花ごよみブログ

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新しいジャンルの春蘭

2006-10-08 21:43:17 | ギャラリー 春蘭
 20年ほど前に夢に見た1つの新しいジャンルの蘭がありました。

当時は羅紗チャボなども一般的ではなくなかなか見る機会の少ない
ジャンルでした。
この頃に、1つのイメージが浮かびました。
それは羅紗チャボで、なおかつ金閣宝のような綺麗な縞柄というものでした。

其れから夢にみて理想の1つとして話しては笑っていたものです。

当時は羅紗などのチャボは本の写真で見るような出来上がった形で自生していると思い込んでいましたのでありえない話しだとつくづく感じていました。
同様に中透芸なども本の通りが自生していると思い込んでいました。

その後、棒状の縞柄から作りこんで中透や覆輪に進化することを
地元の恵蘭の愛好家の方から教えて頂きまして芸は進化するということを学びました。

またチャボも同様に自生では本に出てくるような形ではないことを学びました。

韓国などに訪れた時はこのような素材を気にして見ていましたが
ビックリ縞の羅紗チャボなどしか見ることが出来ず、このような蘭も異常な高値で買うことが出来ませんでした。

その後、■湖亭■という素晴らしい蘭が日本に到来し
現在まで1つの究極の芸として愛好家の方の憧れの蘭として君臨しています。

■湖亭■の到来後しばらくして興味深い蘭が到来し、何故だか惹かれて観察していましたが如何せん高価でかつ葉先がシャープに尖りチャボにはならないかと諦めていましたが
運良く購入することが出来お客様に納めていました。

最後まで諦めずに興味を持てた点は葉の硬さというか厚さが尋常では無いように感じ、紺性の強さと中透の黄色の強いコントラストでした。

その尖った照り葉の小さな黄中透が数年後に丸止めの羅紗になるとは夢にも思いませんでした。

有るときお客様がお持ちになり拝見しますと、■新羅■程度の羅紗地の有る丸止め中透になっているではありませんか!!

ほんとうに驚きました。

その後数年たちようやく理想的な形に出来、ご紹介させていただけるようになりました。



愛嬌良く仕上がりました。

新木にも羅紗地が乗っています。



これから未だ葉数が1~2枚増えて仕上がっていくのが楽しみです。

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