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アンジェラ/ANGEL-A

2006-05-13 23:47:04 | 映画 ア行
映画館で、出演:ジャメル・ドゥブーズ/リー・ラスムッセン/ジルベール・メルキ/セルジュ・リアブキン/脚本・監督:リュック・ベッソン/作品『アンジェラ/ANGEL-A』を観ました。

●感想
 ・6年振りにメガフォンを取ったリュック・ベッソンが、最も得意とする切ないラブストーリー作品だという事で、居ても立ってもいられず、初日の初回に観て参りました。

 ・観る前は、主役のアンジェラを演じるリー・ラスムッセンが「どの様な演技を見せるのか?」が正直言って不安でしたが、さすがにリュック・ベッソンが惚れ込んだだけあって、観終わった後には「アンジェラ役にはリー・ラスムッセンしか居なかった!」と思えるくらいに素晴らしい演技でした。

 ・ヒゲ面の冴えない男・アンドレを演じたジャメル・ドゥブーズも本職はコメディアンながら、アンドレの内面的な優しさ、弱さ、自信の無さ等を上手く表現しており、「憎めないダメ男・アンドレ」にピッタリとハマっていました!

 ・この作品は、大半がこの2人だけで出来上がっているのですが、2人の会話が時にユーモア有り、時にシリアス有りで、観ていて全く飽きない内容でした。ストーリーも、最初のとんでもない出会いから、時間が経つにつれて2人の心が次第に触れ合い始め、ラストには離れ難い関係にまで行き着くという心温まるもので、ダメ男の私としては大変共感出来る大好きな作品になりました!

 ・それにしても、リュック・ベッソンはキャスティングが上手いですよね!これまでの作品もそうなんですが、自分で脚本を書いているので、いざキャスティングを始めようとする時には、すでに登場人物のイメージがしっかり固まっているんでしょうね。この辺が脚本を書ける監督の強みですよね!

●採点
 ・私的評価……90点(アンジェラとアンドレの容姿や身長のギャップが面白く、このキャラ設定無くして、この作品は成り立たなかったと思えるので、「リュック・ベッソンにやられてしまった!」って感じです!劇中に何度もアンジェラとアンドレが、橋の上を歩いているシーンが引きのショットで出てくるのですが、小さいアンドレの後ろを長身のアンジェラがちょこちょこ付いて歩いている姿が、とても微笑ましく思えました。)

 ・人生に絶望した時にアンジェラのような絶世の美女に励まされたら、誰だって生きる希望を取り戻しますよね!そういった所にリュック・ベッソンの弱者に対する慈しみや励ましの様なものを感じられたので、これまでのリュック・ベッソン作品の中では一番好きな映画になりました!「出来たら、もう一回劇場で観たい!」と思っております。

 ・と言う訳でこの作品は、人生に絶望を感じている人や「映画の中でパリ観光をしている気分に浸りたい!」って方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「リュック・ベッソンは自分の容姿をアンドレに、内面をアンジェラに投影したのではないのかな?」って少し深読みして観てしまったのは私だけでしょうか?

 ・オマケなんですが、劇中で、ずーっとアンドレが右手をポケットに入れたままだったのが気になっていたのですが、これはアンドレを演じたジャメル・ドゥブーズが8歳の時に鉄道事故で右手を失ったのが原因だそうで、この右手をポケットに入れたままで演技をするスタイルは、もはや彼のトレードマークとして受け入れられているそうです。(パンフレットより)

それでは、また何か観たら書き込みます。


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