風の中でダンス

なんでもない毎日をちょっとメモしてみる。

ハンニバル ライジング

2007年04月22日 | Weblog
正直レクター博士のファンである(笑)
ありきたりだが「羊たちの沈黙」のアンソニー・ポプキンス演じるレクター博士は不気味な魅力に溢れて怖いもの見たさの延長か(笑)激しく惹かれた。
なぜ主演男優なのか?などという声もあるなか印象的なことにかけてはまさに独走していた。
原作にかなり忠実に映画化されていたのもよかった。
で、原作もぞくぞくしながら一気に読めた。そのあと「レッド・ドラゴン」も楽しく(!)読めた。
ついでに「ブラック・サンデー」とつづけて読んでみた。これはレクターものではないけれど読み応えはあった。

レクター博士への渇望はきっと各層からあったと思う。
巨悪ではなくて強悪なのに共感を感じるのは、レクター博士がまっとうな人間には害をなさない(うーん、たぶん)というところ。
「無礼なやつは食ってやる」に現れているレクター博士の傾向(笑)がある意味愛されて(!?)いるからに違いない。
「ハンニバル」で過去の悲劇に触れた伏線を「ハンニバル・ライジング」で掘り下げて何故レクター博士が殺人者になったのかが明らかにされる。

読み始めた時はあまりに陰惨な様子が想像できたのでしばし伏せてしまった。そのうえハンニバルの叔父の妻が日本人・・紫夫人というのが納得できず(いままで日本の影があっただろうか)日本の市場が(あまり好きな表現ではないが)美味しいからそういう設定にしたのではないかと勘ぐってしまった。
読んでみると結構日本的なものには納得できる。トマス・ハリスはさほど勘違いしていないと思う。
というわけで、目下下巻を読む進めているところ。先に読んであと映画に行こうかと・・。映画の予告をちらっと見たが・・・見る気をなくす・・笑・・・・けどやっぱり行くだろう。
私の中の怪奇趣味が幅を利かせるとき。

コメント
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