笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ディロン」-運命の犬ふたたび

2008年09月16日 21時47分21秒 | テレビ
この作品については前にも書いたのですが、その出演者には相変わらずスゴイものがありますよね~(^^;)なんでこんな顔ぶれなのでしょうか。ホームドラマなのに。。。

樋口可南子、大杉漣、池内淳子、平田満、関口知宏。で今回は宇津井健さん、ご出演です。
ちなみに宇津井健、池内淳子ご両名は、「渡る世間は鬼ばかり」で競演中でございます。「こちらでもよろしくお願いしますね」なんて挨拶するのでしょうか?(^^;)

さて、今回は「敬老の日スペシャル」らしく、「老いること」の哀しさを宇津井さんが切々と演じていらっしゃいました。
これはあくまで私の印象なのですが、宇津井健という俳優さんは、(テレビで拝見する限り)演技がお上手なのかそうでないのか、ちょっと判断に苦しむ役者さんです(^^;)スミマセン。
昔から「あと一歩踏み出さないでいる」常識人、という印象を私は持っているのです。(赤いシリーズで百恵の父親役のイメージが強いせい?)決して悪を良しとしないような「正義の人」という印象。まぁ、悪人ができなきゃ、ダメというわけではないのですが、律儀と真面目と常識を演じさせたら、多分この人の右に出る人はいないんだろうな~とずーっと思ってきたのです。

今回も、それまでの生き方を人生の最後で悔やみ、せめて「そう在っていたら」という偽りの自分を演じる孤独な老人を「真面目に」演じていらっしゃいました。圧巻は、ディロンの前で自分の半生、失った家族への想いをとつとつと語る長い長い場面です。真面目一本やりの(あくまで私の印象です)宇津井健という役者だったから、その逃げようのない悲しみが伝わったのかもしれません。「こんな人生の最後を迎えるために一生懸命がんばってきたのか。一人で死ぬのはさみしい」という言葉に、「あ~、こういうことが言える役者になったんだ」とちょっぴり心を動かされましたもの。同じ老人を、例えば緒形拳とか津川雅彦or長門裕之あたりが演じちゃだめなわけで(^^;)だめだめ そういう意味では、このドラマ唯一の、ドンピシャなキャスティングだったのではないでしょうか? あ、あとディロン役のゴールデンね(^^)

ちなみに私を含めて多くの人は「こんな人生の最後を迎えるなら、もっと真面目にがんばればよかった~」と悔やみそう。え、それって私だけ?(^^;)

※写真はディロンを演じているゴールデンくん。本当にきれいな犬ですよね。頭の丸みがとてもチャーミング
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