今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

勇気を出して

2010年04月04日 | 食べ物&飲み物
食べてみました。

セブンイレブンで売っている花畑牧場の生キャラメルアイス。

1個、380円です。

値段は良いとして、カロリーがすっごく気になる。

だって、蓋を見ても側面を見ても、どこにも書いてないんですよ。

味はね~、若い人ならペロリとおいしくいただけるかもね。中年以降の人にはちと重いかな。私は気持ち悪くなる寸前。

カロリーは調べた人がいるようで、295キロカロリーだそうです。
だったらハーゲンダッツの方がいいね。おいしいし、気持ち悪くならない。

映画の中の携帯電話

2010年04月03日 | 映画&本&音楽&TV
最近のアメリカ映画を観て、気づいたこと。

『バレンタインデー』や『噂のモーガン夫妻』に出てきた携帯電話は100%、スマートフォンでした。

ブラックベリー、またはiPhoneばかり。

『噂のモーガン夫妻』では、夫婦それぞれの秘書が、待ち時間にものすごい勢いでメールを打っているシーンがあります。これが両手でバシバシバシバシ。

もう日本のような、パタンと折りたたみできる携帯電話は古い?


それと、予告編で観た『ウォール・ストリート』(原題 Wall Street: Money Never Sleeps)。これは1987年の『ウォール街』の続編なんですが、主人公のゲッコーが刑務所を出所する際、携帯電話を返却されるシーンがあります。
その携帯電話がぷぷぷっと笑えるぐらいデカくて、どんだけ刑務所に入ってたんだと思わせる。ありふれてるけど、うまい使い方だなと思いました。

真にリッチな人とは・・・『しあわせの隠れ場所』

2010年04月02日 | 映画&本&音楽&TV
実話、それもそんなに昔の話ではないのだから驚きです。

2009年、NFLのボルティモア・レイヴェンズの第1巡指名を受けて入団したマイケル・オアーの少年時代から数年間の話。

アメリカ南部といえ真冬のメンフィス。半そで、短パンでトボトボ歩く大柄な少年マイケルを見かけたリー・アン・テューイは一晩だけと自宅に招き入れます。
「衝動的だったかな?何も盗まないだろうか」と不安に駆られながら。

朝になってみれば、彼の姿はなく、ソファーにはきちんと畳まれたシーツと毛布が置かれていました。立ち去ろうとしていたマイケルの後姿を見てなぜか引き留めてしまうリー・アン。

その日を境にマイケルはテューイ家の一員となります。
テューイ家は裕福な一家で、夫のショーンは貧しい生い立ちながら現在はタコベル、ケンタッキー・フライド・チキンなどファストフードレストラン85店舗のオーナー。

リー・アン役のサンドラ・ブロックはいかにも南部のお金持ちというファッションです。


『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』という映画でも、テキサスのお金持ちジョアン(ジュリア・ロバーツ)が同様の雰囲気を持っていました。

どこがどうとハッキリ言えないけど、ニューヨークとかロスの雰囲気とはなんか違う感じ。

さて『しあわせの隠れ場所』(この邦題ヘンテコだけど)。
マイケルの父親は行方不明、母親はコカイン中毒、13人の兄弟姉妹はバラバラ。極貧の幼少期のほとんどを路上で過ごしたようです。
悲惨な家庭に育った子供は凶暴であることが多いそうですが、マイケルは保護能力が非常に高く、人を守ろうとする意識が強いことがわかりました。

フットボールの才能はあるようだが、気持ちが優しいため、敵の選手を跳ね飛ばすことができないんです。
フットボールファンでもあるリー・アンはコーチよりも的確にアドバイスして、彼の能力を開花させます。

テューイ家には二人の子供がいます。姉のコリンズと弟のSJ(ショーン・ジュニア)。この二人も偏見がなく最初からスンナリとマイケルを受け入れるんです。スゴイな。

特にSJはマイケルを本当の兄のように思っています。

この二人のやりとりで笑ったシーンがありました。この↓シーンです。

「そのシャツ、いいかげん着るのやめなよ。でっかいミツバチみたいだ」

学業の遅れはあったものの、概ね高校生活は順調。将来は大学でフットボールという道も開けてきました。
しかし、いかにフットボールの才能があってもNCAA(全米大学体育協会)が定めた学業成績の基準に達していなければ大学でのプレーは不可能。
テューイ家は家庭教師をつけて成績をアップさせ、名門大学から次々にスカウトがやってくる。

最終的にミシシッピ大を選んだマイケルに、NCAAはテューイ夫妻から暗黙のプレッシャーがあったのでは?と疑いをかけます。
夫妻はともにミシシッピ大の出身で、しかも熱烈なフットボールファン。
マイケル自身も自分の面倒を見てくれたのはミシシッピ大へ入れるため?と疑いを抱いてしまいます。

二人は話し合い、リー・アンはマイケルに「あなたの進路はあなたの好きなように」と言います。


この映画、いや物語で思うことは、富めるものの余裕。字面だけ見るとイヤミな印象ですが、困っている人が目の前にいるとき、素直に手を差し伸べることができるだろうかということ。
テネシー州は今でも黒人と白人の居住区がハッキリと分かれているそうです。金銭的にも精神的にも余裕がなければ他人のことなど考えていられない。しかもそれが人種的に偏見の残る地域なら尚更。事実、黒人のマイケルを同居させていることに、親戚やらリー・アンの友人たちから偏見に満ちた態度を示されます。

リー・アンは今まで自分たちが当然と思っていたことが、マイケルと知り合ったことで気づいてしまうんです。「自分たち家族はなんて幸せなんだろう」と。(これも字面だけみるとイヤミだな~)

他人のことも自分と同じレベルで考えることができ、困っている人がいたら躊躇せず手を差し伸べることができる。それこそが本物の富める人ではないでしょうか。
2010年はまだ1/4が終わったばかりですが、この映画は今年のイチオシになりました。

『ハートロッカー』で日米の差を知る

2010年04月01日 | 映画&本&音楽&TV
ヒューマックスが携帯電話サイトでやったアカデミー賞TOTOカルチョキャンペーンで映画のチケットが当たりました。

アカデミー賞に選ばれるのはどの作品かというのを予想するもので、当選したらその予想した映画のチケットがもらえるというものでした。
その時点では『アバター』かなと思っていたけど、既にもう観たあとだったので『ハートロッカー』に票を入れたら、これがもうご存知のようにオスカーを取っちゃいましたもんね。

まあ実際に送られてきたのはどの映画でもOKの業務用入場券でしたけど。

劇場は成田のヒューマックス限定です。

『ハートロッカー』はイラクで爆弾処理をするアメリカ軍兵士の話。

有名な俳優はガイ・ピアースとレイフ・ファインズぐらい。
ガイ・ピアースは早い段階で爆発に巻き込まれて死んでしまうし、レイフ・ファインズもあっという間に消えてしまいます。主役級の俳優なのに贅沢な使い方だわ。

ガイ・ピアースの代わりに赴任してくるのがジェレミー・レナー扮するジェームズ二等軍曹。コイツが命知らずで中隊のメンバーを常にハラハラさせるんです。
イラクは暑い国ですが、爆弾処理に防護服はつきもの。それを邪魔だと脱ぎ捨て、中隊メンバーとの連絡に不可欠な無線のヘッドフォンも外して捨ててしまう。でも爆弾処理の腕は一流。

現地の少年、通称ベッカムと心を通わせたりするが、ある日、ベッカムと思しき血まみれの少年の死体を発見するんです。その子の腹には爆弾が埋め込まれていました。ジェームズ軍曹はアメリカ兵である自分と仲良くしたから殺されたのではないかと悩みます。

数日後、ベッカムが自分の前に何事もなく現れたとき、ジェームズ軍曹は二度と親しくしませんでした。私も、あの血まみれの少年がベッカムでなくて安心したけど、子供が犠牲になったことは間違いなく、胸の痛みに変わりはありません。

中隊はまもなく任務が明け休暇に入りますが、ジェームズ軍曹は家族の元に戻っても満たされない。中毒のように再び任務に戻るのです。

この映画を観終わった後に思ったこと。
修羅場をくぐってきた米軍と、練習しかしたことのないわが国の自衛隊との違いです。

基地移設の問題を抱えているわが国ですが、有事の際、米軍の助けは必要だよなと。
有事がこの先まったくないとは言えない。その相手は中国?北朝鮮?
助けは欲しい、でも基地が近くにあるのはイヤ・・・とは勝手な言い分です。いったいどうしたらいいんでしょうね。

キャスリーン・ビグロー監督は、まったくもって男前な人です。
『ハートブルー』を最初に観た時、女性監督とはまったく思いませんでした。タッチは非常に男っぽかった。銀行強盗をしながら旅するサーファーグループの話。

『ブルースチール』では主人公こそ女性でしたが、警官と殺人鬼の話でした。

今回、同時期に観た『恋するベーカリー』も女性監督でした。これは女性ならではの視点でそれなりに成功しています。

男性がラブストーリーの監督をするんだから、アクション映画の監督を女性がやっても全然いい。しかもビグロー監督の場合、スキがまったくない。
監督自身が言うように「女性監督ではなく、ただの監督とよばれるようになりたい」も、彼女のような人になら近い将来誰もが認める「監督」になることでしょう。