笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

政治家の「幕末・維新たとえ」はみっともないと思う

2010年09月05日 03時04分01秒 | 日々雑記
毎週日曜日の楽しみはなんと言っても「龍馬伝」です。
チーム「ハゲタカ」(あえて言います(^_^;))によるこの作品の凄いところは、登場人物をある意味「等身大」で描いていること。
「等身大」というのは、登場人物の想いが、現代人の私たちにもきっちり伝わるように演出され、台詞の隅々にまで納まっていて、時代を超えた人間ドラマとしてすばらしいということです。
単なる「幕末モノ」としてこの作品を観たらいかんぜよ、なのです。

ところで、ところで。
菅さんが総理大臣になって自分の内閣を「奇兵隊内閣」と言ったときに、「菅さんは毎週「龍馬伝」観てるに違いない」と私は確信しました(^_^;)
菅さんは山口県宇部市のご出身なので「長州人」なのでしょうけれども、それでいきなり「奇兵隊内閣」ですもの。「でわ君は高杉晋作か?」とテレビに突っ込みを入れたことは言うまでもありません。
奇兵隊は武士の集まりではありませんでしたから、草の根政治家の菅さんとしては、そういう表現になったのでしょう。でも正直「な~んでそんな能天気な表現するかな」と、がっかりしたことも事実です。
昔は薬害エイズ問題など、それなりのプラス印象を持っていただけに、しょせんこの程度か。。の感は否めませんでした。(そういえば、かつてのカイワレ騒動もくだんの消費税発言も、どちらもよく分からない早とちり発言から始まったんでしたよね~)

それにしても、菅さんに限らず、なぜ政治家のセンセイたちは、自分たちを幕末の志士に喩えるのでしょうかねぇ?
(離党した自分を「脱藩した坂本龍馬」に喩えたセンセイもいましたよね。。)
もっとも、自分に自信がなければ誰かに喩えるしかないわけで、喩える相手は、正真正銘のオリジナル。
で、言っている当の本人は「私はオリジナルに近いんです」と、虎の威を借る小者ぶりを披露していることに気がついていないのです。

で、菅さん。今度は身内の会合で代表戦を西南戦争になぞらえたようで、小沢さんを西郷隆盛にみたて、「最後は敗れて自刃」とまで言ったそうな。確かに小沢グループの雰囲気からは、小沢さん、周辺に担がれた?感も感じなくも無いのですが、それにしても西郷隆盛に失礼でしょう。
(ちなみに小沢さんが西郷なら、菅さんは大久保のつもり? それって大久保利通にも失礼かと。。(^_^;))

もうねぇ菅さん、自分のすることにいちいち「幕末・維新」を持ち出すの、この辺で止めてもらえませんか?
個人的に、聞いていて恥しいの一言です。
「幕末・維新たとえ」は自分と相手の思考を停止させます。深く考えさせないことに繋がります。

薬害エイズの頃の菅さんは正真正銘のオリジナルでした。当時の自分を誰かに、何かに喩えたでしょうか?
消去法で「総理大臣は今のままでいい」と感じている人の中で、私のようなある年代の人は、オリジナルの管直人という政治家を知っている人も多いはずで、まだまだきちんと仕事をするだろう、と期待している人も少なくないと思うのですが。

とにかく、どんなに「龍馬伝」が好きでも(^_^;)今後は二度と演説に「幕末・維新たとえ」を入れないようにお願いします。
もう一度言います。「聞いていて、恥しい」です。
今度入れたら、民主党には投票しません。あしからず。
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