羅須地人クラブログ

テレマーク、釣り、登山・・・
岩手の山の恵みに感謝

里山の湿地

2009-07-12 21:19:25 | Weblog

今日は雫石周辺の、幾つかのとある里山の湿地へ



ノハナショウブ
花はややピークを過ぎた頃か。
江戸時代から盛んに行われてきた花菖蒲の品種改良。実はこの、野生のノハナショウブが原種となっています。



小さく清楚な白い花。
根元をよ~く見ると~…



ギャ―!食虫植物 モウセンゴケ!
あの清楚な花に、このおどろおどろしい葉。植物も人間と同じ。よー分からんもんです。
この粘液で虫を捕らえ、栄養補給。



いましたいました!ハッチョウトンボ(メス)
オスは本当にちっちゃな赤トンボ。
これで全長約2㎝。日本一小さなトンボです。
子供の頃、小学校の裏山の湿地にも結構いたのですが、今はもう…。
造成などで里山の湿地の減少と共に、このトンボも絶滅の一途です。



水中の水草に卵を産み付ける、オゼイトトンボのペア。
これも全長4㎝程度の小さなイトトンボ。
雫石の湿地にはまだ見られるけど、ハッチョウトンボと同様、湿地の減少に伴い絶滅危惧種にランクイン。

秋田駒とか早池峰の高山植物は最初から貴重種扱いだけど、環境省や県のレッドデータブック(絶滅が危ぶまれている生き物リスト)を開いてみれば、自分が小さい頃普通にいた里山の動植物が軒並みリストアップされて驚きます。

絶滅に瀕している生き物の多くは、一昔前、普通に見られたものばっかりです。
実は恐ろしいスピードで、生き物の種類が減っているんです!

by 会長