この季節、大学入試は大方の決着がつく。
勤務校ではあと一つの入試を残している。
入試の前に、教員に一つの業務がある。
それは、高校からの調査書(内申書)に
目を通す、というものだ。
私は昨年、今年とその係りに当たっていた。
私学では入試を何回も行う。
その度に、調査書に目を通した。
そして、いつも悲しくなることがあった。
成績や、出席日数等は型通りに書かれている。
私が悲しくなるのは、その後に続く頁だ。
高校3年間、各年度、学期ごとに
その生徒が、何を頑張ったか、
どんなことに興味を持って取り組んだか、
或は授業にどんなふうに取り組んだか等々を書く頁。
担任が書き、校長が印鑑を押す。
生徒が頑張った、どんな小さいことでも
丁寧に取り上げて、書かれているものが30%ほどだろうか。
あとは、かなり型通りに書いているなと思われるものが
半数ほど。
そして残りの20%くらいが、
ほぼコピーアンドペースト、つまりコピペの文章。
例えば、1学年から3学年まで通して、
「特記事項なし」のみ。
あるいは「自分の興味のあることに取り組んだ」
という抽象的な事柄のみ。
どうして、コピペと分かるかというと、
同じ学校からの受験生がいるので、
彼らの調査書を比べてみると、ほぼ同じだからだ。
今回は、全くコピペもコピペ、「特記事項なし」のみしか
書かれていない調査書にぶつかった。
この生徒だって、3年間高校生活を生きてきただろうに、
教師からみれば「特記事項なし」。
本当に生徒が可哀想になってしまう。
こちらがその生徒の人となりを知る手掛かりはゼロ。
かかれているのは評定平均値と、出席・欠席日数のみ。
教師は何を考えているのだろう。
受験はその日のテストの成績の
一発勝負で、調査書なんかは関係ないと考えて
手を抜いているのかもしれないけれど、
これではあんまりだ。
私が生徒で、この中味を見たら、
教師を信じられなくなる。
教師という職業が本当に忙しいというのは
承知しているつもり。
でも、合否にほぼ関係ないとはいえ、
だからって、コピペで済ませられるっていうのは
やはり教師と生徒の間に「人としてのかかわり」ってものが
なかったことを思わせる。
そして、さらに加えて、そこには校長印が押されている。
校長先生はその教師に一言言わなかったのだろうか?
これでいいと思ったのだろうか??
思ったから印を押したとしか思えない。
校長先生も、どうせ誰も読まないからと思ったのだろか?
と、そんなことを考えた、
うら哀しい「調査書精査」の一コマでした。
勤務校ではあと一つの入試を残している。
入試の前に、教員に一つの業務がある。
それは、高校からの調査書(内申書)に
目を通す、というものだ。
私は昨年、今年とその係りに当たっていた。
私学では入試を何回も行う。
その度に、調査書に目を通した。
そして、いつも悲しくなることがあった。
成績や、出席日数等は型通りに書かれている。
私が悲しくなるのは、その後に続く頁だ。
高校3年間、各年度、学期ごとに
その生徒が、何を頑張ったか、
どんなことに興味を持って取り組んだか、
或は授業にどんなふうに取り組んだか等々を書く頁。
担任が書き、校長が印鑑を押す。
生徒が頑張った、どんな小さいことでも
丁寧に取り上げて、書かれているものが30%ほどだろうか。
あとは、かなり型通りに書いているなと思われるものが
半数ほど。
そして残りの20%くらいが、
ほぼコピーアンドペースト、つまりコピペの文章。
例えば、1学年から3学年まで通して、
「特記事項なし」のみ。
あるいは「自分の興味のあることに取り組んだ」
という抽象的な事柄のみ。
どうして、コピペと分かるかというと、
同じ学校からの受験生がいるので、
彼らの調査書を比べてみると、ほぼ同じだからだ。
今回は、全くコピペもコピペ、「特記事項なし」のみしか
書かれていない調査書にぶつかった。
この生徒だって、3年間高校生活を生きてきただろうに、
教師からみれば「特記事項なし」。
本当に生徒が可哀想になってしまう。
こちらがその生徒の人となりを知る手掛かりはゼロ。
かかれているのは評定平均値と、出席・欠席日数のみ。
教師は何を考えているのだろう。
受験はその日のテストの成績の
一発勝負で、調査書なんかは関係ないと考えて
手を抜いているのかもしれないけれど、
これではあんまりだ。
私が生徒で、この中味を見たら、
教師を信じられなくなる。
教師という職業が本当に忙しいというのは
承知しているつもり。
でも、合否にほぼ関係ないとはいえ、
だからって、コピペで済ませられるっていうのは
やはり教師と生徒の間に「人としてのかかわり」ってものが
なかったことを思わせる。
そして、さらに加えて、そこには校長印が押されている。
校長先生はその教師に一言言わなかったのだろうか?
これでいいと思ったのだろうか??
思ったから印を押したとしか思えない。
校長先生も、どうせ誰も読まないからと思ったのだろか?
と、そんなことを考えた、
うら哀しい「調査書精査」の一コマでした。