ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

切ないメロディーなら、吉俣 良氏(作曲家・編曲家)

2009-12-31 22:09:35 | テレビ番組
「大河ドラマ「篤姫」、TVドラマ「Dr.コトー診療所」「風のガーデン」、映画「冷静と情熱のあいだ」など、数々の劇中音楽を手がける吉俣良。もともとスタジオミュージシャンだった彼は、音大出身者の多いサントラの世界では異色の存在。メロディアスで存在感の強い自身の曲を、“台詞とメロディーのツインボーカル”と表現する。」(トップランナーより引用)    4歳から10歳にかけて、ピアノを学び、高校では吹奏楽部、そして学校をでて、バックバンドミュージシャンとして17年の経験を経て、アレンジの世界へ。サントラは、メロディーが、たっていてはよくないとされてる常識をくつがえし、メロディーがきちんと聴こえることを重視しているとのことです。そして、音楽の学校をでていないことをネックとして考えるのではなく、知らないからこそできることがあると話されていました。と謙遜されてますが、現場たたき上げの幅広い底力と限りない才能を感じさせてくれます。

トップランナー
http://www.nhk.or.jp/tr/2009album/090918.html
吉俣 良氏の篤姫、聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=yWTS2BEpR6Y&feature=related


P.S.
紅白で、スーザン・ボイルさん出演。今年の話題でした。
http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0

正しい判断をもとめるなら。坂の上の雲

2009-12-27 23:43:41 | テレビ番組
秋山真之(さねゆき)(本木雅弘)は、明治28年1月末、威海衛の戦いで、自分の判断ミスにより、大切な部下を失います。傷心の真之は、東郷平八郎(渡哲也)に問います。「良き指揮官とはなんでしょうか。...結局、私は悔やむ苦しみから逃げられそうもありません。」東郷平八郎、曰く「おいも同じ人間じゃ。そいはおはんと同じこと。悩みや苦しみと無縁じゃなか。...しかし、一旦、決断したら、その決断を神のように信じなくてはいかん。決断は一瞬じゃが、正しい決断をもとめるなら、その準備に何年もの時間を要する。犠牲になった兵のためにもよく考えてほしか。良か指揮官とは何か。」そして、真之は亡き父の言葉を思い出します。「急がば回れ。短気は損気。」平八郎は、言います。「なかなか、..よか。」(坂の上の雲 第4話より)    司馬遼太郎氏の原作がスペシャルドラマになりました。1話は軽く流してしまったのですが、2話から、はまりました。軍国主義に走る日本の姿を肯定する訳ではないのですが、欧州の列強に並ぶことが日本が生き残る道という明確な目的に、ひたすら邁進する人物たちの熱いエネルギーがつたわってきます。(久石譲氏の音楽が、しっかりと盛り上げてます。)

オフィシャルサイト
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/

一切れ欠けた、ワンホールケーキ

2009-12-26 00:12:20 | テレビ番組
「つまみ食いしたみたいに1人分だけ足りないクリスマスケーキ。購入すると、ひと切れ分に相当する金額が「おすそ分け」として寄付に回り、途上国への食糧支援プロジェクトに使われる。NPO法人「ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)」(東京都新宿区)の「ラブケーキプロジェクト」だ。」(産経ニュースより引用)    クリスマスの日に、父親が、日ごろ買わないケーキを買って家路へと急ぎます。小学生ぐらいのお子さんが、楽しみに待っていたのですが、ケーキの箱を開けると、一切れ欠けたワンホールケーキが。「お父さん、たべちゃったの?」と聞かれる。でも、そこで、「これはね。恵まれない子供たちへの寄付なんだよ。」と説明すると、家族、皆が、暖か気持ちになるという映像がテレビで放送されてました。この一切れがどこに行ったのだろうと、つまらないことを考えてはいきません。そのことに目を向けて、それぞれの人が意識することに大きな意味があるのですから。こういうニュースは、正直言って、いい話だと思いました。

産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/091208/sty0912080807002-n1.htm

クリスマスイブの清浄なる世界で、誰もがかなえたい切ない想い

2009-12-20 00:56:37 | 音楽
「雨は夜更け過ぎに
 雪へと変わるだろう
 Silent night, Holy night
 きっと君は来ない
 ひとりきりのクリスマスイブ
 Silent night, Holy night」
(作詞、作曲 山下達郎 「クリスマス・イブ」より引用 )

「コラムニストの泉麻人さんは「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう」という歌詞で、南岸低気圧が進んで気温が下がり、雪が降りだす東京の気候が浮かび、そんな夜の街を寂しく歩く主人公を想像できると言う。「この曲はバブル後の、質素になったクリスマスの風景のほうがなじむと思いますね。」」(朝日新聞 beより引用)    当時、JR東海のCMで話題になったこの歌が、今でもなぜ、この季節のベストソングなのか。それは、イリュージョンとも言えるクリスマスイブの清浄なる世界で、誰もがかなえたい想いとして、しかし、本当はそうでもない普通の日常に流されてることに多くの人々の共感を呼ぶからでしょうか。

「クリスマス・イブ」、聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=5MmYaYXLjTw

こちらは、話題になったCM(JR東海 X'mas Express 歴代CM 1988年~1992年)
http://www.youtube.com/watch?v=ZGu7SGxNWyo&feature=related

ビンにはいったコーヒー牛乳

2009-12-17 23:04:50 | ショートショート
めずらしく晴れた日のブランチ時だった。
週末のつかれきった体を、やっともちあげた時だった。
君は、突然、温泉にいきたいと言う。
この日の夜は、別の用事があって、ゆっくり過ごしたい日曜だったので気のりがしなかった。
「すっごく、いいお湯なんだよ。だから、一度、つれていきたかったから。」
もう、すっかり、行く事になっているようだ。
「高速は、かんべん。」と運転力が落ちたぼくは、逃げの体制である。
「最近、堤ルートが開通して速くなったから、すぐ着くよ。」と君が運転、ぼくは助手席ということで、ひっぱられることに。
ここまで言うからには、かなりの穴場なのかもしれないと思った。

しかし、久しぶりに乗る君の運転は、ぼくより少しましなぐらい、ほんとに、へただった。
道を知っていると自慢していた君だったが、それも、雲行きがあやしくなってきた。
唯一、救いだったのは、ナビがついていること。これで、あっちだ、こっちだといいながら、なんとか目的に着くことができた。

目的の温泉だが、ぼくは、ちょっと首をひねった。そう、それはまさしく銭湯という言葉にふさわしいものだったのだ。料金が300円というのも安すぎである。
しかし、ここまで来たら行くところまで行くしかない。当然のごとく男湯に入る。
雰囲気は、まったく、これはただの、銭湯である。ただし、硫黄の匂いがした。湯は実になめらかで、熱すぎることもない。
湯につかって、足を思いっきり伸ばし、頭をあげた。眼にはいってきたのは、高めの広い窓ガラスを通して、冬のゆるやかな日差しが拡散して差込み、ぼんやりと浮かぶ湯気が白んで輝き、体を洗う男たちがシルエットになった。超度近眼のぼくの眼を通しても、これは絵になると思った。こんな気分で湯に浸るのは、10年ぶりぐらいかもしれない。
湯から上がって、待合室で待っていると、ずいぶんして君は現れた。「これ、これ、こういうときは、これでしょ。」と懐かしいビンにはいったコーヒー牛乳を君は、いっきに潤した。ここは、銭湯のような温泉場なのだと思った。

(このショートショートは、30%、フィクションです。)

イン・ハー・シューズ、人は皆、罪を背負っている。だから、いつかはわかりあえる。

2009-12-13 23:05:10 | 映画
「キャリアはあるけれど、女としての自信がない姉。ルックスは抜群だけれど、仕事さえない妹。そんな正反対の姉妹の葛藤という“女性映画”な題材を、“男のドラマ”が得意なC・ハンソンが料理する。なんだか意外な気がするけれど、これが、ハンソン演出だってことはおろか、監督が男だとか女だとか意識させない世界に。いや、原作者も脚本家も女性だからか、姉が大切にしまいこんでいる高級ブランドシューズを、自分の力じゃ到底それを買えない妹が勝手に履いて出かける生理的にNGなオープニングをはじめ、自堕落な妹と実はそんな妹を甘やかしているような姉の関係を随所に端的に映しだして苛立たせるのも事実なのだが。」(eiga.comより引用)    たまたま録画した映画ですが、前半は思いのほか面白いので、つい観てしまい、後半ややなかだるみ、もう少し短くまとまっていてもと思いました。しかし、時間とともに人は変わるということを理解させるには、2時間超は必要なのかも。妹役のキャメロン・ディアスは、後半になるほどに魅力がよくひきだされてます。姉役のトニ・コレットも負けずに魅力的でした。職業を転々とした末、老人ホームで働くことになったマギー(キャメロン・ディアス)は、元教授だった老人に、本を読んでくれと頼まれます。E・E・カミングスの『I Carry Your Heart With Me』という詩なのですが、これを転機に彼女は変わりはじめます。「毎日、私たちは何かを失っている。だから、失うことを学ぶことは難しくない。」これは、心の中では失うことの辛さをよく知っているから生きてくる言葉です。それでは、何を失うのか。友達、肉親、そこに一つの答えはありませんが、「あなたの心に、私の心を、重ねよう。」とこの詩は締められていて、この映画では唯一、靴がそれを表してました。(キャメロン・ディアスの笑顔は、素敵です。)

eiga.com
http://eiga.com/movie/1450/critic/
オフシャルサイト
http://movies.foxjapan.com/inhershoes/

小売り再建家エキスパート、大久保恒夫氏

2009-12-10 23:51:21 | テレビ番組
「大久保は週の半分はオフィスを離れ、店の売り場へと足を運ぶ。見るのは3つのポイント。品切れがないか、掃除が行き届いているか、そして、あいさつができているかだ。どれもごく当たり前のことだが、大久保が最も大切にする「客に喜んでもらう」売り場作りのために欠かせない。喜んでもらうことを第一に考えることが、結局は売り上げや利益にもつながることになる。」(プロフェッショナルより引用)    ユニクロ、無印良品、ドラッグイレブン、成城石井と苦境から大幅な黒字化をもたらした大久保恒夫氏。消費不況のまっただなか、不況に負けない小売り再建家として大久保恒夫氏が改革の最前線で活躍されている模様を放送されてました。売り上げノルマといった目先の目標にとらわれず、自ら考え、動く人を育てることが、お客に喜んでもらえることにつながるとのこと。つまり、お客様に喜ばれる行動をとったら評価するという考え方です。(調査会社が客となって来店し、モニタリングをする。(挨拶がきちんとできているか等))人は変わる。だが、変えるのではなく、変わるきっかけを作り、後は変わるのを待つ忍耐も必要とのこと。最後にいい言葉をいただきました。「成功しても、失敗しても、人は必ず成長する。」

プロフェッショナル
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/091110/index.html

搭乗手続き、ぎりぎりセーフ

2009-12-05 23:24:06 | その他
ここ3年ほど、出張がなかったのですが、この夏場から、3週間の大阪、出張に始まり、先々週、再度、大阪日帰り、さらに今週の金曜も、東京日帰りでした。まあ、上司が定年前で、急に出張に行く意欲がなくなったのか、降りてくるというのもあるのですが。正直に言って、出張は苦手です。特に飛行機が苦手なのです。飛行機に乗る前は、いつも、これで何かあっても、思い残すことはないかと考えるほどです。そのわりには、窓際を確保し、午前中の行きの飛行機では、主翼の下に広がる、じゅうたんのような雲をコンデジで撮っていたりします。しかし、帰りは金曜の夜のドル箱路線として、747になるので、怖くてたまりません。こんなに大きな老朽化した金属の物体が空に浮くのですから、無理してる感じが強くて、たまらんのです。しかも、エコノミークラスは本当に狭い。足がしびれました。話を戻して、帰り京浜急行で羽田に行くつもりが、逆方向の都営地下鉄鈍行に間違えて乗って、あせりました。東銀座、宝町となって、やばいと思い、元いた位置まで戻るのに、駅員にスタンプを押してもらい走った、走った。(戻る方向は、同じホームではなく、別の入り口から入りなおす必要があり、それが遠いのです。)なんとか搭乗手続きをぎりぎりセーフで、帰ってきました。(搭乗手続きで、ひっかかりました。カバンの中のペットボトルのお茶です。)

濃霧の中の風景

2009-12-05 23:08:18 | ココロ
冷えきった地表に、緩んだ空気が急激に流れ込んだためか、発車する駅に、濃霧が発生していた。列車が走り出すと、窓からのながめは、まるで雲が降りてきたかのような風景であった。周りの田んぼを、すっぽりと隠し、ところどころにある民家の屋根だけがのぞいていた。そんな風景も、不思議なもので、トンネルをひとつ越えると、あたり一面、すっきりと晴れ渡って、空気が透き通っているのだ。そして、また、次のトンネルを通り過ぎると、再び先ほどの濃霧の風景である。雲の中を走る列車は、夢とうつつとの間を行ったり来たり、それを楽しんでいる自分がいた。

建築家、藤本壮介氏の語録(トップランナー)より

2009-12-02 22:29:58 | テレビ番組
「人が暮らすためには、身を隠す場所が必要。」
たとえ家族と暮らしていても、一人になれる場所で、自分と向き合うことは、大切だと思います。まあ、究極、トイレですが。

「自信というより、楽しいから仕事は進む。」
そう言ってみたいものです。しかし、不条理な仕事も、馬鹿になって、無心でやれれば、それもよしです。そういう割り切りは、必要だと最近よく思います。

トップランナー
http://www.nhk.or.jp/tr/2009album/091106.html