(写真)制裁が科されている北朝鮮のロケット打ち上げの様子
(写真)打ち上げの成功で称えられているキム・ジョンウン氏
制裁と世界の警告に挑戦するかのように、12月12日に、Unha-3衛星が長距離ロケットに搭載されて打ち上げられました。
北朝鮮政府は、洗濯機くらいの大きさの衛星は順調に機能し、革命の歌を地上に送っていると言っています。
しかし、米天文学者のマクドゥウエルさんは、発信していないようなので壊れているのかもしれないと言います。
「この時点で衛星は完全に機能していないと言えることが二つある。」と彼はニューヨークタイムズに語りました。
衛生は地球に向くようにデザインされていましたが、マクドゥウエルさんは衛星からの光が輝いたり霞んだりをくり返している、それは計画されたようには作動していないことを示していると言いました。
「それが衛星は上昇中もそのすぐ後も失敗していることを示唆している。」と彼は言いました。
衛星は軌道に乗っているので、機能しているにしろいないにしろ、これからの数年間は宇宙に存続するだろうとAP通信に語りました。
英国のサリー衛星技術部門のイヴズ氏は、衛星が失敗したと言うには早過ぎると言いました。
どんな宇宙船も打ち上げ直後は不安定なもので、北朝鮮は問題を修正しようとするだろうと彼は強調しました。
「彼らが安定させる方法によっては、問題になるかもしれない。」とBBCに語りました。
「衛星を安定させるには通常2~3日かかるのでなすべきことは分っている。これは北朝鮮の最初の試みだ。」
「衛星の安定化の試みがあるかどうかを見て故障率をモニターするにはもう少し待つ慎重さが必要でしょう。」
しかし、真の目的はロケット技術を実験することなので、北朝鮮政府は打ち上げを成功と考えているようだと批評家は言います。
2006年と2009年に核実験をした後、ミサイル実験をすることを禁止した2国連議決に違反しているとして、国連安全保障理事会は打ち上げを非難しました。
先週の打ち上げは3段ロケットを使って軌道に衛星を乗せた北朝鮮の初めての成功でした。同じ打ち上げを4月に行って失敗しています。
北朝鮮は、世界規模の弾道ミサイルを開発する能力に向けて次のステップを模索しているようだと記者は伝えます。
そのミサイルは核弾道を運ぶために使われるでしょう。
ロケット打ち上げは首都ピョンヤンに大勢の人が結集して派手に祝福されました。
国営メディアは、成功を国のキム・ジョン‐ウン新指導者の手柄として、彼の永遠の忠義と勇敢と知恵を称えました。
政府は、更なる打ち上げを実施すると言っています。
米・韓・日は、国連の制裁が強化されるよう望んでいます。
しかし、北朝鮮の同盟国である中国は、国連は生産的な平和を築き緊張が高まることを避けるべきだと言っています。
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世界中の人が北朝鮮の衛星はどうなっているのだろうと思っているかもしれません。失敗と言うのは早過ぎるかもしれませんが、こんな記事があるとつい飛びついてしまいます。
明日は韓国の大統領選挙が行われます。もし与党が勝てば北は何か挑発的なことをするかもしれません。核実験ではないことを願うばかりです。