四行詩集日乗

夜鴉亭好RUBAIYATルバイヤート限定本浮世絵草双紙
艶本読本詩集無節操無分別無目的展開
備忘録粗忽書影日記帖也

『ルバイヤート』が四万ポンド

2015年07月31日 18時57分54秒 | Weblog
千五百円もする勉誠出版の「書物學5」。
高い割に内容が……。
しかし、鼎談に興味あったため今回も買ってしまった。
鼎談譚はさておいて。
「洋古書の愉悦」という記事。
エドワード・フィッツジェラルドの初版本『ルバイヤート』が四万ポンドで展示販売。
と書かれてあった。
詳細は不明だがこの値段ならばバーナード・クオリッチ版の初版本に間違いあるまい。
一ポンド百九十二円(七月三十一日現在値)として七百七十一万四千七百四十円じゃ。
吃驚仰天でござる。

ここでレポーターは「みすぼらしい紙装」と感想を述べておる。
見る目がないのう。
発行当時そのままの紙装に意義があるのじゃ。
残存部数五十冊と推測される初版本『ルバイヤート』。
ほとんどが美術館図書館大学研究機関等で貴重書として大切に保存されている。
それらの大部分が革装が施された改装本である。
いくら美装訂だろうが発行当時のオリジナル装訂より優れたものはない。
書物学のイロハのイじゃ。
展示品の保存状態不明じゃが、仮に美本ならば四万ポンドは納得のいく価値ではあるまいか。

慶應大学に復刻本『ルバイヤート』があるという情報も。
どんな本じゃろうか。
噂も聞いたことがなかったのでこちらも吃驚じゃ。
復刻本も複数所持しておるが「初版そっくり本」があることは知らなんだ。
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