大田黒元雄の『音學の周圍』。
ジャン・コクトォの「雄鶏とアルルカン」や「エリック・サティの憶ふ」など、音楽にまつわるエッセイをまとめたものです。
1933年(昭和8年)11月15日に、初版1000部、5段マウントの背革装訂で刊行されました。
本文用紙は和紙を使用を使用したので、存外に軽いのがよろしいですね。
この和紙は、多少黒ずんだ再生和紙風な体裁です。
第一書房のかなりの数の和紙刷り本が、この再生風和紙でできております。
一例を挙げれば、
『獨り思ふ』(1934年、昭和9年、1月16日)シュライエルマヘル著、陶山務譯
『わが友の書』(1934年、昭和9年、5月3日)アナトール・フランス著 大塚幸男譯
『獵人日記』(1936年、昭和11年、5月20日)ツルゲェネフ著 中山省三郎譯
等です。
いずれも、背革マウントで装訂された長谷川巳之吉、力を入れた書籍でしょう、
『音學の周圍』 エッセイ集 大田黒元雄訳 1933年(昭和8年)11月15日
背革五段マウント 初版 1000部 菊版 函 1円50銭
ご覧の通り、平には雨形マーブル(庄司浅水ブックドム社の『最新製本術』による)が使用され、背文字金箔押、5段マウント装も美しい瀟洒な姿を見せてくれています。
緑色の雨形マーブルも美しい
背金箔押、5段マウント装
この5段マウント。
マウント部分に糸かがりはされておりません。
フェイクです。
頒布価格1円50銭で、ルリュール並の造本を求める方が,無理という物。
私はこのフェイク・マウント。
日本らしくてよろしいと、十分に楽しんでおります。
ジャン・コクトォの「雄鶏とアルルカン」や「エリック・サティの憶ふ」など、音楽にまつわるエッセイをまとめたものです。
1933年(昭和8年)11月15日に、初版1000部、5段マウントの背革装訂で刊行されました。
本文用紙は和紙を使用を使用したので、存外に軽いのがよろしいですね。
この和紙は、多少黒ずんだ再生和紙風な体裁です。
第一書房のかなりの数の和紙刷り本が、この再生風和紙でできております。
一例を挙げれば、
『獨り思ふ』(1934年、昭和9年、1月16日)シュライエルマヘル著、陶山務譯
『わが友の書』(1934年、昭和9年、5月3日)アナトール・フランス著 大塚幸男譯
『獵人日記』(1936年、昭和11年、5月20日)ツルゲェネフ著 中山省三郎譯
等です。
いずれも、背革マウントで装訂された長谷川巳之吉、力を入れた書籍でしょう、
『音學の周圍』 エッセイ集 大田黒元雄訳 1933年(昭和8年)11月15日
背革五段マウント 初版 1000部 菊版 函 1円50銭
ご覧の通り、平には雨形マーブル(庄司浅水ブックドム社の『最新製本術』による)が使用され、背文字金箔押、5段マウント装も美しい瀟洒な姿を見せてくれています。
緑色の雨形マーブルも美しい
背金箔押、5段マウント装
この5段マウント。
マウント部分に糸かがりはされておりません。
フェイクです。
頒布価格1円50銭で、ルリュール並の造本を求める方が,無理という物。
私はこのフェイク・マウント。
日本らしくてよろしいと、十分に楽しんでおります。