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オーメン

2006-06-14 00:32:33 | 映画 ア行
映画館で、出演:リーヴ・シュレイバー/ジュリア・スタイルズ/ミア・ファロー/デヴィッド・シューリス/ピート・ポスルスウェイト/マイケル・ガンボン/シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック/脚本:デヴィッド・セルツァー/監督:ジョン・ムーア/作品『オーメン』を観ました。

●感想
 ・1976年に初公開されたオリジナル版は、リアルタイムで子供の頃に観たのですが、当時の私にとっては人の死に方があまりにも残酷すぎて、ビビってしまい、まともに最後まで観れなかったという怖い思い出がある作品です。そのトラウマを打ち払うべく意を決して劇場に行って参りました。

 ・冒頭にも書きましたが、オリジナル版をビデオやDVDで観直してストーリーを復習してから劇場に行く事も考えたのですが、何しろ子供の頃の怖い記憶が蘇り、そんな無茶な事は到底出来ず、殆どオリジナル版の記憶がないままリメイク版を観る事に致しました。

 ・怖い怖いと思いながら観ていたのですが、結果的にはそんなに大した恐怖心は感じませんでした。それはCGやVFXなどの映像技術の進歩で、昔より遥かに残酷シーンの多い作品を私がたくさん観て来てしまったからだと思います。(きっと大人になって純粋な心を失ってしまったんですね……)

 ・主役のダミアン(シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック)もほっぺた辺りがふくよかでオリジナル版の方が不気味だった様な気がしますし、母親・キャサリン・ソーンを演じたジュリア・スタイルズにもそれほど魅力を感じず、父親・ロバート・ソーン役のリーヴ・シュレイバーは真面目な外交官をそれなりに演じたかなって感じでした。

 ・それとは対照的に私の印象に残ったのは、ダミアンの正体を父親のロバートに知らせ、何とかダミアンを殺そうとするブレナン神父を演じたピート・ポスルスウェイトの必死の形相とダミアンの乳母で彼の手足として働くベイロックを演じたミア・ファローの不気味な演技でした。

●採点
 ・私的評価……60点(全体的に恐怖心を煽る演出が少なく、不気味な雰囲気が足りない気がしました。肝心の見せ場である人が死ぬシーンでもそれほど驚きませんでしたし、何と言ってもオリジナル版でやたらと恐怖心を煽った「オーメン」を連呼するBGMが流れなかった事が非常に残念でした。)

 ・不気味さの雰囲気作りや有り得ない人の死に方の演出では『ファイナル・デスティネーション』や『デッドコースター』の方が遥かに優れていると感じましたので、ジェームズ・ウォンやデヴィッド・エリスに本作の監督をして欲しかったです。

 ・と言う訳でこの作品は、教会に近づくと何故か凶暴になってしまう方と母親の墓にジャッカルの骨が埋められているって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、本当の意味でのトラウマを吹っ切る為に「頑張ってオリジナル版を観直そう!」ってカラ元気を出してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。



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