聞きつつ、仕事をしております。

私は、大学時代は、和文英訳は一番苦手でした。しかし、卒業後に勤めたドイツ系の医薬品製造会社では、「秘書及び和文英訳」という仕事になってしまい、苦手な和文英訳が仕事になるというとても皮肉な社会人第一歩となりました。

和文英訳に必要なことは、まず、書かれている日本語を理解することです。最初にもらった仕事は、「営業報告書の和文英訳」でした。ドイツ系の会社は、ドイツ語で仕事をしていると思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、英語が公用語でした。今から、35年前のことです。

「営業報告書」など、大学の英米文学科では習いませんでした。当時は、当然、ネット環境もパソコンもワープロもなく、ひたすら、紙の辞書との格闘となりましたが、まず、何が書かれているのかを理解しなくては、訳しても意味不明となります。

翻訳者に回ってくる大方の文章は、係長以上が書いたものでしたが、まず、「起承転結」になっておらず、まるで、情緒的な日本文学を読んでいるかのようでした。ドイツ人の思考を考えたとき、それを直訳しても、とても通じるとは思えず、私は、文章の組み立てからやり直しました。

日本の国語教育は、文学的なものをとても重んじる傾向が強いように思います。理路整然としたレポートの書き方は、今、大学の授業で教えているのでしょうか?私自身は、大学の英作文の授業の中で習いました。

とにかく、私は、人様が書いた文章を自分で組み立て直し、それを英語にしてゆきました。すると、あるとき、日本人上司が言いました。「僕の書いた日本語はひどいけど、英語になると素晴らしいんだよ」それを聞いた私は、固まりました。一体、誰が、その「素晴らしい英語」にしていると思っているのでしょうか?秘書の私ですけど。

その作業は6年間続きました。どれほどの量の日本語を英語にしてきたかわかりません。当時は、英文和訳をやる人は多かったのですが、和文英訳をする人は、少なかったと思います。

日本語には、数の概念がないので、単数にするのか複数にするのか、文章の作成者に問い合わせたことは、数知れません。工場に実物を見に行ったり、パンフレットを見せてもらったりしました。

自分で好きで選んだ道ではなかったのですが、やっているうちに、和文英訳という仕事が好きになりました。今、進路で悩んでいる若い人たちに申し上げたいです。ともかく目の前に差し出された仕事をやってみること。好きかどうかは、二の次です。やってゆくうちにその仕事の深さを知ることとなり、いずれ、好きになるかもしれない。大学までの教育など、たかがしれています。肝心なのは、就職してからです。まず、仕事をすること。そして、一所懸命にやること。それから、光が見えてくると、私は、思います。応援していますよ。


ユラーナ
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英文ビジネスEメール・ライティング研修

2010年11月23日 | 英文ライティング
先日、東京駅近くで開催された日経ビジネススクール主催の「英文ビジネスEメール・ライティング研修」講座に行ってきました。

朝10:00から夜6:00までというハードなスケジュール。しかし、始まってしまえば、ポール・ビソネット氏の巧みなアップルPCによるプレゼンで、ぐいぐい惹き込まれ、あっという間に時間は経ってしまいました。ビソネット氏は、以前ブログでご紹介した「相手を必ず動かす英文メールの書き方」の筆者です。カナダ人であるビソネット氏は、来日35年で、日本人の書いた英文の膨大なデータベースを持っていらっしゃるとのこと。日本人の英語を長年添削してきた言葉のエキスパートです。感動した本の著者から直接講義を受ける機会に恵まれて、とても嬉しく思いました。

約7時間の集中講義の内容をここですべてご紹介するのは無理ですが、「丁寧な依頼(ポライト・リクエスト)をする」という講義の中で、参加者が驚きの声を上げた質問がありました。

「以下の8つの文章で、丁寧な依頼であると思うものには、Y、そうではないと思うものには、Nに○をしてください」とビソネット氏から言われ、私たちは、○をつけました。

1. Could you send it to me as soon as possible.
2. I want you to send it to me by return mail.
3. Would you please send it to me by return mail.
4. Please send it to me by return mail.
5. It would be appreciated if you would send it to me by return mail.
6. Send it to me by return mail.
7. I’d like you to send it to me by return mail.
8. Could you have one of your staff send it to me as soon as possible?

Yにいくつ○がついたか、手を上げさせられました。私は、5つに○をしました。大かたの人が4つ、5つ、6つに○がついたとしました。しかし、正解は、1つでした。8番だけが丁寧な依頼である、とのことで、自分を含め、参加者から驚きの声が上がりました。

2や6は、当然外れるとしても、何故1や3が丁寧な依頼ではないか、というと、最後にクエスチョンマークがついていないということ。つまり、相手にノーを認める表現になっていない、ということでした。仮にクエスチョンマークがついて、Could you please send it to me as soon as possible?となっても、目上の人に書いたとすると、相手にYesという答えを100%期待していることになるので、リクエストではあるけれども、ポライト・リクエストにはならないそうです。

また、5は、よく日本人が使う書き方ですが、この受け身表現は、「とても丁寧」という表現ではないそうです。フォーマルではあるけれども、命令的な感じがするそうです。もしこれが、能動態となり、We appreciate it if you could send…となれば、丁寧度は大きくなるそうです。

丁寧な表現とは、
 相手のノーを認める表現
 理由を説明することによって相手を動かす表現
だそうです。

I wonder if you could have one of your staff send it to me as soon as possible?
(出来るだけ早く私に送ってもらうようあなたのスタッフにお願いできますでしょうか?)

こう書けば、とても丁寧な依頼(相手にノーと言う余地を与える)になるそうです。

Could I ask you to ...
May I ask you to ...
Would you mind ...

これらも、丁寧な依頼となります。

日本人の書いた英文を見て、「かなり失礼だな」と思うネイティブ・スピーカーはとても多いそうです。

こういうことは、大学までの学校教育で教えて欲しかった、と一日講義を受けてつくづく思いました。


ユラーナ
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“If you need …,” ”If you want …” と”If you require…”の違い

2010年10月31日 | 英文ライティング
以前ご紹介した「相手を必ず動かす英文メールの書き方」(ポール・ビソネット著)にネイティブ・スピーカーならではの説明がありました。中学生並みの文章ですが、ニュアンスの違いを、ネイティブが解説してくれています。

If you need additional changes, could you let us know?
(追加で変更が必要な場合には、こちらにご連絡いただけますでしょうか?)

If you want additional changes, it will take more time.
(追加で変更をしたいとなると、もっと時間がかかります。)

“If you need…”は、相手の要求が「もっともである」と認めている場合に使われる表現だそうです。

一方、”If you want…”は、相手の要望が、「やや自己中心的で理不尽であると思っている」というニュアンスになるそうです。自分が望んでいない仕事を相手が要求してきた場合、この文章を使うと、相手は、ちょっとたじろぎそうな感じがありますね。(ただし、needとwantの違いをあまり気にしていないネイティブ・スピーカーがいるのも事実だそうです。)

また、”If you require…”は、”If you need…”よりもっとフォーマルな書き方ではあるけれども、「やや上の立場から物を言っている」ニュアンスがあるそうです。書き手が読み手に指図する権利を持っているように聞こえるそうです。

Want, need, require, いずれも、中学校で学ぶ単語ですが、ネイティブが読んでどう感じるのかがわかって面白いと思いました。先日ご紹介した鳥飼久美子先生の説では、どれを使ってもいいとなるのかもしれませんが、違いを知っておいた方が、知らないよりは、いいかもしれませんね。


ユラーナ


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英文ライティングを学ぶには

2010年10月01日 | 英文ライティング
先日、英語のホームページについて書きましたが、英文を書くという作業はとても難しいことだと実感しています。母国語の日本語でさえ、文章を書くということは難しいことだと思います。

語学の習得の流れとしては、まず、「聞く」、次に「話す」、そして「読む」、最後に「書く」であるとされています。赤ちゃんが言葉を話せるようになり、学校に入って作文が書けるようになるまでは、この順番ですね。

私は、Long-long-ago in Kawagoeという英文の本も出版しましたが、この年になって、あらためて「英文の書き方」を習いたいと思いました。しかし、どんなにネットで検索しても、「英会話」を教える所は山のようにあるのに、「英文ライティング」を教えるところは、ほとんどないのです。「ビジネス」に特化すると、ますますありません。

E-ラーニングであれば、多少あるようですが、サンプルを見ると、英語のフレーズが細切れになっていて、それを組み合わせてセンテンスを作る、というクイズのような問題が課題のようであり、とてもお金を払って受講する気になれないというのが現状です。

本を出されていらっしゃる方の日本語による授業をトライアルで受けてみたこともありますが、とても金額に見合う授業とは思えませんでした。ネイティブスピーカーによる授業であると、初歩の英会話教室のようになってしまっていました。

大学ではきっと教えている所もあるのかもしれませんが、もし、どなたかよい講座をご存じであれば、教えていただけますか?


ユラーナ


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英語のホームページ

2010年09月28日 | 英文ライティング
川越では、最近、日本人の観光客だけでなく、外国人観光客も多く見られます。欧米人は見てすぐに外国人と分かりますが、アジアの方は、話している言葉で気づくということが多いですね。

外国人を対象として、ホームページを英語でも用意されているお店やお寺があります(川越市もそうです)が、かなり奇妙な英語に思えるものが多いです。ホームページ制作会社に依頼すると、日本語を英訳してくれるサービスも行うのでしょうが、その質は、あまり良くないようです。

翻訳業界では、日本人が日本語から英語に訳し、それをそのまま納品してしまう所が多いのですが、英語を母国語にする人によるチェックを依頼すると、料金は上乗せされますが、必ずしてくれます。

日本人の100%に近い人が日本語を話しますが、まともな日本語の手紙やビジネス文書が書ける、と言う人は、限られているのではないでしょうか。ましてや、英語で発信しようとするのであれば、世界中から読まれるわけですから、英語を母国語とし、さらに、英文を書く能力を持った人による添削がなされたものを、ネットでは公開された方が良いように思います。

私の「川越今昔ものかたり Long-long-ago in Kawagoe」という3巻の本は、日本文も英文も自分で書きましたが、英文は、すべてネイティブ・スピーカーのチェックを受けています。1巻目と2巻目は、オーストラリア人、3巻目は、都合により、アメリカ人です。毎月1章を仕上げるのに、数度のメールのやりとりをしながら完成させました。さらに、本にするに当たり、再度、チェックしてもらいました。

このようにして完成させていったものが、結果として、皇后さまとスウェーデン国王・王妃両陛下への献上へと繋がってゆきました。

英語を読む、より多くの人の目に触れて欲しいと願うのであれば、読むに耐え得る英文を提供したいものですね。


ユラーナ
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