2018年のブログです
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先日、きたやまおさむさんとよしもとばななさんの対談本を再読しましたので、こんどはばななさんのお父さんである吉本隆明さんと北山修さんの対談本の吉本隆明・北山修『こころから言葉へ』(1993・弘文堂)を再読しました。
この本はなんとなんと20年ぶりくらいでの再読で、本棚の隅っこにあったのを見つけて、もう一回読んでみました。
吉本隆明さんはばななさんのお父さんですが、じーじの世代には共同幻想論というやや難しい考えで有名だった評論家・思想家で、じーじも若い頃には何回かチャレンジしてみましたが、難しさのあまりに途中で挫折をした思い出があります。
今回は、北山さんがお相手で、赤ちゃんのこころの発達や人間の言葉の発達などの話題からはじまって、家庭や社会、こころや精神、などなどのさまざまなテーマについて、深い考察がなされています。
20年前のじーじはまだ精神分析学会に入会する前の初学者で、当時はこの本のすごさをあまり理解できなかったのかもしれません。
北山さんはまず精神分析の無意識の概念をていねいに説明されます。
そして、フロイトさんの『日常生活の精神病理学』という本を紹介して、精神病と健康の間に神経症を発見したことにふれ、正常と異常の間の橋渡しをしたことを指摘しています。
また、小児科医で精神分析家のウィニコットさんの普通でほどよい育児を紹介し、いること、いられることの大切さを述べられています。
これらのことは今のじーじならなんとか少しは理解できますが、当時はまだまだ勉強中のことでした。
吉本さんはこういう子どもの発達や育児、家庭、親子関係などに当時、関心をお持ちだったようで、かなり熱心な討議がなされ、読んでいてなかなかスリリングです。
じーじも自分の関心事や考えの変遷をふりかえることができて、なかなか勉強になりました。
いずれまた、読み返してみたい本だと思いました。 (2018 記)
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2023年12月の追記です
まだ読み返していません。
吉本さんの他の本は読んだのですが…。
頑張ります。 (2023.12 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。
1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com
高校の時に読んで挫折しました(;^_^A
今読み直したら理解できるかな。いやできないでしょう。
ばななさんの対談本は面白かったですが、吉本隆明さんとの対談本はパスです。
本はずいぶん片付けましたが、マイルームに置いてある本は繰り返し読むことが多いです。
そういう点が、図書館で借りるよりいいですね。
只今童話(村岡花子訳)を読んでます。
童話はいいですね。こころの栄養源になるような気がします。