ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

ちっぽけな幸せも、なかなか手にできないこの時代に

2012-07-30 23:30:13 | 言葉
香山リカさんの、「しがみつかない生き方」を読みました。肩の力が抜けて自然体になれる。もう、それだけでも、幸せなことではないでしょうか。以下、ポイントを列記してみます。詳細は、本を手にして読んでください。
 
「ちっぽけな幸せも、なかなか手にできないこの時代、少しでもそれに近づくためには、私たちひとりひとりは、どういう心がけで、何をすればよいのか。」

・あいまいさの大切さ
「「あいまいなまま様子を見る」という姿勢はまた、自分と違う考え方、生き方を排除せずに受け入れるゆとりにも、どこかでつながるものだと思われる。」

・老・病・死について
「生産や消費をすることが善、と考える社会が「老いは悪」という価値観を形成し、高齢者を追い詰めるような仕組みや制度を作っていく。しかしそれこそが、「究極の恐怖は死」という人工的な感覚を生み、若い人をも含めて世の中の雰囲気を次第に暗くしている元凶になっていることに、私たちは早く気づくべきだ。」

・仕事に夢をもとめない
「人はパンのみにて生きるにあらず。しかし、パンなしで、愛の実践も夢の実現も不可能なのもまた事実だ。...深い意味がなくても仕事をし続けるのは、それじたいでけっこう意味があるのではないか、と思うのである。」

・耐える力の大切さ
「人々が本当に必要なのは、”誰からも依頼がない”といったときに自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」のほうだと言えるのではないだろうか。」

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
香山 リカ
幻冬舎


本当に心をかよわせるというのは

2012-07-25 00:11:22 | テレビ番組
朝ドラ、梅ちゃん先生を録りためて、まとめて時々見てます。批判的な視聴者もいるようですが、私は、笑いあり涙ありで、ドラマとして素直に楽しんでみてます。

あるスナックでの一場面。坂田が松岡に指南します。
松岡「あなたは、女性の扱いが、随分と、お得意のようですね。」と皮肉っぽくもねたむ。
坂田「そんなこともないと思うが。...」
松岡「僕は、どうも、人間味が足りない。理屈ばかりで、人の心がわからない。...らしいんです。」
坂田「ああ、そう。...」
松岡「たぶん、僕は、梅子さんのことなんか、ちっとも、理解していないんです。」
坂田「いや、男と女なんて、そうそう理解しあえるものじゃないよ。理解してないからこそ、あれやら、これやら、楽しむのが、これ、人生ってもんだ。」
松岡「はあ。...」となんとなく同意。
......

松岡「そんなに女性にもてたら、いくらだって結婚もできたでしょう!」とまた、からむ。
坂田「君ねえ。表面上、うまくやるのと、本当に心をかよわせるというのは、違うんだ。君も、心配するなら、そっちだろう。梅子くんや、患者さんと本当に心をかよわせることができるかどうか、そりゃねえ、..口のうまさは関係ないぞ。」
松岡「心をかよわせる?...未知の領域だ。」とひとり言のようにつぶやく。

その後、アメルカ留学の話を受けた松岡は、梅子に、...う-ん、松岡は、かなり難しい男です。

松岡・・・梅子の彼氏
坂田・・・梅子が、開業医として生きる決断に影響を与えた、町医者。

梅ちゃん先生、「ふたつの道」
http://www9.nhk.or.jp/umechan/story/16.html

ハンバートハンバート、「虎」がまわる。

2012-07-25 00:08:56 | 音楽
さて、ハンバートハンバートの3曲目の紹介です。自分に正直であればあるほど、刹那的な気分に、どっぷりと浸かることも、時にはよいのではないでしょうか。この世は、思うようにならないことばかり、そして、不条理なことばかりです。

「人の胸に残るような
 そんな歌がつくれたら

 負けた、負けた、今日も負けだ
 光るコトバ見つからない
 酒だ、酒だ、飲んでしまえ
 虎にもなれずに溺れる」

(作詞、作曲:佐藤良成)

虎、聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=UFbIuynhLFI&feature=related

さようなら君の街、そして、あの頃の僕との出会いと別れ
http://www.youtube.com/watch?v=jh05F8rLMyc

シングルコレクション 2002-2008
クリエーター情報なし
ミディ


歳を重ねることについて

2012-07-17 01:34:52 | ココロ
今から25年後には国民全体の約3分の1が高齢者になると予測されている日本です。高齢化は、経済的に国力が落ちると思われてますが、本当に良くないことばかりなのでしょうか。高齢化の先進国(イギリス等)に学ぶものは、多いのではないかと思います。特に日本は、アメリカの影響もあって、若いことが良いことで、老いることが良くないことと考える風潮があります。以下の本は、そういう概念を変えてみることができる良書だと思いました。

「あてにしない生き方」(井形慶子著)
  イギリスのライフスタイル

「I am old, So I am free!」(歳をとった。いよいよ私は自由なのよ!)
「Money is not the object」(金が最終目的ではない。)

「ある時、「スープキッチン」(補足)で働く老婦人があまりに忙しそうだったので、私は「大変ですね。」と声をかけました。すると彼女は笑って片手をブラブラと振ってみせました。「とんでもない。私の片手はいつも誰かのために空けてあるのよ。必要とされればいつでも差し出せるようにね。」老婦人の言葉に、私は思わず自分の両手を見つめたのでした。」
 → 日本の社会は忙しすぎて、私たちは、いつも両手がふさがっているのですね。これからは、物事の考え方を見なおしてみること、それが日本の閉塞感を解放するのだと思います。

「人生を輝いて生きるのに、年齢は関係ない。」

(補足)スープキッチン: イギリスの都市部を中心に、ホームレスの方に食事を配給する施設。このスープキッチンは、民間人、ボランティア団体、企業によって支えられている。


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もう一つ、歳を重ねることについて、ビートルズをプロデュースしたジョージ・マーティン(現在、86歳)は、次にようなことをテレビ番組で語ってました。
「歳をとることは、弱虫になることではない。詩人、ディラン・トマスのように絶望しても仕方がない。幸運だから、歳をとるのだ。明日は、わからないから、毎日を一生懸命、生きる。私は、そんなふうに考えた。」

あてにしない生き方 (中経の文庫)
井形 慶子
中経出版


夜のジョギング

2012-07-11 23:57:44 | 健康
ここ二週間ほど、急に思い立って、ジョギングを始めました。
わずか15分ですが、原則、毎日続けようと思ってます。
明るめで、広い歩道なので、走りやすいです。
今日は、橋のたもとまで行って、折り返した頃、雨がひどくなってきました。
でも、夏は、濡れながら走るのも、気持ちのよいものです。
走った後は、頭の中まで、血の流れがよくなったようで、結構、くせになります。
さて、いつまで、続くでしょうか。

ダイヤモンドは、丁寧に磨いて傷をつける。そして、また、丁寧に磨く。

2012-07-09 23:51:28 | ココロ
私は、最近、自分中心の生活に未来があるのかという点で、反省すべき点を多々感じてます。今まで、まだまだ、自分に対して甘いところがあって、好き勝手やらせてもらえる環境があった。しかし、日本の社会は縮小し、その分、厳しくなってきていることは言うまでもありません。そんな時だからこそ、限られた大事な人々のためには、自分の時間を必要なだけ提供することがますます大事になってきているのではないでしょうか。そして、その行為の中に、自分のこととして喜びを感じることは、とても健全でかつ自然なことだと思うのです。さて、以下のブログで、そのための重要な要素として、人の心がわかるようになるには、どうしたらよいか述べられてました。共感したので、列記します。

「辛い体験、忌まわしい過去というのは早く忘れ去りたい。しかし私は、この経験こそ人生の宝だと思っています。ダイヤモンドは、丁寧に磨いて傷をつける、そしてまた磨いて傷をつける、という作業を繰り返しながら輝きを増していくといいます。私は、苦痛に耐え、苦労した経験を噛み締め、内省し、そこから何かを感得する瞬間こそ、自分が成長し、豊かになっている、輝きを増しているときなのだと思っています。」(永井千佳さんの音楽ブログより引用)

永井千佳さんの音楽ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/nagaichika/2012/07/post-ce8a.html

ばあさんズ解放運動の戦士、介護福祉士、和田行男

2012-07-02 22:58:28 | テレビ番組
認知症介護のエキスパート。

「人として、”普通に生きる姿”を支える。」
介護というのは、その人の持っている力を、その人が生きていく必要なことのために引き出して行くことだと思う。ぼくは、最期まで人として生きて欲しいので、誰もが自分の持っている力で生きていくことが大事だと思う。認知症で使えなくなっていくならば、使えるように応援していくのが、ぼくの仕事。

しかし、普通に過せるよう支えるのは簡単なことではない。
何ができて何ができないのか、いくつもの身体能力を身近に親しみながら、さりげなくチェックしていく。

「何があっても、”人の尊厳”を守る。」
その向こうに、リスクがいっぱいあるとわかっていても、その人が自分の意志を行動に移せることが、とても大事なこと。

介護の世界にはいって、25年。
それでも、自分がどうしようもなく無力だと感じてしまう。
いい時もあれば、悪い時もある。それでも、笑顔を絶やさず、前を向く。

プロフェッショナル
http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0625/index.html

元祖パワー・ポップ、バッドフィンガー

2012-07-02 22:45:57 | 音楽
アップルからデビューしたためかビートルズの弟分というレッテルでみられがちなバンドであり、またメンバーの二人が悲運の死をとげたということから、数々の名曲を残しながらも、十分に評価されていないのが残念です。以下の曲は、当時(1971年)、日本でも大ヒットしたものです。美しいメロディーラインとぴったりの今でも共感できる歌詞だったのだと改めて思いました。

Carry on till tomorrow
there's no reason to look back
Carry on, Carry on, Carry on
明日まで続けよう
後ろを振り向く理由はないだろう
続けるんだ、続けるんだ。

Beyond the shadows of the clouds and onward to the sky
Carry on till I find the rainbow's end
For my life's too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on
雲の陰の向こう、空に向かって
虹の果てが見つかるまで続けよう
人生は短くて、日出を見るのも待てないから
立ち止まれないというのはわかっているから

(Carry On Till Tomorrow ,Badfinger,Songwriters: Tom Evans, Pete Ham)

Carry On Till Tomorrow - Badfinger
http://www.youtube.com/watch?v=wrEggYMu-1s&feature=related

シャウトしたければ、こちら。No Matter What
http://www.youtube.com/watch?v=Xoke1wUwEXY&feature=related