ニュースの疑問

日々のニュースの中で、疑問を感じたことを、分析して、裏側をえぐり、真実を探っていく。

著作権 私的録音補償金

2009年05月21日 | Weblog
 作曲家の三木たかし氏が亡くなられました。63歳ですから、天寿をまっとうしたとは言いがたい、惜しまれるできごとでした。

 その三木氏、昨年の印税収入が、一億円を越えています。

 これは、JASRACが設立されて、カラオケ、コンサート、商店のBGM、等々、どこで使用されても、代理徴収してくれるようになったからです。

 一般大衆は、毎日、汗を流し、心身をすり減らして働かないと、収入を得ることができません。
 ところが、一部の人は、一度仕事をすると、あとは他人がせっせと運んできてくれるわけです。

 著作権とは、そういうものです。もちろん、これが悪い制度だと言ってるのではありません。
 著作権という錦の御旗、大義名分を掲げることによって、著作権者ではない人が利益を挙げるためのシステムだということです。

 その中で、私的録音補償金とは、録音用メディアを購入するときに、著作権者に補償するという名目で、商品代金に上乗せされる金銭のことです。

 私的録音とは、もともと法律によって免除されている部分だったはずです。

 JASRACができて、そこにお金が集まるようになる。お金が集まると権力を持つようになる。その力を使って、さらに力の及ぶ範囲を広げようとする。

 このへんが、グレーな部分です。

 私的録音補償金という制度を作ったときに、権利者、利益享受する側だけで、一方的に決められた、と言っても過言ではない、メーカーは、ユーザーの代弁者のように見えてそうではない、利益側と持ちつ持たれつの、同じ穴のムジナ。

 この商品に上乗せされた、私的録音補償金は、JASRACによって再配分されるのですが、そこで、10%の手数料を取っています。100円の10%は10円にすぎないのですが、100億円の10%は10億円です。そんな金額が、権利者ではないのに、座して入ってくるのです。
 同じことが、カラオケ、コンサート、BGM、等々、それぞれの場面で行われている。

 お金の問題だけでなく、インターネットのことも考えないといけません。

 ダウンロードするだけで有罪とする法律が作られようとしている。

 これは、違法なアップロードをする側を取り締まるべきではないでしょうか。
 困難なほうを放置して、簡単なほうを取り締まるというのは、誰のために仕事をしているのかと問いたい。