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日本の選挙:安倍晋三氏と自民党が出口調査で圧勝

2012-12-16 | Weblog

 

(写真)辞任5年後に首相に再任することになる安倍晋三氏

 

(写真)選挙の夜勝利を祝う自民党

安倍晋三党首の保守自民党が出口調査で選挙に勝利しました。

2009年までほぼ50年連続で政権に就いた自民党が議会で全体の過半数を占める予定です。

安倍氏は、2006年から2007年まで総理大臣をしました。

彼は、選挙運動で、20年続いた経済停滞を終えること、中国との緊張の中でより強固な外交政策を取ることを約束しました。

彼は、右寄りのタカ派の指導者と見られています。前首相時代は人気低迷と健康上の理由により不名誉な形で辞任しました。

しかし、日本のメディアは、480議席のうち275から310議席を占める自民党圧勝を予想しました。

連立する公明党は、およそ30議席を獲得すると見られ、衆議院の3分の2の過半数に達するようです。

つまり、安倍氏は、衆議院で支配力を持ち、2007年以来世界3位の経済国に転落した行き詰まりを打破することになるでしょう。

BBC記者は、多くの人が予告しているように、日本は急速に右傾化していると言います。

選挙の大敗者は、55から77議席が予測されている野田首相と民主党です。

党の報道官は、野田首相は敗北に当たって辞任すべきだとNHKテレビに語りました。民主党の閣僚級議員の何人かは議席を失いました。

民主党は、2009年に与党になって以来苦闘してきました。党が、経済力低下や2011年3月11日の地震と津波対策に苦労し、野田首相の前に二人の首相が就任し辞任しました。

野田首相は、日本の莫大な借金を解消するのに必要だと自ら語る消費税倍増への動きで敗北しました。

対照的に、安倍氏は、公共事業を増やし、金融政策を緩和し、昨年の福島原発の損害にかかわらず、資源の少ない日本の未来のために原子力エネルギーを認めると約束しました。

しかし、経済学者は、安倍氏の政策にはほとんど新しいものはないと言います。こういう約束は以前の自民党政府でも実施されましたが、日本の経済を変えることはできませんでした。

安倍氏は、また、両国が主張している東シナ海の島問題で領土紛争中の中国に対して強固な態度を呼びかけています。

しかし、主要政党のどちらも投票者を完全に確定していません。いくつかの新党は票を争っています。 橋本徹大阪市長が創設した右寄りの維新の会は50議席を獲得するでしょう。

そして、日本のメディアによれば、論争中の島を買って中国と激しい外交上の対決を挑発した国粋主義者の石原慎太郎前東京都知事も議会に議席を獲得するかもしれません。

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今日は投票日でした。この記事は、まだ開票がされていない時間にもうBBCのネット記事になっていました。ほぼ、正確に伝えていると思います。

それにしても、自民党の圧勝と民主党の敗北、維新の会の躍進は、選挙前にメディアが予測した通りです。出口調査だけで、結果がほぼ分るというのは不思議です。それ程、出口調査というのは信頼性があるものなのでしょうか。

さて、明日から日本はどう変わるのでしょうか。

 


ウオッカがシベリアの凍結から象を救う

2012-12-15 | Weblog

2頭の象がウオッカを飲んでシベリアの極寒から救われたとロシア当局者が言っています。

移動していた木製のトレーラーがノボシビルスクで燃えたので、象を極寒の中に連れ出さなければならなかったと言います。 

45才と48才の象は、-40Cの気温の中で、耳の先まで凍傷にかかっていました。

しかし、象は、お湯を混ぜた2ケースのウオッカで温められたと役人の一人が語りました。

「二頭は、まるでジャングルにいるかのようにうなり始めた、多分嬉しかったのだろう、」と彼はロシアのリア・ノーボスチ通信に語りました。

象は、警察の護衛の下でトラックで運ばれた地方の大学の暖かいガレージで回復しています。

象は、ポーランドのサーカスに属していて地方を回っていたと報じられています。

人間のように、動物もアルコールで暖かく感じることができるが、実際は体温を低くすると科学者が言います。

しかし、ノボシビルスク動物園の管理者は、象はウオッカによって傷害を受けたり酔ったりしないので、ウオッカが無かったら低体温症か肺炎で死んでいただろうと言いました。

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とにかく象が助かってよかったですね。ウオッカの効用でしょうか。


中国の河南省のナイフ事件で22人の子供が負傷

2012-12-14 | Weblog

中国中央部の小学校で22人の子供と大人1人がナイフを持った男に襲われました。子供の中の少なくとも2人は重傷です。

事件は、河南省のChenpeng村の学校の校門で起こりました。

警察はその場で36才の男を逮捕しました。

およそ20人の子供が殺された同じような一連のナイフ事件の後、ここ数年中国の学校の警備が厳しくなっています。

上海にいる記者は、事件を起こす人間の多くは精神的に不安定なので、中国の最近の急速な社会変化や、増え続ける精神の病に対処する病院の時代遅れの制度についての議論が急がれていると言います。

AP通信は、今度の事件は生徒が教室に入ろうとしている時に起こったと語った警察の言葉を引用しました。

また、男は、警備員に取り押さえられる前に、最初に老婦人を襲い、それから子供達を襲ったと語った地方病院の管理者の言葉を引用しました。

怪我をした二人の生徒は他地域の設備の良い病院に移送されたと彼はつけ加えました。

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中国の学校でのナイフ事件はよくニュースで伝えられています。最近も起こったようです。記事にもあるように、警備を強化するだけでなく、国内の社会問題や病院制度などの改革が優先されるべきでしょう。中国の子供を持つ親は心配の事でしょう。他人事ではない事件です。


法王が、@pontifexのアカウントでツイートを始め、信者を祝福

2012-12-12 | Weblog

 

(写真)法王はツイートに書くというより承認するものと思われます

法王ベネディクト16世は、個人のアカウントを使って期待が大きいツイッターのメッセージを初めて送りました。

法王はバチカンでiPadタブレットのボタンの押し方を習いました。

「親愛なる皆さん、ツイッターを通して皆さんと接することができて嬉しく思います。みなさんの暖かい返事をありがとう。皆さんを心から祝福します。」とメッセージが書かれました。

その前に、報道官は、法王は八か国語のアカウントで全ての人と通信する予定だと言いました。

法王は、水曜日に自分の紹介をした後、二つのフォローアップ・メッセージを送りました。

カトリック教義を再活性化する最初の試みである最近教会が創設した「信仰の年」を推進することに焦点を当てました。

「私達は、どのようにして日々の生活の中で「信仰の年」をより祝福できるでしょうか?」と法王は尋ねました。

そして、彼は答えました:「祈りの中でイエスと語り、福音書の中で彼があなたに語ることに耳を傾け、これらの中で彼を求めることが必要です。」

ベネディクトの英語のアカウントは、すでに700,000以上のフォロアーがいて急速に増えています。

これまでのところ、「教皇」又は「橋の建設者」を意味する法王のアカウント@pontifexは、相互をフォローしているにすぎません。

昨年、法王は、Holy Seeニュース情報ポータルを立ち上げてバチカンのアカウントから初めてツイートしました。

世界の12億人、つまり、ローマカトリック教徒の指導者は、各自のツイートを彼自身が 書くというより承認していると思われています。

法王のツイートは、また、彼の毎週の一般謁見や、日曜日の祝福や、主な教会の休日だけでなく世界の行事へのローマ教皇の訓戒のメッセージを強調すると思われます。

バチカンは、長い間、最新のコミュニケーション技術を利用して信仰を広げることに関心を示してきました。ラジオの発明者ガリエルモ・マルコニと共に1931年にバチカン・ラジオを創設しました。

カトリック教会は、また、メールやユーチューブを含むいくつかのソーシャル・メディアを使ってすでに若い人たちと交流しています。

法王の側近は、法王はまだコンピューターのキーボードを使うよりも手書きで交流することを好んでいると言います。

ベネディクト法王の6年の任期中、交流の少なさに悩まされてきました。

イスラム教と暴動についての2005年の法王のスピーチやコンドームとHIVに関する彼の考え方のような厄介な問題に関してバツの悪い解明がなされなければなりませんでした。

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ローマカトリック法王がツイッターを利用して信者と交流するとはモダンですね。法王の仕事を説明するのに短い言葉でできるツイッターがちょうどよい方法のようです。キリスト教の説教は簡潔さの中で力強さが表現できる特徴があるのでしょうか。

信者が多いので実際どういう方法でツイートするのか不思議ですが、法王が承認をして側近が返事を書くのかもしれません。

時代の変化を感じます。


イケア店に現れた猿が霊長類保護区へ向かう

2012-12-11 | Weblog

 

(写真)トロントの家具店の買い物客が駐車場で見つけた野放しにされた猿

トロントのイケア店に現れて人々を驚かせた羊の皮のコートを着ておしめをした猿が霊長類保護区へ送られました。

5か月のダーウインは、動物保護所で一夜を過ごした後、オンタリオ州のサンダーランドの霊長類保護区に移送されました。

暖かくくるまれたアカゲザルの写真がソーシャル・メディアで世界中に広まりました。

ダーウインの飼い主は、飼育禁止の動物を所有したとして240カナダ・ドルの罰金を支払いました。

「ペットとして飼うには非常に風変りの選択だ、」とトロント動物施設のプログラム・マネジャーが報道陣に語りました。「常識的には犬を飼うなどでしょう。」

猿の前の飼い主達は、ダーウインが1ヶ月半位の時にモントリオールで手に入れたと彼女は言いました。彼らは飼育を放棄しました。

「彼らは昨日起こった事は適切でなかったと理解しています。」と彼女は言いました。

トロント動物施設は、その猿の類は人間に一種のヘルペスを移す危険性があると指摘しました。

霊長類保護区は、ダーウインと数週間のうちに到着する予定の2匹の雌のアカゲザルを含めて、現在、22匹の猿を保護しています。

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世の中には無責任に動物を飼う人が多いものです。ダーウインがイケア家具店の駐車場にいて人々を驚かせたとしても、彼の責任ではありません。むしろ彼は犠牲者です。

とは言え、イケアで車を止めようとして羊の皮を着ておむつをした猿がいたらびっくりするでしょうね。