毎日、暑いですね。中庭の蝉の声を聞きつつ、仕事をしております。
私は、大学時代は、和文英訳は一番苦手でした。しかし、卒業後に勤めたドイツ系の医薬品製造会社では、「秘書及び和文英訳」という仕事になってしまい、苦手な和文英訳が仕事になるというとても皮肉な社会人第一歩となりました。
和文英訳に必要なことは、まず、書かれている日本語を理解することです。最初にもらった仕事は、「営業報告書の和文英訳」でした。ドイツ系の会社は、ドイツ語で仕事をしていると思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、英語が公用語でした。今から、35年前のことです。
「営業報告書」など、大学の英米文学科では習いませんでした。当時は、当然、ネット環境もパソコンもワープロもなく、ひたすら、紙の辞書との格闘となりましたが、まず、何が書かれているのかを理解しなくては、訳しても意味不明となります。
翻訳者に回ってくる大方の文章は、係長以上が書いたものでしたが、まず、「起承転結」になっておらず、まるで、情緒的な日本文学を読んでいるかのようでした。ドイツ人の思考を考えたとき、それを直訳しても、とても通じるとは思えず、私は、文章の組み立てからやり直しました。
日本の国語教育は、文学的なものをとても重んじる傾向が強いように思います。理路整然としたレポートの書き方は、今、大学の授業で教えているのでしょうか?私自身は、大学の英作文の授業の中で習いました。
とにかく、私は、人様が書いた文章を自分で組み立て直し、それを英語にしてゆきました。すると、あるとき、日本人上司が言いました。「僕の書いた日本語はひどいけど、英語になると素晴らしいんだよ」それを聞いた私は、固まりました。一体、誰が、その「素晴らしい英語」にしていると思っているのでしょうか?秘書の私ですけど。
その作業は6年間続きました。どれほどの量の日本語を英語にしてきたかわかりません。当時は、英文和訳をやる人は多かったのですが、和文英訳をする人は、少なかったと思います。
日本語には、数の概念がないので、単数にするのか複数にするのか、文章の作成者に問い合わせたことは、数知れません。工場に実物を見に行ったり、パンフレットを見せてもらったりしました。
自分で好きで選んだ道ではなかったのですが、やっているうちに、和文英訳という仕事が好きになりました。今、進路で悩んでいる若い人たちに申し上げたいです。ともかく目の前に差し出された仕事をやってみること。好きかどうかは、二の次です。やってゆくうちにその仕事の深さを知ることとなり、いずれ、好きになるかもしれない。大学までの教育など、たかがしれています。肝心なのは、就職してからです。まず、仕事をすること。そして、一所懸命にやること。それから、光が見えてくると、私は、思います。応援していますよ。
ユラーナ
私は、大学時代は、和文英訳は一番苦手でした。しかし、卒業後に勤めたドイツ系の医薬品製造会社では、「秘書及び和文英訳」という仕事になってしまい、苦手な和文英訳が仕事になるというとても皮肉な社会人第一歩となりました。
和文英訳に必要なことは、まず、書かれている日本語を理解することです。最初にもらった仕事は、「営業報告書の和文英訳」でした。ドイツ系の会社は、ドイツ語で仕事をしていると思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、英語が公用語でした。今から、35年前のことです。
「営業報告書」など、大学の英米文学科では習いませんでした。当時は、当然、ネット環境もパソコンもワープロもなく、ひたすら、紙の辞書との格闘となりましたが、まず、何が書かれているのかを理解しなくては、訳しても意味不明となります。
翻訳者に回ってくる大方の文章は、係長以上が書いたものでしたが、まず、「起承転結」になっておらず、まるで、情緒的な日本文学を読んでいるかのようでした。ドイツ人の思考を考えたとき、それを直訳しても、とても通じるとは思えず、私は、文章の組み立てからやり直しました。
日本の国語教育は、文学的なものをとても重んじる傾向が強いように思います。理路整然としたレポートの書き方は、今、大学の授業で教えているのでしょうか?私自身は、大学の英作文の授業の中で習いました。
とにかく、私は、人様が書いた文章を自分で組み立て直し、それを英語にしてゆきました。すると、あるとき、日本人上司が言いました。「僕の書いた日本語はひどいけど、英語になると素晴らしいんだよ」それを聞いた私は、固まりました。一体、誰が、その「素晴らしい英語」にしていると思っているのでしょうか?秘書の私ですけど。
その作業は6年間続きました。どれほどの量の日本語を英語にしてきたかわかりません。当時は、英文和訳をやる人は多かったのですが、和文英訳をする人は、少なかったと思います。
日本語には、数の概念がないので、単数にするのか複数にするのか、文章の作成者に問い合わせたことは、数知れません。工場に実物を見に行ったり、パンフレットを見せてもらったりしました。
自分で好きで選んだ道ではなかったのですが、やっているうちに、和文英訳という仕事が好きになりました。今、進路で悩んでいる若い人たちに申し上げたいです。ともかく目の前に差し出された仕事をやってみること。好きかどうかは、二の次です。やってゆくうちにその仕事の深さを知ることとなり、いずれ、好きになるかもしれない。大学までの教育など、たかがしれています。肝心なのは、就職してからです。まず、仕事をすること。そして、一所懸命にやること。それから、光が見えてくると、私は、思います。応援していますよ。
ユラーナ