50秒だったそうです。
元々信繁が見ていないものは描かない、という脚本ポリシーだと言われていましたが、それでも信繁と縁のある西軍の面々だし、番宣での「西軍東軍、いざ」的なシーンもあったし、少なくとも5分程度は。。となんとなく思ってたのですが、まさかの50秒(^^;; まぁ。合戦シーンはお金かかりますしね。。
そもそも描くべきは西軍の負けによる信繁の行く末、「大阪の陣 真田丸」だし。ここには時間も場面もっとかけてくれるだろうことを期待して、楽しみに待つとしましょう。
さて、司馬遼太郎作「関ヶ原」は、
関ヶ原の合戦に至るまでの三成と家康の心理戦、調略戦、それを取りまく大名たちの魑魅魍魎ぶりが描かれております。しかも三成も家康も同じような「上手くいかなさ」を抱え、わずかな運を願いながら、関ヶ原に向かうわけです。
そんな、「点が面になり、それが大きな広がりになっていく様」が上中下巻でジワジワジワジワと、それも一冊ほぼ500ページというボリュームで描かれるわけなのですね。なので、
読んでも読んでも「関ヶ原に着かないよぅ~!」な状態が数日続き(^_^;)
「真田丸」36話「勝負」当日ようやく読了し(追いつき)、「有働さんのナレーションがどのようなものであっても、どんと来い、関ヶ原!」状態だったわけですね…(^_^;)
こうなると、司馬遼太郎作「関ヶ原」は、
そんな、「真田丸」での関ヶ原の大戦(おおいくさ)を迂闊にも期待してしまった方々の気持ちに圧倒的に応えてくれる作品といっていいでしょう。
特に、小早川の裏切りによる大谷軍総崩れ(下巻 393~411ページあたり)。
佐助の涙は、ひょっとして「それを見たのかも」と妄想すると感慨もひとしおなのではないでしょうか?
ちなみに「第二次上田合戦」は、下巻 229~243ページ。
ここは、草刈昌幸と星野秀忠のビジュアルを思い描き、二人の台詞として読み進めると最高(^o^)
秀忠「もはや、城攻めじゃ」
昌幸「馬鹿が、餌に食いついた」
もうねぇ、電車の中で笑いをこらえるの大変でした(^_^;)
ちなみにこの作品は三成を黒田官兵衛、もとい、岡田准一さん、家康を役所広司さんで、来秋に映画になるんだとか。はからずも「予習」になったでござるよ。
それにしても、人の心(利害、打算、保身などなど)は昔も今のなんにも変っていない。。
違うのは、昔は負けると「命を取られた」こと。命がけだったから滑稽なくらい懸命だったってこと。
だから、単に負けたことを「愚か」だと嗤う気になれないんだよね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます