「書物學」第八巻を買った。
台風一過。
クソ暑い中。
トボトボと歩いて東京神田神保町の三省堂へ。
deagostiniの真珠湾攻撃時の赤城所属「九九式艦爆一一型」を脇目で見ながら。
四階一番奥の棚。
千五百円也。
期待はしていなかったが、今までで一番面白い号であった。
連載記事は今まで中で図抜けてつまらぬ。
ところがである。
刊者で勉誠出版代表取締役の池嶋洋次氏による中野三敏氏への絶縁状!!
これが面白い。
中野三敏氏の「和本の海を歩く」休載の理由が三ページに渡り書かれてあるのだ。
抑中野三敏氏が岩波から今年刊行した『師恩』に象牙の塔の大御所横山重氏と池嶋洋次氏との諍いに触れたのが発端。
池嶋洋次氏の別荘を横山重氏に貸した借りたと貴重書を写した映させたとの入り組んだお話。
登場人物は池嶋洋次氏、中野三敏氏、横山重氏、雲英末雄氏、森川昭氏と錚々たるメンバー。
しかし、トラブルの主体者である横山重氏は昭和55年に死去。
四十年近くも前の話を中野氏は、新著を書くにあたり蒸し返した。
これが池嶋氏の怒りを買い、連載休止の主因となった。
池嶋氏は『師恩』の発行元岩波書店に対し「学術書の出版社として、世間にまっとうな態度を貫こうとする矜持と気概」がないと糾弾。
中野氏に対しても「横山老人に追従したラッパ者で軽薄なペテン師」と書いており、怒りの度合いが解ろうというもの。
鉄火場を見ない昨今、存命な当事者は皆八十歳以上。
怒声を上げる気概が今の時代には必要であるのかもしれない。
台風一過。
クソ暑い中。
トボトボと歩いて東京神田神保町の三省堂へ。
deagostiniの真珠湾攻撃時の赤城所属「九九式艦爆一一型」を脇目で見ながら。
四階一番奥の棚。
千五百円也。
期待はしていなかったが、今までで一番面白い号であった。
連載記事は今まで中で図抜けてつまらぬ。
ところがである。
刊者で勉誠出版代表取締役の池嶋洋次氏による中野三敏氏への絶縁状!!
これが面白い。
中野三敏氏の「和本の海を歩く」休載の理由が三ページに渡り書かれてあるのだ。
抑中野三敏氏が岩波から今年刊行した『師恩』に象牙の塔の大御所横山重氏と池嶋洋次氏との諍いに触れたのが発端。
池嶋洋次氏の別荘を横山重氏に貸した借りたと貴重書を写した映させたとの入り組んだお話。
登場人物は池嶋洋次氏、中野三敏氏、横山重氏、雲英末雄氏、森川昭氏と錚々たるメンバー。
しかし、トラブルの主体者である横山重氏は昭和55年に死去。
四十年近くも前の話を中野氏は、新著を書くにあたり蒸し返した。
これが池嶋氏の怒りを買い、連載休止の主因となった。
池嶋氏は『師恩』の発行元岩波書店に対し「学術書の出版社として、世間にまっとうな態度を貫こうとする矜持と気概」がないと糾弾。
中野氏に対しても「横山老人に追従したラッパ者で軽薄なペテン師」と書いており、怒りの度合いが解ろうというもの。
鉄火場を見ない昨今、存命な当事者は皆八十歳以上。
怒声を上げる気概が今の時代には必要であるのかもしれない。