ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

客室乗務員が座ってきたり、女性の頭が。...

2009-07-29 22:36:52 | その他
昨日、2年ぶりの東京出張(日帰り)でした。今回は、ANAにて、東京へ行くこととなり、事前にチケットレスの手続きを済ませて、の当日でした。(いつの間にか2次元バーコードが導入されていて、しくはっく。)福岡空港に着くと、いきなりアクシデントが発生。私が予約していた便のみ欠航です。(部材や、整備の遅れとの事。)幸い、福岡空港に着いたのが早かったので、その前の便に急遽、変更できました。(かろうじて、空いていた後方真ん中の席へ。)さて、搭乗中、自分の席を探しあてたその時、本当に偶然でしたが、席の隣に、知っている人が。しばし、話していると、客室乗務員(キャビンアテンダントとも言う。)の方から、「ここの席ですが。...」と声をかけられる。実は、私の席は、ひとつ前の列だったようで、列を間違って座っていた訳です。この後、やりとりがあって。...なんと、私が間違えて座った席は、その客室乗務員の方が座る席だったのです。(普通の一般席です。)どうも、単なる移動手段として、座られてる模様。(ただ、すわっているだけで仕事をしてません。)私は、本来の席に座りなおしました。左側、怪しくもおおきなマスクをしている方、右側、またしても、別の客室乗務員の方。...と落ち着かなくも、飛行機はかなり揺れながら、羽田に無事、到着。今回は、初めて、京急線で、目的地までいきました。途中から、都営地下鉄になるのですね。(時間があればモノレールの方が私はすきです。)さて、仕事をすませて、ばたばた、帰ります。帰りの便は、予定通り乗れました。せっかくの窓側でしたが、主翼のあたりで、外の景色が一部しかみえない。こんな時は、ヘッドホンで音楽を聴きながら寝るにかぎる。としばしの時間が過ぎ、今度は、左わき腹あたりにかすかに触ってくるものが。お隣席の女性の方が、完全に熟睡中。境界線を越えて、私の左わき腹あたりまで頭がさがってきています。いったい、どこまで、この頭は下がってくるのか、眠れません。(その方の頭を持ち上げるわけにもいかず。)...そういう状況なので、ヘッドホンからの、ANAスカイチャネルが流すエキセントリック・ロックのボリュームを上げて、気を静めます。ああ、こうして、落ち着かない、不慣れな日々は、あわただしく過ぎてゆくのでした。

普遍的なテーマ、「おくりびと」

2009-07-26 22:58:21 | 映画
私の住んでいる福岡は、ここのところ記録的な集中豪雨となりました。早く、雨が止むのを祈りつつ、レンタルDVDを静かに観てました。こんな天候にぴったりと言ってようかどうか迷いますが、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」です。「遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。監督は「壬生義士伝」の滝田洋二郎、音楽を久石譲が担当。ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。第81回アカデミー賞」(eiga.comより引用)    死というテーマは、日常生活の中では、あまり意識することがなく、できれば避けてとおりたいものです。それはやはり、正直に言って死とは怖いものであるからでしょうか。しかし、誰もが、いつ訪れるかわからない絶対に逃れられないものです。それを真正面から向き合わせてくれるこの映画は、そのテーマの重さに負けず、観てよかったと言わせるものがある、絶賛できる出来栄えです。主演の本木雅弘さんは、この企画に関わっただけあって、納棺師の技の域に達してるかのような名演技でした。そして脇を固める山崎努さんも、熟練された演技で言うことがありません。主演の妻役には広末涼子さんです。重いテーマだけに、このキャスティングも納得。さて、食べるシーンがでてきますが、私たちは生き物の犠牲の上で生きることを享受しているという当たり前のことに気づかされます。それから、この映画には、気になるセリフは全体的にちりばめられているのですが、一つだけ。性同一性障害の子に先立たれた親の言葉が妙に胸に響きました。「当面、ああなってから、あいつの顔をま
ともに見たことがなかったです。だけんど、微笑んでる顔しているのを見て、女の子のかっこしてても、おいの子やのって。...ほんとに、ありがとうございます。」何か、親子の複雑な感情に、自分の心が重なると目から汗が、止まらない、止まらない。...高齢の両親のことも重なって。...この映画は、それぞれの肉親の機微に触れるたびに、心が微妙に動かされる、日本人でないとできない作品だと強く感じました。(久石譲氏の音楽が、素晴らしかったです。) 

eiga.com
http://eiga.com/movie/53337
当映画のオフィシャルサイト
http://www.okuribito.jp/statics/

気になる言葉、「大河ドラマ 天地人」

2009-07-25 22:58:29 | テレビ番組
伊達政宗、曰く「武士とは戦うこと也。」直江兼続が答える。「まずは、己の心と闘うことが肝要。そして、守る者あればこそ戦う。守る者なければ、戦ったとして意味なし。」(大河ドラマ 天地人(7/19放送分)より引用)    心に響きます。たとえ、動機付けができなくても、リスクを背負って、前に進むことを決めるとしたら、自分にとって、大切にしている人たちのために、苦手なことでも頑張らなくてはと。

チェ 28歳の革命、チェ 39歳の別れの手紙、「祖国か、それとも、死か」

2009-07-21 22:55:10 | 映画
「偉大な革命家でカリスマ的存在ともなっているチェ・ゲバラの、闘士としての半生を2部作で描く歴史ドラマの前編。フィデル・カストロと出会ったチェ・ゲバラが、キューバ革命へと突き進む過程がドラマチックに展開される。監督と主演は『トラフィック』でも数々の映画賞に輝いた、スティーヴン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロ。フィデル・カストロは、『ウェルカム!ヘヴン』のデミアン・ビチルが演じる。」(シネマトゥデイより引用)     2本を立て続けて観ましたが、4時間25分という超大作です。ドキュメンタリータッチで、自分がその場で、体験しているような錯覚を感じます。エルネスト・チェ・ゲバラ(チェ・ゲバラ)が、どのような人間であったかを知りたいという想いで、最期の瞬間のあり方まで、目が離せなくなります。チェ・ゲバラは、英雄、そして絵になる男と言ったイメージが先行してますが、その人間的な細やかな内面の魅力も、決して感傷的ではなく、淡々と描写されてます。この映画は、膨大なリサーチやインタビューに基づいて、シーンの細部を再現し、事実に基づいて作られているだけあって、誇張やオーバーアクション等は見受けられませんが、実にリアルに迫ってきます。資本主義での搾取される人々を開放するための武力闘争を、現在のモラルに当てはまるのは難しいと思います。しかし、1960年代の圧制的な政権配下の中南米の状況において、ゲリラ活動により革命を起こし、社会の秩序を立て直す、熱い情熱と高い志は、今、客観的に見ても、求めてやまないものがあると思います。

エルネスト・ゲバラ、追記。
アルゼンチン生まれ、医者にして、革命家。
持病(喘息による発作)を持ちながら、過酷な環境でのゲリラ活動に邁進。
ゲリラの規律として、同志内部での脅しや暴力を許さない。
「神を信じるか。」という問いに、「人は神を信じるが、私は人を信じる。」と語った。

シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0006789
当映画のオフィシャルサイト
http://che.gyao.jp/

おじけづいて、引き返したくなった時に聴く曲

2009-07-17 23:05:08 | 音楽
おじけづいて、引き返したくなった時に、ぴったりの曲。思い出しました。もう、5年前の曲でしょうか。ミスチルで、一番、お気に入りの曲でして、またPVが見るほどに印象に残るショートストーリーになってます。私たちは、悲しいことがあっても、希望があっても無くても、日々の生活に追われながら生きていくしかないのです。だとしたら、どう生きていたいか。このPVは、生活に疲れきった中高年世代をとりこむ泣き所が、実に上手いと、うなづいてしまいます。

「ねぇ くるみ
 時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
 生きる事は実に容易い

 ねぇ くるみ
 あれからは一度も涙は流してないよ
 でも 本気で笑う事も少ない

 どこかで掛け違えてきて
 気が付けば一つ余ったボタン
 同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
 出会う事で意味が出来たならいい
 出会いの数だけ別れは増える
 それでも希望に胸は震える
 十字路に出くわすたび
 迷いもするだろうけど」
 (作詞、作曲:桜井和寿 Mr.Children「くるみ」より引用)
(「くるみ」とは、「これから来る未来」を略して擬人化したという一説あり。)

Mr.Children「くるみ」、聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=UGbqOjD2Lq8

声に出して読みたい太宰治

2009-07-14 23:10:00 | 言葉
「申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷(ひど)い。酷(ひど)い。はい。厭(いや)な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。....ざまあみろ!銀三十で、あいつは売られる。私はちっとも泣いてやしない。....私は、けちな商人です。欲しくてならぬ。はい、有難う存じます。はい、はい。申しおくれました。私の名は、商人のユダ。へっへ。イスカリオテのユダ。」(文豪ナビ 太宰治「駆け込み訴え」より引用)    舞台の脚本のような勢いを感じさせ圧倒的な力に引き込まれます。そして、最後にイエスの使徒であり、裏きり者として有名なユダ本人であることを名乗る結末です。一見、なにか正しいこと勢いよく主張しているようですが、その本人がとんでもない人間。(この逆もあるかもしれません。)そこにわかりやすく光をあてるわずかな文章表現です。(背信行為は、現代でも、いたるところで行われてます。)

もし、何かを失っても。

2009-07-12 22:56:01 | ココロ
何かを得ると、何かを失う。
これは、いろいろな意味にとれますが、人の人生の常ですね。
たとえば、経済的に成功していても、忙しくて自分の時間がもてないとしたら、
人間的に豊かかどうか疑問です。
または、結婚したら、束縛され自由を失うということもあるでしょう。
何かを失っても、その代わりに何かが得られたと言えるようにしたいと最近、思ってます。

映画監督、西川美和さん、すべて、オリジナル脚本の強み

2009-07-10 22:22:31 | テレビ番組
「2006年、監督2作目となる長編映画『ゆれる』が、カンヌ国際映画祭監督週間へ正式出品され、国内でもブルーリボン賞監督賞を受賞。人間の奥底に潜む残忍さを見事に描いた作品と高い評価を受ける。今年、3年ぶりのオリジナル作『ディア・ドクター』を完成させた西川。」(トップランナーより引用)     気持ちがゆっくりならないのか、最近、映画を観ていません。西川監督の作品も、そのうち観たいと思いました。「ディア・ドクター」で主演として笑福亭鶴瓶さんを抜擢した理由は、どこまでも善人にみえるけれど、根っこのところがわからない方だからとのことでした。結構、刺激的な言葉が飛び交ってました。誰もがかくしておきたい感情を描きだすとか。人間のグレーゾーンを、怖いくらいにみせていくとか、また、女性のいやらしさを描く意味とかです。すべて、オリジナル脚本というから、ぶれない強みは、熟練の俳優さんからも、お墨付きです。

トップランナー
http://www.nhk.or.jp/tr/2009album/090619.html

夏の匂い

2009-07-09 22:59:09 | ココロ
激しい雨脚は、私の足元を一気に流していく。
でも、そんなことは、どうでもよかった。
なぜ、君は何も言わずに、勝手な行動をとるのだ。
心の中で、ぶつぶつと煮え切らなかった。

そうこうしているうちに、小雨になったかと思うと、
夏の日差しが、雨雲の間から、割って差し込んできた。
君は、まぶしそうに手をかざしながら、
赤になりかかった信号に、駆け込んできた。
鮮やかだった、あの日ことが、一瞬、よみがえった。
濡れた路上から、水蒸気が巻き返し、夏の匂いがした。

太宰治生誕100年、ダザイくんの手招き

2009-07-03 23:16:04 | ココロ
「世を去って60年以上経つにもかかわらず、太宰治の作品群は現代の若者層に異様なほどの人気を誇っている。特に教育関係者が驚くのは、中高生の読書感想文に、教育現場では敬遠されがちの『人間失格』が圧倒的に多いこと。出版部数も前年比550%、多くが10代20代の若者である。背景には「時代の空気に違和感をおぼえた若者たちの共感を呼んでいる」ことや「句読点を多用するブログに似た太宰文学が受け入れられやすい」などの理由があるという。」(クローズアップ現代6月22日より引用)    太宰治生誕100年ということで、本屋でも脚光を浴びてます。私は、太宰治作品には、あまりいいイメージを持ってなくて、退廃的なマイナス面の固定観念があり、じっくり付き合おうとしてこなかったのです。そこで、本屋で手はじめに「文豪ナビ太宰治」を買ったのですが、まずは、読まなくて、何も語れません。さらに2冊ほど購入しました。重松清氏の興味ひくコメントがありました。以下、引用です。「他人の目が気になってしかたないひと。過去の失敗を思い出しては頭を抱え込んでしまうひと。...一人でいると寂しいのに、友だちのことがときどきうっとうしくなるひと、...前を向いたままあとずさりするひと。生きているのが少しつらくなったひと。でも死にたくないひと。...でも自分は世界でたった一人のかけがえのない存在だと信じたいひと。--要するに、ぼくたちみんな。太宰治を読もう。ここには「ぼくたち」がいる。セコくて、自意識過剰で、周囲から浮いてしまうことを警戒しながらも他人とはひと味違う自分でありたくて、なのにそれがうまくいかずに落ち込んだりスネたりしている、そんな「ぼくたち」が太宰治の小説には満載なのだ。」(「文豪ナビ太宰治 ダザイくんの手招き」より重松清)

クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/