林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

英語ゼロからの挑戦(その2)

2009年10月27日 | 英語学習
大学受験生の多くは,残念ながら中学英文法の基礎すらよく出来ていない。しかし、正しい勉強方法で集中学習すれば、1-2ヶ月程度の短期間で習得することは可能である。

最近では、受験生の英語基礎力の無さにに気づいた受験予備校教師が、やり直し英語の参考書を書いているようである。卓見であると思う。だが、全然基礎力がない高校生の場合には、ちょっと易しくしたとしても、まだまだ難しすぎることが多いようだ。たとえば、安河内哲也『安河内の英語をはじめからていねいに (東進ブックス―名人の授業)』 はダメな本の典型である。この先生は怠け者の受験生によく配慮した本を何冊も書いているのだが、これでもまだ不親切すぎるのだ。つまり、本当に中学英語が出来ないだろうとおもわれる多くの受験生のためにはならないのである。

ではどういう本がよいのかといえば、東後幸生の書いている一連の演習=参考書のようなものである。『語りかける中学英語』 のような本である。要するに、要領よくわかったふりができるような本ではなく、徹底的な演習を重ねることが出来るようになっている本が求められているのである。ただし、この本一冊で中学英語を完全マスターとはいかない。東後で勉強するのであれば、この先生の書いた本を数冊こなす必要があるだろう。また、ほとんどの場合、指導者について学ぶことが必要不可欠である。

もっとお勧めできるのは、基礎英語の1、2、3を集中して学ぶことだ。CDもついているし、内容もしっかりとしている。全部、和文英訳できるくらいになっていれば、ほぼ中学英語は完成だろう。(バックナンバーが一年分入手できるのか、残念ながら分かりません)。


私がS君のトレーニングをしたときには、上記の教材はほとんど使わなかった。(基礎英語2の暗誦をやったが)。大人の事情で全部記すことのできないのだが、それだって普通の文法書に過ぎない。東後の本等で代用できる代物だ。その本を使って、講師の私が変形練習をしたのである。もちろん完璧に英訳できるようにすることが求められる。一週間に5日、毎回3時間の猛特訓であった。言うまでもないが、宿題もたくさんあった。が、確実に成果が上がったのである。そして、その後、シリウス発展編(※)のvol2とvol3で完成させたのである。

中学基礎英語を終えたら、次にはシリウス発展編とForest(および問題集暗唱文暗誦に取り組んでみよう。そうすれば、もう高校初級レベルはほぼ終わったといえるのではないだろうか。

ここまでの段階は、公立中学でオール3レベルの成績を取れる子ならば、本人に意欲と意志さえあればほとんど誰だって可能なのである。そして、有る程度の有名な大学に合格することはできるだろう。だが、問題はそれ以降の課題なのである。(続く)

(※) シリウスは正式にはシリウス21というのですが、育伸社の出版している本です。が、残念ながら一般の方は購入することはできません。塾や学校等でご利用してください。なお、オークション等で入手可能ではありますが、中高生が独学するにはちょっと厳しいだろうと思いますので、無理して購入する必要はありません。他にも良い本はたくさんありますから、それらを利用するほうが賢明です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。