リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

私にとっての宝島

2014-12-12 23:19:35 | 2014年度冬公演
ご無沙汰しています。本公演で舞監チーフ、役者を担当しております、鈴木です。
現在は3ステージ目までが終了し、明日でいよいよ公演も最後となります。
まずはこれまで見てきてくださったお客様方に、心よりお礼を申し上げます。


ありがとうございました!



今までこのサークルで何度も公演をしてきました。

海に浮かんだ海賊船に、高校生として乗り込んだのが初めでした。
廃墟となった遊園地に、観覧車を組み立てたこともありました。
離島に残された民宿に、変わったカメラマンと写真を撮りに行きました。
時には洋館を管理する執事になったこともありました。

今私は5人が暮らすシェアハウスに、3番目の入居者として暮らしてます。

思い返せば、公演には一度として同じ気持ちで臨んだことがないように思います。
もちろん台本は毎回違いますから、同じやり方というのは通用しないでしょう。
でもそれ以上に、スタッフワークの担当がら特に自分は「人」と接することが多い為なのかなと感じます。
誰がいて、何をしていて、何を考えているのか。
今自分は何ができるのか、何の役に立てるのか。
何せ皆自分とは別の人間です。中々上手くはいかないことも多いものです。
たとえ自分の家族にだって、以心伝心とはいかないものなのですから。
しかしそんな途方もないことに少しでも近づくのが、自分の部署の役割だと私は思っています。

それが公演ごとの楽しみでもありました。そして私のちょっとした矜持です。

「所詮は他人」という言葉がありますし、そうなのかもしれません。
でもその他人と時間を共有して話せるというのは、とても贅沢なことかもしれないと思います。
そう考えると、シェアハウスに暮らす5人がちょっとうらやましく感じてきます。

劇団立命芸術劇場2014年度冬公演「My Home=home ground」、明日が最終日です。
是非、足をお運びください!
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