ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

イン・ハー・シューズ、人は皆、罪を背負っている。だから、いつかはわかりあえる。

2009-12-13 23:05:10 | 映画
「キャリアはあるけれど、女としての自信がない姉。ルックスは抜群だけれど、仕事さえない妹。そんな正反対の姉妹の葛藤という“女性映画”な題材を、“男のドラマ”が得意なC・ハンソンが料理する。なんだか意外な気がするけれど、これが、ハンソン演出だってことはおろか、監督が男だとか女だとか意識させない世界に。いや、原作者も脚本家も女性だからか、姉が大切にしまいこんでいる高級ブランドシューズを、自分の力じゃ到底それを買えない妹が勝手に履いて出かける生理的にNGなオープニングをはじめ、自堕落な妹と実はそんな妹を甘やかしているような姉の関係を随所に端的に映しだして苛立たせるのも事実なのだが。」(eiga.comより引用)    たまたま録画した映画ですが、前半は思いのほか面白いので、つい観てしまい、後半ややなかだるみ、もう少し短くまとまっていてもと思いました。しかし、時間とともに人は変わるということを理解させるには、2時間超は必要なのかも。妹役のキャメロン・ディアスは、後半になるほどに魅力がよくひきだされてます。姉役のトニ・コレットも負けずに魅力的でした。職業を転々とした末、老人ホームで働くことになったマギー(キャメロン・ディアス)は、元教授だった老人に、本を読んでくれと頼まれます。E・E・カミングスの『I Carry Your Heart With Me』という詩なのですが、これを転機に彼女は変わりはじめます。「毎日、私たちは何かを失っている。だから、失うことを学ぶことは難しくない。」これは、心の中では失うことの辛さをよく知っているから生きてくる言葉です。それでは、何を失うのか。友達、肉親、そこに一つの答えはありませんが、「あなたの心に、私の心を、重ねよう。」とこの詩は締められていて、この映画では唯一、靴がそれを表してました。(キャメロン・ディアスの笑顔は、素敵です。)

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